業績が拡大していくと、
業務量の増加に伴い、スタッフさんの数も増えていきます。
すると少数精鋭の時には考えられなかったことが
多々、組織内に起こります。
トップが折に触れ、スタッフさんに話していることが伝わっていない。
これまで会社に対して
献身的に働いてくれていたスタッフさんの態度が
何となく変わってきた。
アットホームだった組織内で、ちょいちょい揉め事が発生する。
スタッフが10~20名を超えたあたりから、
そういうことが起こり始めます。
以心伝心。
阿吽の呼吸。
アナログ的な感覚。
こういった領域から卒業しなくてはならないのです。
ルールや基準の明確化。
文章で通達を発信する。
アナログに加え、デジタルでもコミュニケーション。
私、社会に出て最初に勤めさせていただいた会社は、
当時でも従業員が1万人以上、おりましたので、
こういった部分は組織としてかなり洗練されていました。
当時は「そんなん、言われんでも分かってるっちゅーねん」と思っていたことも、
なぜ会社が手間暇をかけていろんな発信をやっていたのか、分かります。
スタッフさんが増えていくと、マネジメントを変えなくてはならないのです。
ビジネスセンスは抜群で、
個人としても優秀な経営者が経営する住宅会社が、
20棟前後で成長が止まってしまうのは、
経営者がこれらのことを分かっていないからなのです。
業績が向上し、スタッフが増えてきた時点で、
経営そのものを変えていかなくてはならないのです。