どれだけ立派な事業計画を立てても、
どれだけ崇高な経営理念を掲げていても、
それが絵に描いた餅になってしまっている会社があります。
そういうことがなぜ起こるのかというと、
それを発言する人の人格、人間力が大いに関係しています。
今の時代、情報は至るところに転がっていますから、
会社を良くしていくために何をすれば良いのか、ということは
よほど勉強をしていない人であれば知っています。
すでに頭で分かっていることに対し、
その人の心に火をつけるためには、
火をつける側の人格・人間力がとても重要になってきます。
今の時代、「何を言うか?」よりも「誰が言うか?」の方が、
比較にならないくらい重要なのです。
ですから、人の上に立つ立場の方は、
尊敬を集めるにふさわしい人間に成長しなければなりません。
そのために、日々学ぶ。
そして学んだことを行動に移す。
心を磨くことが重要です。
稲盛和夫さんは、著書「心。」の中で次のように書かれています。
「心という庭の手入れを怠れば、
そこはたちまち雑草という不純なもの、間違ったもの、
正しくないものが生い茂ってしまう」
稲盛さんですら、浮ついた言動をしたり、
偉そうな態度をとってしまった時は、
家やホテルで一人になった時に、自ら反省をされるそうなのです。
自分の心をかんがみて、正しい方向に向かうように修正される、とのこと。
稲盛さんですら、自らを軌道修正されたりするのです。
当然、凡人である我々は、日々、自分の心に手を入れ、
正しい方向に軌道修正していかなくてはなりません。
学び、実践し、心の状態をベストな方向に軌道修正する。
こうして人格が少しずつ上昇していくのだと思います。
みなさんは、自分の人格を高めるための行動ができているでしょうか?