鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3342回】 選択肢が多すぎるからこそ・・・

2020年02月23日 | 住宅コンサルタントとして

スマホの普及により、圧倒的な情報を現代人は得るようになりました。

 

2010年から2020年の10年間で、

我々が得る情報は、約40倍に増えたそうです。

 

米調査会社IDCによれば、1年間に生み出されるデジタルデータ量は

2000年は62億ギガバイトだったのが、

2020年には44兆ギガバイトになるとの予測も・・・。

 

これだけ情報量が多いと、何が正しくて何が正しくないのか、

情報を収集して分析して判断する、ということに

多くの現代人は疲れてしまっていると言えるでしょう。

 

その昔、人は選択肢が少ないことがストレスでしたが、

今では選択することがストレスになってきているのです。

 

これを住宅業界に置き換えてみると、

いろんな住宅会社を自分の足で歩いて情報を集め、

分析の結果、相談先を絞るということが面倒になってきている時代、

と言えるのではないかと思います。

 

だから、住宅相談窓口に相談に行く人が増えているのです。

 

しかしながら、住宅相談窓口を批判する動画が、

ネットに出回り始めていることと、

その窓口担当者が素人であり、

しかも成約したら建物価格の5%もの紹介料が動いている、

ということをいろんな方が知り始めたこともあって、

相談窓口という、一見消費者目線の組織であることをうたいながら、

実は思いっきり営利目的の、お金で動く人たちだということを

徐々にエンドユーザーが知るようになってきました。

 

結局、今のエンドユーザーは何を信じて選択をすれば良いか、

ということに不安を抱えているということを

住宅会社側は知っておくべきかと思います。

 

そしてどんな情報をお客様に伝えようが、

その内容よりも人柄、人間性を見られているのです。

 

だから選択肢が多すぎる現代、結局のところ

人間力・人間性でお客様が最終的に判断される、

ということを知っておいた方が良いでしょう。

 

スタッフさんの人間力向上のために

真剣に取り組んだ会社が、勝つ時代だな、と

つくづく思います。

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