鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3637回】 室内温度と人の健康は密接な関係がある

2020年12月14日 | 住宅コンサルタントとして

日本の住宅の性能は、まだまだ低すぎます。

 

日本で75歳以上の高齢者が浴室で溺死する人数が、

人口10万人当たりで比較した際、

ドイツの25倍も高いということをご存知でしょうか?

 

ヒートショックが原因で、浴室内で溺死する方は、

年間で6000人以上と、交通事故より多く、

コロナの死者数よりも多いのです。

 

更に室温が18℃未満の家に住むと、

高血圧になったり、頻尿になって安眠が妨げられたり、

健康寿命が短くなったりと、

特に高齢になってきたときに、さまざまな問題が起きるのです。

 

では性能に力を入れている会社の家が素晴らしいかと言うと、

使いやすい間取りを提案できなかったり、

細かな収まりや使う部材に知識が無く、

野暮ったいデザインの家しか建てられない会社も多いです。

 

大手ハウスメーカーなら良いかというと、

大手ハウスメーカーの営業マンの大半は、

自社で家を建てないという事実があり、

すなわちコスパが悪いことを分かっていたりします。

(弊社のクライアント様で大手ハウスメーカーの社員さんが

よく家を建てているのです)

 

話が反れましたが、

家の室内温度は18℃以上をキープすれば、

健康寿命が延びるのです。

 

そのためには、UA値とC値、

それから換気システムと暖房計画が非常に重要です。

 

UA値が0.5以下、C値は1以下で、

熱交換換気システムが稼働すれば、

室内の温度差は相当緩和されます。

(東北などだともう1ランク上のレベルが必要)

 

こうした家の場合、朝、起きた時の室温も、

それから夜、お風呂に入ろうとした際の

脱衣室や浴室内も18℃以上、キープできるので、

家の中で背中を丸めず、更には心臓に負担もなく

生活ができるのです。

 

性能のことを追求している住宅会社の中で、

デザインのことも極めようと努力しており、

かつ人柄の素晴らしい住宅会社こそが、

家づくりを託すべき会社です。

 

こういう会社は、探せば必ず地域にあります。

 

性能とデザインとおもてなしと価格。

 

このバランスが業者選びで大切なのです。


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