鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【4861回】 解像度が低い指示命令では、組織は動けない

2024年04月21日 | 住宅コンサルタントとして
自宅の事務所を整理していると、
ある資料が出てきました。

それは2005年に自分がつくったものでした。

前職の会社に転職するために受けた初めての面接で
面接官にボロクソに言われ、落とされた日の夜、
徹夜でつくった資料でした。

自分がもしこの会社に入社させていただいたら、
どうやって稼ぐのか?

稼ぐために、どういう会社に対し、
どういう行動を具体的に何回行うのか?

それらを具体的にまとめた資料でした。

更にはコンサルタントになるために、
今の自分に欠けている能力や知識をまとめ、
それをどうやって身につけるのか、ということも
具体的に書かれてありました。

そういえば、最初の面接(圧迫面接でした)で、
ボロクソに言われ、不合格とされて
落ち込みながら五反田駅周辺を歩いて、
当時住んでいた北海道まで帰ったことを思い出します。

あまりにも悔しくて、
自宅に帰宅後も眠れず、
夜中にその資料をまとめ、
翌朝、すぐにエントリーしたことが懐かしいです。

あの時、面接で落ちたからといってあきらめていれば、
今の自分は無かったです。

頑張って良かった!

さて、私が19年前に書いた資料、
コンサルとしてどう稼ぐのか、という部分は
今の自分からすると非常にレベルが低いのですが、
稼ぐ目標を定め、その実現のためにどう行動するのか、
という部分は非常に具体的で分かりやすかったのです。

もし自分が面接官だとして、
具体的にどう行動するのか、
何を勉強するのか、ということを
数字で示してある資料を持って来られたら、
合格としてしまうでしょう。

経営者やマネージャーは、
組織に対して方針や指示を出す場合、
数字で具体的に示さなくてはなりません。

精神論であったり、
スローガン的なことを言っても、
レベルの高い社員さんからすれば、

「何を言いたいんだ?」
「どうして欲しいんだ?」

となってしまいます。

具体的でない指示、
数字が入っていない指示は、
単なるスローガンでしかありません。

それでは、レベルの低い政治家と同じです。

優秀なビジネスパーソンは、
解像度が高い情報で指示を出せば、
ちゃんと動いてくれるのです。

解像度の高い指示を出す。

皆さんは出来ていますか?

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