20代の頃、上司によく言われた言葉があります。
それは、「農夫の一日にならないように、仕事をしなさい」ということ。
農夫の一日とは、下記のとおりです。
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「ある農夫の1日」
ある農夫が、朝早く起きて畑を耕そうとした。
ところがトラクターの燃料が切れていたので近くまで買いに行ってきた。
途中でブタの餌をやっていないことを思い出して納屋に餌を取りに行った。
すると、ジャガイモが発芽しているのを発見した。
これはいけないと思い、ジャガイモの芽をとっているうちに
暖炉の薪が無くなっていることを思い出して薪小屋へ足を運んだ。
薪を持って母屋へ向かっていると、ニワトリの様子が変である。
どうも病気にかかったらしい。
とりあえず応急処置を施して、薪を持って母屋にたどり着いた頃、
日がトップリ暮れていた。
農夫はヤレヤレ何かとせわしい一日であったと思いながら、
一番大切な畑を耕すことができなかったことに気がついたのは
床に入ってからであった。
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今日、やらなくてはならないこと。
今週中にやり切りたいこと。
1カ月以内にやってしまいたいこと。
半期でやりたいこと。
自分が成長するために、
そして仕事で成果を出すためにも
時間軸ごとにやるべきことをまとめていないと、
農夫の一日になってしまうのです。
そして仕事をしていく上で重要なのは、
目の前の実務をやっているだけでなく、
実務以外に自分が成長するために
実務以外のことにも取り組まなくてはならないということ。
例えば本を読むとか、素晴らしい建築物を見に行くとか、
繁盛店に行ってそこの接客サービスを体感するなど。
農夫の一日にならないよう、
目標を持って仕事をしたいものですね。