鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3992回】 パターン化発想

2021年12月04日 | 住宅コンサルタントとして

スタッフさんが結構多いのに、

完工棟数が少ない住宅会社が存在します。

 

棟数の割にスタッフさんが多い会社に限って、

皆、とても忙しそうに仕事しています。

 

なぜ、生産性が高くならないのか?

 

そういう会社に共通するのは、

あらゆる部分に基準が無いため、

お客様との打ち合わせ回数がとにかく多い。

 

更にはその打ち合わせ回数の多さを

むしろ、自分たちの強みだと勘違いしている。

 

あらゆることをややこしくして、

社内打ち合わせや職人さんとの打ち合わせ回数が

とにかく多くなりがちで、結果、ミスも増える。

 

そのフォローなどで、スタッフさんも疲弊する。

 

というような感じになっていくのですね。

 

社員さんは、目の前のお客様に喜んでもらうことや、

良い家を建てることに対して、頑張ってくれます。

 

ところが、自分たちが頑張っているのに、

会社が赤字になったり、収入が下がったりすると、

モチベーションが下がってしまいます。

 

良い家が完成し、かつお客様も喜ばれ、

その上で自分の頑張りが数字につながる。

 

その実現のためには、生産性の向上が欠かせません。

 

生産性の向上のためには、パターン・基準・ルールをつくる、

ということが最も近道です。

 

例えば、窓は今、外だけでなく中も色を選べますが、

中の色はホワイト一択にするとか、

建具の色やデザインもたくさんありますが、

2パターンに絞るなどです。

 

階段や笠木、吹き抜け部分の収まりなどは、

基準をつくって図面と写真で職人さんや施主様に

説明ができるようにしている。

 

多棟数やっている会社では当たり前なのです。

 

毎回が完全オーダーメードでは、

生産性が上がりません。

 

結果、社員さんに疲弊感が出ます。

 

業績を向上させつつ、生産性も向上させる。

 

それこそが、経営者に求められる能力なのです。


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