スタッフさんが結構多いのに、
完工棟数が少ない住宅会社が存在します。
棟数の割にスタッフさんが多い会社に限って、
皆、とても忙しそうに仕事しています。
なぜ、生産性が高くならないのか?
そういう会社に共通するのは、
あらゆる部分に基準が無いため、
お客様との打ち合わせ回数がとにかく多い。
更にはその打ち合わせ回数の多さを
むしろ、自分たちの強みだと勘違いしている。
あらゆることをややこしくして、
社内打ち合わせや職人さんとの打ち合わせ回数が
とにかく多くなりがちで、結果、ミスも増える。
そのフォローなどで、スタッフさんも疲弊する。
というような感じになっていくのですね。
社員さんは、目の前のお客様に喜んでもらうことや、
良い家を建てることに対して、頑張ってくれます。
ところが、自分たちが頑張っているのに、
会社が赤字になったり、収入が下がったりすると、
モチベーションが下がってしまいます。
良い家が完成し、かつお客様も喜ばれ、
その上で自分の頑張りが数字につながる。
その実現のためには、生産性の向上が欠かせません。
生産性の向上のためには、パターン・基準・ルールをつくる、
ということが最も近道です。
例えば、窓は今、外だけでなく中も色を選べますが、
中の色はホワイト一択にするとか、
建具の色やデザインもたくさんありますが、
2パターンに絞るなどです。
階段や笠木、吹き抜け部分の収まりなどは、
基準をつくって図面と写真で職人さんや施主様に
説明ができるようにしている。
多棟数やっている会社では当たり前なのです。
毎回が完全オーダーメードでは、
生産性が上がりません。
結果、社員さんに疲弊感が出ます。
業績を向上させつつ、生産性も向上させる。
それこそが、経営者に求められる能力なのです。