鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3641回】 真の一流の方から学べる事

2020年12月18日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は、私が日本で最も好きで、

最高だと思っているお鮨屋さんに行きました。

 

毎年、12月には必ずお伺いさせていただくのですが、

今年は紅ズワイ蟹、本ズワイ蟹、毛蟹の食べ比べあり、

鮮度抜群の戻り鰹と寒ブリあり、

もうそれは最高のディナーとなりました。

 

お鮨も一品料理も最高なのですが、

何より私が楽しみにしているのは、大将のトークで、

もうそれは圧倒的な努力をやっている人しか出せない、

深みがあってこちらが惹きつけられるのです。

 

私、フェスや舞台とかに興味がないのですが、

一流の料理人さんが目の前で料理をして下さるのを

見ていることが、私にとっての最高のライブなのです。

 

昨日も事前に仕込んでいたブリの熟成がイマイチだったので、

それを急遽、料理として出さず、

戻り鰹をもう一品、出して下さったり、

ブリの柵どりをする際、本当に良い部分だけをとりわけ、

大半の部分を廃棄(というか、まかない等になるのでしょう)にしたりとか、

一品に猛烈に手間と時間と研究を重ねていることが伝わってきて、

もう胸がいっぱいになって、ちょっと泣きそうになっていました。

 

そんなお鮨をいただけて、本当に感謝です。

 

また大将に昨日、教えていただいたこととして、

素材をそのまま出したり、軽く火を通したりといった、

シンプルな料理こそ、本当に難しく、

逆にいろんな下味をつけ、上からソースをかけるような、

一般的なプロの料理と思われている複雑な料理の方が、

素人がやって上手くできる、ということに衝撃を受けました。

 

本当に良質な素材を仕入れるのに、

毎日、足を運び、人間関係を築くことに加え、

この漁師さんの絞め方が最高と思った漁師さんの魚を全て買うようにして、

何千万円と購入し続けることで、本当に良い仕入れができる、とのこと。

 

この仕入れルートを築くことが、最も難しいそうで、

それをやろうとする料理人が他にいないとのことでした。

 

そんなことを教えていただくお鮨は、

舌だけではなく、脳も心も満たしてくれるのです。

 

こんなお鮨屋さんは他になく、

私の中ではダントツ日本一であり、

どのアーティストのライブよりも五感を満たしてくれて、

最高の気分のさせてくれるのです。

 

ホンモノの一流は、自分の専門分野において、

引き出しが無数にあって、しかも言葉一つ一つが深い。

 

私も、住宅業界においてそのレベルまで深く突き詰めたいと

本当に心から思いました


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