鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3829回】 決定したことを実行するスピードが遅い人

2021年06月24日 | 住宅コンサルタントとして

決定までは、できる。

 

でも決定したことを実行できない、

もしくは実行まで非常に時間がかかる会社があります。

 

なぜ、決めたことをすぐに実行できないのか?

 

論理的に物事を考えることが苦手、

1つのことを分解して考えることができない、

など、いろんな理由が考えられるでしょうが、

最大の理由は、現場で泥臭い仕事をした量が、

圧倒的に不足している、ということのような気がします。

 

人間、一部の天才を除き、

大半の型はゼロから1を生み出すことは苦手、

というかできない方が多いのです。

 

天才でない方で、実行力・実務力が優れている人は、

ただただ泥臭い実務を若い頃にメチャやってきただけ。

 

私、最初に勤めさせていただいた会社で、

入社後半年で出向となりました。

 

ユニットバスやキッチンの施工前の現場調査並びに打合せ、

更には実際に施工、そしてアフター対応など、

現場で汗を流し、作業服は汚れ、コーキングまみれになり、

ネクタイを締めてお客様を訪問し、営業している同期に、

毎日劣等感を感じておりました。

 

でもクレームが発生し、お客様宅にお伺いした際に、

自分の頭で現状を冷静に分析し、

職人さんの手配やお客様対応に関して、

どういう流れでどういう情報をお伝えするのがベストか、

というような、答えが無いことを日々、やっていく中で、

問題が発生した際の対応の手順を考えることの経験を

たくさん積ませていただきました。

 

そして営業に戻った際も、

非常に多くの仕事量がありました。

 

お客様の訪問。

見積や発注業務。

会議資料や上司への報告資料の作成。

クレーム対応。

現場での打合せ。

 

1時間に10~15本の電話をさばきながら、

45社程度のお客様へ計画的に訪問して、

いろんな商品を売り込んでいったり、

提案資料をつくったりと、それは莫大な仕事量でした。

 

それらを20代の頃に経験できたおかげで、

今までに体験したことのない、新しいことをやらなくてはならい時も

非常に速く実行に移せるようになったと思います。

 

すなわち、実行スピードが速いか遅いかは、

単に場数をどれだけ踏んだのか、ということが全て。

 

何をやるにも理由をつけて遅い人に共通するのは、

仕事をやった量が少ない、踏んだ場数が少ないのです。

 

そして変化が非常に速い現代。

 

決定したことを実行に移すスピード、

改善するスピードが遅い会社、ビジネスパーソンは、

結果を出しにくくなっていく一方です。

 

皆さんは、行動スピード・改善スピードが速いでしょうか?


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