決定までは、できる。
でも決定したことを実行できない、
もしくは実行まで非常に時間がかかる会社があります。
なぜ、決めたことをすぐに実行できないのか?
論理的に物事を考えることが苦手、
1つのことを分解して考えることができない、
など、いろんな理由が考えられるでしょうが、
最大の理由は、現場で泥臭い仕事をした量が、
圧倒的に不足している、ということのような気がします。
人間、一部の天才を除き、
大半の型はゼロから1を生み出すことは苦手、
というかできない方が多いのです。
天才でない方で、実行力・実務力が優れている人は、
ただただ泥臭い実務を若い頃にメチャやってきただけ。
私、最初に勤めさせていただいた会社で、
入社後半年で出向となりました。
ユニットバスやキッチンの施工前の現場調査並びに打合せ、
更には実際に施工、そしてアフター対応など、
現場で汗を流し、作業服は汚れ、コーキングまみれになり、
ネクタイを締めてお客様を訪問し、営業している同期に、
毎日劣等感を感じておりました。
でもクレームが発生し、お客様宅にお伺いした際に、
自分の頭で現状を冷静に分析し、
職人さんの手配やお客様対応に関して、
どういう流れでどういう情報をお伝えするのがベストか、
というような、答えが無いことを日々、やっていく中で、
問題が発生した際の対応の手順を考えることの経験を
たくさん積ませていただきました。
そして営業に戻った際も、
非常に多くの仕事量がありました。
お客様の訪問。
見積や発注業務。
会議資料や上司への報告資料の作成。
クレーム対応。
現場での打合せ。
1時間に10~15本の電話をさばきながら、
45社程度のお客様へ計画的に訪問して、
いろんな商品を売り込んでいったり、
提案資料をつくったりと、それは莫大な仕事量でした。
それらを20代の頃に経験できたおかげで、
今までに体験したことのない、新しいことをやらなくてはならい時も
非常に速く実行に移せるようになったと思います。
すなわち、実行スピードが速いか遅いかは、
単に場数をどれだけ踏んだのか、ということが全て。
何をやるにも理由をつけて遅い人に共通するのは、
仕事をやった量が少ない、踏んだ場数が少ないのです。
そして変化が非常に速い現代。
決定したことを実行に移すスピード、
改善するスピードが遅い会社、ビジネスパーソンは、
結果を出しにくくなっていく一方です。
皆さんは、行動スピード・改善スピードが速いでしょうか?