鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3807回】 ウッドショックの裏側

2021年06月02日 | 住宅コンサルタントとして

ウッドショックという言葉が、

一般の方にも認知されるようになってきました。

 

ホワイトカラーの人のかなりの割合の方たちが、

完全リモートで仕事ができるようになり、

わざわざ人口が密集して地価が高い都心に住む必要がなくなり、

自然豊かな郊外に移住する方が増えているようです。

 

結果、アメリカを中心に建築ラッシュとなり、

木材の需要が急増し、価格が急騰し、かつ品薄となった。

 

その影響が日本の建築業界にも及んでいる、ということです。

 

日本の木材の価格が急騰し、

かつ供給が遅れがちとなり、

着工が遅れたり、着工の目処が立たない住宅会社もあるようです。

 

ありがたいことに、弊社には全国にクライアント様がおられるので、

いろんな情報が入って来る訳ですが、私が感じているのは、

一流の住宅会社で、一流の仕入れ先と

良好なお付き合いをしている会社は、

さほど影響がない、ということ。

 

一方、超ローコスト住宅に取り組んでいて、

仕入れ先に無理難題を言ってきた会社さんが、

かなり仕返しを受けているなぁ、ということ。

 

供給量は減ってはいるのでしょうが、

ちゃんと材木を出荷してもらえる先もあれば、

回してもらえない先もあるということ。

 

それはひとえに仕入先様との関係性が大きいのでは、

と個人的に感じています。

 

たくさん購入しているから、といって、

ふんぞり返って仕入先様に横柄な態度を取ってきた会社が、

本当に出してもらえていないような気がするのです。

 

そもそも商売は、売り手と買い手が平等であり、

お互いが尊重しあうことで発展していくもの。

 

日本では、「お客様は神様」という、

諸外国には理解されない文化があって、

とにかく買い手で勘違いをしている企業・人の割合が、

まだまだ高いのです。

 

このウッドショックを機に、

皆、謙虚になって仕入先様とお付き合いをすべき、ですね。


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