ウッドショックという言葉が、
一般の方にも認知されるようになってきました。
ホワイトカラーの人のかなりの割合の方たちが、
完全リモートで仕事ができるようになり、
わざわざ人口が密集して地価が高い都心に住む必要がなくなり、
自然豊かな郊外に移住する方が増えているようです。
結果、アメリカを中心に建築ラッシュとなり、
木材の需要が急増し、価格が急騰し、かつ品薄となった。
その影響が日本の建築業界にも及んでいる、ということです。
日本の木材の価格が急騰し、
かつ供給が遅れがちとなり、
着工が遅れたり、着工の目処が立たない住宅会社もあるようです。
ありがたいことに、弊社には全国にクライアント様がおられるので、
いろんな情報が入って来る訳ですが、私が感じているのは、
一流の住宅会社で、一流の仕入れ先と
良好なお付き合いをしている会社は、
さほど影響がない、ということ。
一方、超ローコスト住宅に取り組んでいて、
仕入れ先に無理難題を言ってきた会社さんが、
かなり仕返しを受けているなぁ、ということ。
供給量は減ってはいるのでしょうが、
ちゃんと材木を出荷してもらえる先もあれば、
回してもらえない先もあるということ。
それはひとえに仕入先様との関係性が大きいのでは、
と個人的に感じています。
たくさん購入しているから、といって、
ふんぞり返って仕入先様に横柄な態度を取ってきた会社が、
本当に出してもらえていないような気がするのです。
そもそも商売は、売り手と買い手が平等であり、
お互いが尊重しあうことで発展していくもの。
日本では、「お客様は神様」という、
諸外国には理解されない文化があって、
とにかく買い手で勘違いをしている企業・人の割合が、
まだまだ高いのです。
このウッドショックを機に、
皆、謙虚になって仕入先様とお付き合いをすべき、ですね。