鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5077回】 「今、自分たちが通用していない現実」を直視できない愚

2024年11月23日 | 住宅コンサルタントとして
会社を立ち上げて10年あまり、
そのエリア内で快進撃を遂げ、
同業他社からも賞賛を浴びていた。

大いに自信をつけ、
自分たちのやり方は通用しているし、
自分たちの能力も非常に高いと自信満々。

それ自体は素晴らしいことです。

ただ、過去は過去。

過去にどれだけ素晴らしい成果を出そうが、
過去、自分たちが伸び率ナンバー1とか、
そんなことは今現時点では何の価値もありません。

商売は今のお客様に必要とされているかが全て。

過去、どれだけ素晴らしい成果を出していようが、
現時点で業績が前年を割っていたとしたら、
自分たちの魅力や実力は落ちているのです。

問題は自分たちの業績は今、明らかに下がっていて、
ライバルに負けることも増え、
今まで決められたシチュエーションでも失注が増えている、
という現実があるにもかかわらず、
未だに自分たちの実力はトップクラスであり、
ライバルが大幅値引きを仕掛けてきて失注しているとか、
自分たちの断てているモデルハウスが
お客様の心を掴めていないのに、
自分たちはイケてると、勘違いしていることなんです。

ライバル企業も馬鹿ではありませんから、
短期間で自社をじっくりと研究するでしょう。

そしてお客様の価値観も年々、変わっていくのです。

過去の栄光にすがり、
過去の成功体験が忘れられず、
自分たちは未だに一流である、という勘違いが
取返しがつかない事態を招くのです。

とにかく業績が下がっている、ということは、
自分たちがお客様に支持されていないから、
ということしかありません。

自分たちが通用していないことを
直視できる謙虚さ、すなおさを
常に持っておきたいものです。

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