この仕事をさせていただいて15年。
未経験で飛び込んだ世界ですが、
これまでありがたいことに百社以上の会社に
関わらせていただき、仕事をさせていただきました。
で、弊社の現クライアント様、
それから過去のクライアント様を俯瞰して見て、
強く感じることがあります。
それは、戦略レベルから深く関わらせていただき、
弊社が推奨する出店モデルや商品開発に
取り組んでいただいているクライアント様は、
業績が中期スパンで見た時、
確実に伸びているということ。
その逆で、例えばwebマーケティングのみとか、
営業手法のみといった感じで、
ノウハウの一部分を切り取った形での
お付き合いになっている(いた)住宅会社さんは、
業績が伸びていないということです。
商品や営業、マーケティング、マネジメントなどにおいて、
一部分だけ切り取って自社に取り入れても、
成果は出にくい、ということを改めて痛感します。
クライアント様の経営陣と深い信頼関係の下、
全面的に信用いただいて、
愚直に取り組んでいただいているクライアント様は、
本当に5年、10年単位で見た時、
お付き合いがスタートした当初とは、
まるで違う会社になられています。
でも基本的に人を信用できない経営者だったり、
経営者自身が経営の本質を分かっていない会社だと、
コンサルをうまく活用できないのでは、と感じます。
新業態での出店であったり、
新しいVCに加盟していただいたり、
業務の回し方を一気に変えたりすることを
ご提案させていただくことがあるのですが、
それはクライアント様の現状の問題点と力量、
そしてもとちろん資金力なども把握した上で、
ご提案をしている訳です。
これを間髪入れずに「分かりました!やります!」と
ご決断いただけるクライアント様は間違いなく伸びますし、
確実に良い会社になっていきます。
ただ、こうした提案を理解できず、
どちらかというと自分たちの疑問にだけ答えて欲しい、
という感じのお付き合いでは、
結果として現状維持どまりなのですね。
農業に例えて言うと、
「とにかくウチの畑では害虫が多く発生して
収穫量が伸びない。
どうしたら良いですか?」
「人手不足で畑の手入れができない・
どうしたら、雑草が生えにくい畑になりますか?」
「ウチのフルーツ、見た目がイマイチで
価格が安く評価されがち。
どうすれば、もっと見栄えが良くなりますか?」
という感じで、断片的な質問に対して回答した結果、
収穫量は伸び、雑草は生えにくくなり、
更に作物の見栄えは良くなったけれど、
味がイマイチの果物となった、見たいな感じです。
結局は全体を俯瞰して、全体のバランスを取りながら、
いろんな部分を改善していかないといけないのが経営です。
だから全体を見させていただき、
手法だけではなく、戦略部分からガッツリ進言させていただけると、
うまくいくのだと思います。
うまく活用していただきたけたら、
と最近、特に強く思います。