鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4068回】 雑談力

2022年02月18日 | 住宅コンサルタントとして

たまたま一人で予約して入ったお寿司屋さんで、

隣に70代の品の良いご夫婦が座られました。

 

そのご夫婦はそのお店の常連さんのようで、

当初はご夫婦2人、そして大将を交え3人で、

会話を楽しみながらお食事をされていましたが、

ちょいちょい私にも話掛けて来られました。

 

私、お寿司屋さんでは、会話を楽しむよりも、

とにかく大将の所作を見たり、

魚の産地や仕込みについて教えていただくことが

メチャ楽しかったりするのですが、

ここで大将の立場に立って考えてみました。

 

常連さんが楽しく食事をされているシーンを見ると、

大将は安心するでしょうし、喜ばれるでしょう。

 

ということで、この感じの良いご夫婦が、

もっと会話を楽しめるような形で、

話を振られたら対応しようと決めました。

 

ご主人は70代で白髪なのですが、

髪がかなり長く、後ろでくくられていて、

更に洒落た帽子をかぶられている。

 

ご夫婦共に黒をベースにした服を着られていて、

見事にコーディネートされている。

 

結構な金額のこのお寿司屋さんの常連さん。

 

ということは、絶対に現役時代は経営者であろうと予測できました。

 

会話の途中で、

 

「ちなみにご主人や奥様は、現役時代にはどんなご職業だったのですか?」

 

と話を振ると、奥様は父親からいくつかの会社を受け継がれ、

その会社を経営していたが、跡取り不在であったので、

売却をされ、今は悠々自適の生活をされているようでした。

 

ご主人は、芸術系のお仕事を今でもスポットでされている、

とのことで、日本酒のラベルの文字が美しくない、と

ディスられていて、それをニコニコしながら聞いていました。

 

「この日本酒、とてもおいしいから、あなたも頼みなさい」

 

と言われれば、スタッフさんに注文をし、

終始、そのご夫婦が気持ちよく会話され、

美味しく楽しくお寿司を食べられていました。

 

会話がちょっと止まった際は、

大将に魚のネタについて質問したり、

お二人の素敵さを大将にお伝えしたりして、

あっという間の二時間が経過しました。

 

本当にとても良い雰囲気の中、

食事ができたと思います。

 

雑談力とは、

 

「相手の方に如何に気持ちよくお話していただけるか?」

 

だと個人的に思っています。

 

相手が話されている際は、

とにかく気持ちよく話していただけるよう、

笑顔と相槌、そして話を広げる質問を適度に入れる。

 

話が行き詰まったら、話題を変えたり、

これまで話をされていなかった方に話を振り、

その方も気持ちよく会話に参加できるような空気をつくる。

 

雑談力を磨くために、取り組んでいることは何ですか?


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