鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3766回】 経営を知らない住宅会社の社長がまだまだ多い

2021年04月22日 | 住宅コンサルタントとして

良い家を建てる上で重要なのは、

設計力やコーディネート力などのセンスに加え、

断熱気密換気などの建築知識、

更には施工に関する知識と経験が不可欠です。

 

これらの能力を持っている経営者が経営する会社は、

良い家を提供し続けることができるか、といえば、

答えは「ノー」です。

 

結構、素敵な家をつくることができる会社はあるのですが、

その継続ができる会社はごく僅かです。

 

というのは、良い家を提供し続けるには、

やはりスタッフさんを採用・育成し、

かつ組織に定着してもらわなければならないからです。

 

先日、ある地域のクライアント様から教えてもらった、

最近伸びている住宅会社さん。

 

建てている家はカッコよく、

多くのお客様に支持され、受注残もかなりある様子。

 

でも、スタッフさんが定着しない会社なのだそうです。

 

社長が社員さんを自分に都合よく使い、

社員さんのやりがいや成長などに全く関心がないので、

社員さんが定着しないそうなのです。

 

こういう会社は、次世代を担う若手社員さんが出てこないため、

トップの感性がお客様のそれと同じである間は業績が良いのですが、

トップが歳を取ってお客様の価値観とズレた瞬間、

一気に業績は下降するのです。

 

若い方を育てる発想が欠けているのですね。

 

経営とは、10年後、20年後を見据えておこなうもの。

 

当然、10年後のことを考えれば、

スタッフさんの採用や育成はもちろん、

スタッフさん定着してもらうために、

良い会社をつくっていかなくてはなりません。

 

そういう発想がトップに欠けている会社は、

10年単位で見た時に必ず落ち目が来るのです。

 

自社の社員さんを我が子のように思い、

社員さんの成長の場をつくれる会社が、最後は勝つのです。


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