鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【第4171回】 評価制度が明らかになっていないと・・・

2022年06月01日 | 住宅コンサルタントとして

社会人になって訳5年、

会社勤めをした経験は大きかったと思っています。

 

というのは、社員さんはどういうことをされると

俄然、やる気が出るのか、とか、

逆にどれだけ会社からの指示があっても、

全くやる気にならないのは、どういう場合か、

ということを骨身に染みて理解できたからです。

 

ところが、会社員の経験がないまま、

経営者になった場合、

社員さんの気持ちが理解できず、

ただただいろんな指示を社員さんに出すものの

社員さんが動いてくれず、

 

「ウチの社員は指示通り動いてくれない」

「ウチの社員はやる気がない」

 

と愚痴をこぼすことになったり・・・。

 

会社が10名未満くらいだと、

全社員さんの行動をチェックすることは可能だし、

全社員さんと密なコミュニケーションも可能です。

 

その場合、評価制度などを整えなくとも

経営者の熱を伝えるだけで、

社員さんは動いてくれたりします。

 

ところが社員さんが20名、30名となってくると、

全員と密なコミュニケーションを取ることが難しくなるので、

社員さんが動かざるを得ない仕組みを作る必要があります。

 

その最たるものが、評価制度です。

 

前々職のメーカーの営業マン時代、

売上を達成してもサッシ本数が未達の場合、

評価がかなり下がるような指標が出ると、

皆、猛烈にサッシを売り込んできたり、

また違う年には、売上が達成しても利益率が低いと

大きく評価が下がるという指標の時には、

一気に会社の利益率が改善されたり、

ということを見てきました。

 

すなわち、期首に

 

「今期は皆さんをこういう指標で評価します」

 

と、評価基準を明確にし、

更にどれくらいの実績を出すと、

どれくらいの評価をしてもらえ、

自分の収入がどれくらいUPするのか?

が分かれば、社員さんも自然と頑張ると思います。

 

評価制度が明確になっていないのに、

自社の社員さんが動いてくれない、というのは、

当たり前なのです。

 

経営者は、その現実を理解しておく必要があるでしょう。


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