今月は「水仙」を生けた。地味な花だけど、生けると、生きる。
青竹を削って、井筒の方にくばりをつける、のが特徴。
井筒とは、北九州の人はすぐにわかる。地元のデパートに井筒屋
というのがあり、そのロゴが井筒。
水仙は袴をはいているが、それをぬがして、もういちど長さを調整して
はかまをきせる、という「演出」をする。この作為をさりげなくやらないと、
「凛」という姿ができない。二枚ずつの葉を組み合わせ、はかまの山になっている
ところを正面にして、その後に「真」になる葉を入れる。ここで、9割、がきまる。
最後に花を入れる。なんでも「入れる」のに、あせったら、「いたい」といわれたり
する。そーろーといれる。早漏ではない。関西弁で、「はんなり ゆっくり」という意味。もうひとつの、花も同じように、「対」にする。これは、葉っぱを、「たがいちがい」に組み合わせる。そして、真の花の前に、ソーローと差し込む。
ここで井筒を完成させると、部屋中が水仙の凛然とした姿に圧倒される。
口で説明するのも簡単ではないが、実際にやると、蕎麦打ちの5倍くらいは、
難しい!
もうすぐ今月もおわる。12月に、共同で音楽祭をすることになった。
文庫マスターの後輩にあたる「グリンピース」や「りんちゃん」
たち(東京音大)は、なんども天真庵でコンサートをやってくれた。
こんどは、3日(土)(天真庵)、4日(日)、9日(金)、10日(土)((文庫)
で、クラシック音楽会をやることになった。すばらしい音楽家たちの共演・響宴を
満喫してほしい。
りんちゃんたちのユニット「ぽぽろときこぷう)」のプロフィールがよかった。
2011年4月に天真庵にて初ライブ。ちょうどその4ケ月前におこなわれたライブの
偶然の出会いによって結成がきまった。話かける勇気から生まれたバンド。
「話しかける勇気から生まれたバンド」・・・素敵だなあ。西條八十翁の血をひくりんちゃんらしい詩的表現。
もうひとりの「りん」、赤松林太郎くんが「クラシックのクリスマスソング」を
やってくれることになった。12月18日(日)の19時からの「クラシック寺子屋」
(3000円・蕎麦会付)。彼はピアノのうまいけど、人に教えるのもうまい。
今回は、ライブに近い感じになると思う。
12月は、「来年の縁を結ぶ最後の一ヶ月・勇気をもって参加しよう!」
3日(土) ぐりんぴーす 薩摩琵琶とピアノの音色
演奏:榎本百香 (薩摩琵琶)・伊東麻奈 (ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲 付き)
16日(金)
ギター じんじん フルート 坂上領
19時開場 19時半開演 4,000円(蕎麦会つき)
花火大会のライブをずっとおこなってくれている「じんじん」さんが
フルートと共演。とても楽しみな、天真庵の忘年会みたいなコンサート。
28日(水) MUSICA LIBERA TOKYO
演奏:山根孝司(クラリネット)・大宅裕(ピアノ)・宮坂拡志(チェロ)
19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)
月曜日は「卵かけごはん」夜が「順受の会」
月に一度、天真庵が「儒学バー」になる日。
火曜日が「タイムドメイン」
いい音楽を聴く日。この日だけは、持込OK。
というか、CDと、飲物、食べ物を持参して、「今」を
語り会う日。夕方7時くらいから、参加は上の条件だけ、無料