長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

花泥棒と恋泥棒

2013-01-27 08:37:48 | Weblog
昨日の午前中は、花の教室だった。
一月は、水仙をいける。竹の寸胴に、緑緑した新年の匂い
がする青竹を削って、井型の土台をつくる。
人生も花も、この「土台つくり」が肝心。
土台ができたら、花と葉をばらばらにして、それを自然に組んでいく。
ここにセンスと技術がいるのである。でもこのコツがわかると、「花ある人生」
が実現するから不思議だ。

競馬でもこの時期に「金杯」というのがあるが、白と黄色の
可憐な水仙は、花の少ない冬枯れの大地には、とてもありがたい
花で、古来より日本人は、
金盃銀台(きんせんぎんだい)と読んで愛でた。 白い台に、銀の盃を載せたような花、いいえて妙だ。
今日お店にこられる人は、ぜひ二階にいって、水洗便所で用をたし、水仙を見られることを推薦する。

夕方は、押上文庫でギジョこと「女義太夫」を堪能した。昔から歌舞伎やお芝居になった男
と女の悲しい恋物語を、三味線と語りで、表現する。これを「生」(ライブ)で聴くと、
先祖から伝わってきた日本人のDNAが、「おおお~」と共鳴する。

「花泥棒と恋泥棒は罪にならない」との名言があるが、そんな風雅なことを
楽しみながら、生きていくのは、お金では買えないものがある。値千金ではあるが・・

今日は日曜日。日曜日は16時で閉店。
19時から星野彩乃さんの「ピアノライブ」
昨年から満席だったけど、風邪で2席空席がでた。
「ドタサン」熱烈歓迎なので、「!」という人はご一報ください。
花のある艶っぽい彼女のピアノも生で聴くのが、いい。

明日は「卵かけごはん」
夜は「順受の会」
教科書は「貞観政要」原田種成著・明徳出版社・・品薄らしい。

明後日が「書の会」

文人墨客のような生き方が、見直される時代、自分で自分の道を
切り開いていく時代。ハウツーや、みんなで仲良くチーパッパでは
行き詰ってしまうような時代がきている。がんばろう。