昨日は午前中は、「卒啄珈琲塾」だった。
この会も初心者は「ほうろく」を使って珈琲のなま豆を煎る。自分の手で
煎る、という手ごたえをつかむのは、どんな作業でも大事な一手。豆が「煎って!」
という声が聞こえるようになるまでがんばるのがコツ。はぜる音や芳香な香り、煙の色、など
段階段階で五感にいろいろものを感じながら、珈琲豆と対話する。とても充実した時間。
焙煎が終わった後、大根を探して何千里・・・ではないけど、普通の休みには、田舎の方
にいって新鮮な野菜、とくにこの時期は葉が青々した大根がいいので、近所の八百屋を回った
がなかった。一時間くらい回って、「そうだ亀戸だ」と思い、また歩いて亀戸にいく。ここは昔
から「亀戸大根」が名産。亀戸界隈の八百屋を回ったけど、結局いい大根は見つからなかった。
午後の「無茶しぃの会」は、また「ほうろく」を使って煎り番茶を入れるお稽古。お茶専用の純銅制のほうろく
に茶葉を入れ、炭火の上で煎る。それを久保さんの織部のどびんに入れ、沸騰したお湯をそそぎ、同じく
久保さんの新作の鼠織部の茶碗で飲んだ。煎っている香りは、リラクザーションになるし、栄西禅師が
「喫茶養生記」に書いたまでもなく、お茶は「薬」であり、とくに煎ると、赤ちゃんにも飲ませられるくらいカフェイン
も少なく、血圧の調整やダイエット効果など、薬事法にひっかかかるくらい体にいい。関西の料理屋では、料理
の途中や後によく「京番茶」が供される。舌をリセットさせる効果もある。
今日も午前中は「卒啄珈琲塾」午後は「無茶しぃの会」
途中、表参道で自分のお茶のお稽古もある。まさに師走の一日になりそうだ。
12月21日(土)に、押上文庫で「それぞれの忠臣蔵」という義太夫がある。テレビや映画
で見るよりも、味わいのある忠臣蔵を聴きながら、一献。年末にはたまらない至福のイベント。