今日の新聞の一面に彼女の「今」が紹介されていた。
若い人はわからないと思うけど、チェコスロバキア代表の東京オリンピックの女子体操の金メダリスト。
ぼくらが大学生になった昭和50年ころ、友達の下宿にいくと、彼女のポスターが張ってあったりした。
昨日読んだ8代目の坂東三津五郎さんの本にも、彼女の踊り、というか体操のことを絶賛している文
があった。歌舞伎の名手にも影響をあたえたほど、彼女の演技は艶冶で美しかった。政治的に
複雑な国だったので、いろいろ大変な人生をおくられてきたみたいだけど、元気な71歳のおばあちゃん
になっていた。この国も、政治的にいろいろ混沌としてきたけど、元気なおじいちゃん・おばあちゃんが
いて、元気な子供たちや芸術家などが、夢をもって、のびのびと生きていけるような国であってほしいものだ。
昨日は、「今年を振り返ってみたくなる音楽」というようなテーマだった。ベルギーで活躍する大宅裕さん、
N響の山根孝司さん、初参加の同じくN響の林智之さんが、それぞれの「思い」をこめて、ジャズあり、アンフォゲッタブルなクラシック
ありの素敵なコンサートだった。初夢を暮れなずむ年末に見る、くらいに夢のような夜になった。
「そば喰い」という人種は、蕎麦のまわりIM四方の中でズズズっとやるような人が多い。お店の絵
や音楽など馬耳東風?みたいな感じ。一気呵成に食べるものだし、箸でつかんで口に入れ、ズズズと嚥下
するまでの瞬間に終わってしまうのでそんなもんかもしれない。珈琲を飲む人は、音楽や絵なんかにも
関心をしめしながら飲む。「大坊珈琲」さんの記念の本の写真や文を読んでいてあらためてそう思った。
大坊さんの文に、「クラシックはその世界に吸い込まれるみたいな感じがする、ジャズはBGMであり、会話
やお店の音、外界の騒音なんかとも調和する」みたいなことが書いてあった。確かに、イズマイを直す
感じよりも肩肘張らずに、バーボン片手に気楽に楽しめ、しかもお客さんと演奏者の「今」が共鳴
しやすい音楽でもある。そんな意味でも昨日のクラシックコンサートは「ジャズライブ」のようなカジュアルさ
と、クラシックで研鑽されたそれぞれの「技」のきれがすばらしく調和されていた。
今日は通常営業。明日は16時まで。月曜日は「卵かけごはん」はなし。
ただみんなでひたすら、蕎麦を打つ日。