雨がやっとあがった。
さすがに一昨日の夜は雨の中をお店にいき、一階の茶箱に入っている珈琲の生豆を
ニ階に避難させた。さいわい、東京の川は氾濫しなかったけど、どうもかなり危険なところ
までいっていたようだ。このあたりはゼロメートル地帯だし、昔の民家には、天井に小舟あたりが
ぶらさげてあったみたい。自衛隊の救出技術はすごいな、と痛感した。あの人たちが、無益な戦争に
駆り出されて犬死させるような法案をアンポンタンな政治家たちがアンポとかいって躍起になっている。
もっと「やらなければならないこと」が、いっぱいあるはずだ。火山とうい怪獣の背中にのっているような我が国。
美しい山や川や海に囲まれているけど、人間の想念がくずれると、自然の神様がすぐに猛威をふるって何かを気づかせようと
する八百万神(やおよろずのかみ)があちこちに宿る神の国ニッポン。
昨日は無茶しぃの会をやった。お弟子さんの一人が、なにかの?お礼に、
茶具敷をもってきてくれた。なんとご自分で藍染めした糸を、手織り機で鶴の恩返しよろしく、
織ってくれた。茶室の空気が静謐になった。これからは「原始的ぶつぶつ交換」がいい。お金では買えない
ものが毎日の生活を豊かにする。
野良猫の「てん」の子供が時々自宅に遊びにくる。窓辺に置いてある神代杉の文机の向うにベランダがあり、そこに
竹のベンチがあり、そこに二匹がたたずんでいる。先日池の横にある槇の木に登っている時に、上手の手がすべって
池に落ちた。プライドが許さないのか、すぐにあがって、なにもなかったように胸を張っていたけど、全身水びたしで
震えていた。犬も歩けば棒にあたり、猿も木から落ちる。ましていわんや猫も池に落ちる。それもけっこうなことだ。
24日(金) 『倍音の森』 ライブ
演奏:田嶋真佐雄(コントラバス)・熊坂路得子(アコーディオン)
尾引浩志(ホーメイ・口琴・イギル)・luna(うた)
19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)