昨日から「味噌作りが始まった」。歳月人を待たず、一年ははやい。そして一月はすぐにいってしまう。
糞味噌ではないけど、味噌の初日に、うんこビルの下あたりにあるギャラリー・アビアントに、生井厳・展をのぞきにいく。
ちょっと手があいた昼間、十間橋通りのお菓子の名店「ながしま」さんにいき、おばあちゃんにお菓子を適宜
包んでもらって、浅草通りをてくてく歩いて、約20分。
生井さんは毎年目白の「千種画廊」という素敵な老夫婦がやっていた画廊で個展をやっていた。池袋時代はその
近くの「ヨネクラジム」でボクシングをやっていたので、その足でよくのぞいた。寄る年波でその素敵なギャラリーも
緞帳を下げ、しばらく彼の作品を見ていなかったので、昨日はひさしぶりの邂逅を楽しんだ。さすがに、よその
ギャラリーでは「ヨカチン」はやれなかったが、とてもいい時間を過ごした。31日までやっているので、どうぞ縁
ある人はうんこビルめざして、アビアントにいってくだされ。
魚も虫も鳥も、もちろん人間も、「ほんのちょっとのこと」で、命が生まれたり、死んだりする。
息をしている間は生きているし、みんな絶対に死ぬまで生きている。彼の描く、生きとし生けるすべてのものは、
そんな生きて死ぬまでの瞬間瞬間の刹那の魂みたいなものが、いきいきと描かれていて、「生きているをよろこぶ」
ような境地でいっぱいになる。脳梗塞とガンになり、医者に「余命3カ月」と宣告されたらしいが、「死ぬまで人生を楽しむ」
意気込みで生きているみたいだ。そうありたいものだ。ちょっと昔の彼の作品を飾ってみた。ショールームの中のは
仙崖和尚の「親死ね 子死ね 孫死ね」に匹敵するくらい、いい。
今日も@「味噌作り」
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