クリスマスライブも無事終了。
今日これから、「今年一番の年越し蕎麦を自分で打つ」が始まる。
田舎にもどるせんしゃくんが、9時にきて打つ。彼はベテランで貧乏ではなさそうだが
器用なので30分くらいできれいな蕎麦を打つ。
毎年寒くなると、いぶりがっこの季節がやってくる。「酔香」(すいかではないよ、スイコウ)
という日本酒党では知らない人も知っているお店の菅原夫妻は秋田出身で、親戚の方が
まじめに「いぶりがっこ」を作っていて、毎年わけてもらっている。お茶も大量生産でテレビで
宣伝しているものは、「香り」を人工的につけているダケのものが多い。いぶりがっこもしかり。
「ホンモノ」を食べてみると、違いがわかる。わからない人は、がっこにもう一度いったほうがいい。
昨日はクリスマスのジャズライブ。ライブの時は、そば米ともち麦の雑炊がでて、それで日本酒
を飲む、というのがならわし。昨日はその「いぶりがっこ」をつきだしにだした。
がっことは「つけもの」のことで、これだけでもごはんやお酒がすすむ。クリームチーズとあえる。
そんな裏技をしったら、「これまでの人生はなんだったの?」ということになるかもなんばん。
店主のすがちゃんは、ぼくと同じ立命館の出身。比叡おろしの吹く京都で、名誉冠などの伏見の女酒を
飲みながら寮歌などを歌い、河原町を闊歩した仲間である。昨日は来年還暦を迎えるぼくのために
「申年に仕込んだ酒のみのブレンド酒」を持参してくれた。昭和55年のものもあるらしい。
勉強が好きで6年在籍していて、その年はまだ大学生だった。秋に骨肉腫になり、大徳寺近くの
病院に半年くらい入院とリハビリをしていた年。その時、病院の近くにあった器屋で、京焼きの
おちょこをふたつ買った。「生きてまた酒が飲めるようになったらこれで飲もう」と思って買ったものだ。
ときどき家のちゃぶ台で、久保さんの「ひだすき」の徳利でぬる燗にして飲む。今年の正月はその酒を
そうゆうふうにして飲むとしよう。
いけない、そばのお弟子様がそろそろくる。
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