誰かが勝手にお店の前に植えた彼岸花が真っ赤に咲いている。
先日お茶の仲間が、橙色の彼岸花を、水引といっしょにもってきてくれたので、
カウンターのうえの「銅壺(どうこ)」の中にある徳利を花器にみたて、投げ入れたら
お店の中が「秋」になった。
この秋に、近くの百花園で、織田流煎茶道の人たちがお茶会をやることになった。
昔から多くの文人墨客に愛された場所。そこの主人が、「あの花はいつ咲くのですか?」
という質問に閉口するが、彼岸花だけは「お彼岸に必ず咲いている」といった話を聞いたことがある。
さすが別名曼珠沙華。サンスクリットな世界というか仏の縁深い花であることがわかる。死人花ともいう。
今日は「お花の教室」があるので、先日花屋さんがすすきを届けてくれた。
彼岸花もすすきも秋を連れてくるような花だ。二階の床の間には、晩秋の枯木に鳥が残り柿のように
一羽とまっている絵。そこの掛け花に「矢羽すすき」を手向けたら、その鳥が笑ったような顔になる。
人が花を見る。花も人を見る。人が絵を見る。絵も人を見ている。その絵は先週世田谷のお花の先生
よりゆづっていただいたもの。たぶん花を生ける時にずいぶん活躍した彼女の分身みたいな絵であろう。
もうひとつ、おばあちゃんに素敵な木の花台をいただいた。それは表のショーウィンドウに入れ、そこに
蓮月茶碗をおいてみた。いつもそれでお酒を飲んでいるけど、こんど煎茶を入れてみよう。
今日は日曜日なので16時に閉店。それから「がんばれ蕎麦打ち日曜特別講座」
明日は祭日だけど、朝は「卵かけごはん」をやります。(8-10)
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