味噌つくりが始まった。親子できたり、家族できたり、友達といっしょにきたり・・・いろいろなパターンがある。
昨日はとおちゃんと中学校一年生の娘さん。3年目になり、今回は娘さんがひとりで味噌をつくり、とおちゃん
には、そば味噌の作り方を伝授した。東京の蕎麦屋が始めた、といわれるそば味噌は、基本的には、
味噌・そばのみ・ごぼうのささがき・砂糖・みりんで調理する。ぼくは、くるみとか、時によっては、鴨肉などをいれたり
する。手前味噌は、市販のそれとちがって、滋味深い、思い出深い、物語のある味がするに違いないけど、それに
またひと手間かけることにより、最高の独酌の「あて」になる。いっけん、なんにもないようなこんな料理は、素敵な
器にのせてもらいたい。以前そばの雑誌に、久保さんの笹皿に味噌をのせ、そこに紅葉がかざられたのがのったことがある。
そんな器を使うと、家が料亭のような雰囲気になる。
中学一年といえば、先日中一の4人組のこらが、お店にきた。10年やっているけど、中学生が4人で蕎麦を手繰りにくるのは
はじめてだ。ちょうど恵那山に住む仙人さんみたいな人がいた時で、仙人さんもびっくりして「どうして、こんなはいりにくいお店
に中学生がきたの?」(答えは、大田区の中学校で、社会科見学のテーマが、スカイツリーまわりの下街散策で、彼らは、
おもしろそうなカフェにいこうとネットで検索して、天真庵をみつけた、ということだった)
なんか質問していた。「はいりにくい」は余計だけど、仙人が最初そうだったそうだから、まちがえないのだろう。
仙人は彼らに。「せっかく「はいりにくい」お店にはいったんだから、ここにあるいろいろなものをよく見てかえりなさいよ。潜在意識
の底まで残るようなものがあるから」なんて、仙人らしきことものたまっていた。
今日は「満つまめの会」。この会も遠くからお客さまがやってこられる。
そういえば、昨日、アビアントで個展中の生井さんが、アビアントのオーナーといっしょに蕎麦を
手繰りにこられた。昨日のブログには31日まで、と書いたけど、ハガキを見たら「30日まで」でした。あしからず。
ぜひ遊びにいってほしい個展。人生観が変わると思う。天真庵にも、彼の作品は三点飾ってある。昨日は表のショーウィンドウ
の中の絵を見て、声をだして笑う人が何人もいた。笑う門(家)には、福きたり、だ。感謝。
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