長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

クラリネットの夕べ

2010-06-09 08:53:05 | Weblog
今日は伝授の日。
蕎麦打ち・珈琲・煎茶を教えている。
どれも「かたち」をおぼえるのには、時間が
かからないが、「こころ」まではそう簡単にいかない、
のを痛感する。
人を使うは、使われる・・・
おなじように、「道」は教えるものではなく、
それぞれが「習う」ものだと思う。教える場をいただいて、いろいろな
ことを学ばせていただいた。
習うは、雛が巣立ちの練習で毎日羽根を動かしている
象形文字からきた。何事もコツコツと自分で繰り返し
練習することだ。

夜は「クラリネットの夕べ」というコンサート。(19時から 2000円・蕎麦珈琲付)

クラリネット 前田瞳 ピアノ 杉本奈津美 野代奈緒

前田さんから、夜遅くにメールがきた。1日前の緊張感が
伝わってくる。ウェーバーのクラリネット小協奏曲変ホ長調の
練習をしているみたいだ。メールにも「こころ」がのってくるんだ、
と感動した。今日は、とってもいい夜になりそうだ。

これから、雑誌の取材。ここんところ、いろいろな雑誌から
取材を申し込まれるけど、内容をきいて「?」というのは、
断らせていただいた。
「ものがたり性」とか「文化性」のないものは、気合がはいらない。
そういう意味では、今日の雑誌は「ものがたり性」に満ちている。
雨、というのもいい。天真庵は、雨の日がいい。








さくらが咲いた

2010-06-08 07:34:21 | Weblog
菖蒲が花盛りだ。
庭の「さくら」も桜色の花を咲かせた。
江戸時代というのは、不思議な時代で
菖蒲や盆栽とか庭をつくったり、お茶が庶民に
普及したり、それにまつわり、芸術の花も満開だったとか・・
みんな「よそいき」ではなく、「日常」の中にあったのがいい。
この「さくら」は、いつかぶらりと遊びにきた青年が、
自分で品種改良してつくったものだ。「寅さん」のファンで
「さくら」と銘々したらしいが、まさに「さくら」の名がぴったり。

昨日は、Spice Cafeのシェフが、遊びにきて蕎麦会をした。
「鳳凰美田」を飲みながら、政治家の密談みたいに、今後の
政局ならぬ「文花のまちをどう盛り上げるか」を話し合った。
ふたりで、ジョイントベンチャーで古い長屋を借り、「Spice庵」をつくり、
「文花のカレー南蛮」を供する?なんて、おもしろそうだ。
やはりギャラリーと、音楽ができるスペースが必要だ。
ジャズも、踊ったりできる参加型にしよう・・・などなど。
「昼酒」を飲みながら、談論風発すると、いろいろな「夢」が
語れて、楽しくなる。
日曜日、あまりににも有名な銀座のお店で修行中の料理人がきた。
「もなか屋」でアイス最中を食べ、天真庵で「石臼水出し珈琲」を
飲み、spice cafeでカレーを食べた後、またアイス最中をほおばり
ながら、十間橋を歩いて帰っていった。
「文花的なゴールデン梯子」の夏バージョン。

今日は「英語で蕎麦会」
明日はおやすみ。蕎麦打ちなどを「伝授」する日だ。
夜は、クラシックコンサートをやる。N響のやまねさんが
お客さんとして、くる。さぞかし、演奏する人たちは、
緊張するだろうな。がんばってもらいたい。


論語とそろばん

2010-06-07 07:11:29 | Weblog
「もなか屋」のたちあがりは、まずまずだ。
空気を読めない人が大流行する中、オープンエアーな
場所で、「アイスもなか」を食べるここちよさは、
体験したものしかわからないものがある。
町の空気もいっしょに堪能できるし、昔から日本人が
食べ物の中にも、「涼を感じる文化」みたいなものを
大切にしてきたことがよくわかる。
それを供する側から見ていても、何かひびき合うものがある。
いろいろな意味で、また新たな勉強ができた。感謝。

今日は「順受の会」。通称「論語の会」。
今月は二回ある。近江聖人といわれた中江藤樹も
そろそろ佳境を迎える。
今回の休みのときも、信楽界隈をまわってみたけど、
最近は京都よりも、隣接する滋賀県のほうが、いろいろと
おもしろいものを発見することが多い。

明日は「英語で蕎麦会」
岩本先生が、昨日婚約して、フィアンセを連れてやってきた。
お店とかアーティストの熱烈なファンというのは、1億円以上
の価値があるといわれている。もちろん「金で買えないくらい」貴重だ。
女房のよしあしで「60年の不作」と「豊作」がきまる。
となると、一億とかいうレベルではなくなる。
「ぼくに、一億借りができたみたいなもんや」といったら、
高笑いをしていた。

水曜日は、おやすみ。
夜は「クラシックコンサート」
N響の山根さんの弟子みたいな前田さんたちのコンサート。
とても楽しみ。


noriとnobie

2010-06-06 07:08:48 | Weblog
アイス最中が昨日から始まった。
なにごとも、最初が肝心。なかなかいいスタート
になった。今日も12時から19時まで「最中屋」(もなかや)
が営業。一個100円。

今朝メールをみていたらnoriとnobieが並んでいた。
どちらも、天真庵ゆかりのアーティストだ。

norieこと、林憲昭くんは、天真庵を改装してくれた
3人のひとり。カウンターの中を改装しているときに
手伝いにきてくれた「けいちゃん」と縁ができ、結婚
して、近くの長屋に住んでいた。昨年に仁葉(には)くん
が生まれてのをきっかけに、和歌山の串本に移り住んで
3人で元気にくらしている。けいちゃんが、カウンターの中に
作ってくれた神棚の中の「神」さまが、どうも縁結びの神みたいで、
天真庵で結ばれる不思議な話が、ウェーブみたいに続いている。
昨日も、あるカップルが婚約をした。よけいなお世話だけど、
「結婚式は、浅草の花やしき」を借りきりにしたら・・と提案。

昨日まで、林くんは串本で、「エ号を追悼する」みたいな
個展をやっていた。
1890年に串本町沖でトルコ軍艦「エ号」こと「エルトゥールル号」が遭難して今年で120周年になる。そのイメージを林くんが独自の古典的な光法で作品をつくった。
感光液を塗った布地や感光紙を木の下に広げ、木の枝や葉などの影を写す技法で、作品はすべて青を基調としている。天真庵のテーブルの窓にも、彼の
作品が飾ってある。小豆島で作成したもので青い画面に、森や木の模様や、小豆島の
小さな白のコントラストがいい。元気が旅立った日に、彼がもってきて、
「小豆島は、犬の形をしているです。小さな犬。元気は小さな犬だったけど、小豆島みたいに世界にひとつしかない大きな犬でした」といった言葉が染みた。

nobieは、福岡出身のJAZZの歌手。先月ライブをやってくれた。
のびのびとした歌い方は、不思議な波動をもっていて、心の中の毛細血管
まで染み入るような魅力がある。
お客さんの要望で8月29日(日)に、二回目の天真庵ライブをやることになった。

6月から、のれんが「夏バージョン」になった。ビタミンカラーの「元気の約束手形」
が、風に涼やかになびくのが、いい。
これから暑くなるけど、元気にいきたいと思う。
「元気がないときも元気にいます」が、元気の約束手形のメッセージ。
21世紀は、やさしい元気を広げていくひとが活躍する時代だと思う。

♪小倉うまれで玄海育ち

2010-06-05 07:25:16 | Weblog
昨日は、富川さんと、池田さんのギターのコンサートだった。
アコースティックな古の音が、クラシックや現代音楽や
日本の音楽を奏でてくれて、不思議な世界へ誘ってくれた。
ふたりは、スペインにギターの修行中に、出合って、意気投合して
ときどきデュオでコンサートをやっている。

池田さんは、ぼくとおなじで「小倉生まれ」だ。
小倉といえば、「井筒屋」は「到津」がキーワードだ。
前者は「いづつや」という老舗のデパート。玄関では昔
「ばななとたたきうり」を実演販売していた。
♪ねーちゃん ねーちゃん さー 買った さー買った・・・」
小倉の人は、あのリズムを体にしみ込ませながら、生きていく。
「ばななのたたきうり」「皿うどん」「パンチパーマ」
が、小倉から発祥した三大文化?だ。

「到津」というのは、動物園。「いとうず」と呼ぶのが、
韓流というか、大陸的でいい。昔は、「到津動物園」と呼んでいたが
今は「到津の森」という市民の癒しの森として、親しまれている。

建物や公共のものや都市は、やはり「癒しの空間」であり、「文化の
発信地」であり、ひとつの「メディア」であってほしいと思う。

今日から土日は、「元犬小屋」だったオープンエアーな空間が、「最中屋」
になる。みっちゃんが、自分で揮毫した「最中屋」の筆文字がいい。
さすが、貞本さんの愛弟子だ。

二階は「エリカ庵」
えりさんとリカさんが、やってきて、コリコリになった体や、
都塵にまみれてよわよわになったこころを、ほぐしてくれる日。
今日は両手に花ならぬ、四方八方を、女性たちに囲まれる日だ。

天真庵でお茶をして、エリカ庵で体をほぐした後に、アイス最中を
ほおばりまがら、下町を散策する・・・そんな風流な「はしご」
をやってみてほしい。








最中アイス

2010-06-04 07:13:12 | Weblog
昨日まで休みだった。
朝から焙煎したり、蕎麦の出汁をつくったりしていたら、
ビル・スメールががアリゾナから遊びにきたので、ひさしぶりに、彼の下手な英語
を聞きながら、談論風発。
「ぼくの名前は、ビル・スメール。だからビールとスルメで英会話」
といって、英語の勉強会を2000年ころ池袋の天真庵で始めた。
「順受の会」についで、古い歴史がある勉強会。

スルメだけでなく、彼は「焼き鳥」が大好きだ。林さんと3人で、
キラキラ橘商店街を散策。交番前のオープンエアーな焼き鳥や
にいこうと思ったけど、5時前にいつものように満席。
しかたなく、「珈琲の樹」にいって、生ビールを飲みながら、道路向こうの
「三祐酒場」の開店を待つ。うちのカウンターは「百尺」(ひゃくせき)という
居酒屋で50年使われていたもので、「元祖ちゅうはい」の店といわれている。
元祖とつくのは、いくつも「ここが元祖」と主張するものがでるからだけど、
「三祐酒場」も、元祖のひとつ。なかなかいいお店だ。
ビルと下町の酒場で飲みはじめると、独特な雰囲気がお店いっぱいにひろがっていく。
アリゾナみたいなワニとかがいるような町よりも、東京の下町のほうがよっぽど
彼には似合っている・・・という繰言を、林さんと何十回もした?と思う。
ビルが日本に居た時は、下谷の長屋に住んでいた。

明日からいよいよ天真庵のオープンエアーな場所で、「アイス最中」
のテイクアウトが始まる。
書道を習いにきている「みっちゃん」が担当。
今日は、「ならし」にくる。
なかなかかわいらしい紙袋をつくったようだ。
うちのわら半紙のチラシも、彼女がつくったものだ。

今日はコンサートがあるので、16時で閉店。
明日は「エリカ庵」
月曜日が「順受の会」


夏休がおわる。

2010-06-03 07:20:09 | Weblog
無事に東京にもどってきた。
今回は、初めてナビがついた車で、
いろいろな田舎を走ってみた。
ナビに人工知能がついたら、「そろそろ、私の言うこときいて、指示どうりに
走ってください!」といわれそうなくらい、「人のいく裏に道あり花の山」
状態の運転だったけど、またいろいろな発見がある旅になった。

山陰のとある曹洞宗の古刹で、南條先生のルーツを見つけたのには、すごく
感動した。昔からよくいった場所で、何か不思議な縁を感じた。
曹洞宗独特な座禅をして、息を深くし、心を精妙にしたら、いにしえの声が
聞こえてきたような気がした。

そして、その後、ヨッシーから「やっと桃子が産まれた」というメールが
きた。生きては死に、死んではまた生きる。人はあの世とこの世を
何度も往復するのだろう。桃子の誕生日は5月25日だ。

明日は「池田慎司&富川勝智ギターのコンサート」
19時開演 19時半開演 4000円(蕎麦会付)

明後日から、オープンエアーな空間で屋台ができる。
一年目には、「カキ氷」をやった場所で、「最中アイス」が登場!
その日は「エリカ庵」
先月のエリカ庵は、忙しくて、やってもらえなかったので、
今回はぜひやってもらいたいと思う。
時代がますます混沌となってきた。こんな時代は
一に健康、二に健康、三四がなくて五に仕事。
自分の健康管理は、ますます大切になってくる。

月曜日は「順受の会」。通称「論語の会」だ。
先人の教えというのは、生きている途中で、「!」
と波動があうことがある。