長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

カボス蕎麦で、お茶かい?

2013-10-10 08:16:24 | Weblog

昨日は「卒啄珈琲塾」と「無茶しぃの会」だった。

午後の「無茶しぃの会」は、偶然だけど、界隈の古民家や長屋 

に住む人たちの茶会になった。昔黒船が着た時、彼らが一番驚いた

のが下町の長屋の縁側で、子どもたちがお茶会をやっている姿。

「ままごと」といってしまえばそれだけだが、青い目の人たちには「The 茶」の

厳粛なセレモニーに見えたに違いない。日本人の精神的文化力は確かにそのあたりに

凝縮されていたに違いない。今朝の新聞を読むと、65歳までのテストで、「読解力」と「数的思考力」で

日本が世界一という結果になったらしい。信じられないけど、そうらしい。でも今、こんな混沌とした時代

は、もっと「動物的直観力」とか「精神的文化力」に力を入れていくほうが、賢明なような気もする。

近々、界隈の古民家に越してくるというかわいらしい新人さんも無茶しぃの会に初参加。

初物の「そば」と「カボス」でかぼす蕎麦をみんなで食べながら歓迎会。

今日もこれから「卒啄珈琲塾」で午後は「無茶しぃの会」

明日の夜は「易の勉強会」    

 

 


卒啄珈琲塾&無茶しぃの会

2013-10-09 08:18:37 | Weblog

昨日の午後は二階で「お仕覆の会」。

そんな日には、不思議な無駄のない縁で繋がっている人がこられる。

昨日は、お仕覆でも、紐、つまり組紐の作り方を勉強した。お仕覆はもともとは

お茶、濃茶の棗を入れる袋としてできた、という説がある。

でも日本人は昔から、茶人でなくとも、おめでたい時には、羽織の紐を結び、お土産の

ものを風呂敷で結び、ご祝儀袋も水引で結んだりしてきた。おかあさんが愛情をこめて

つくったごはんを「おむすび」といい、男と女が縁あって結ばれて、できた男の子を「むすこ」

といい、女を「むすめ」というのも同じような言霊。君が代では♪苔のむすまで、と歌ってきた。

紐の結び方も無数にあり、昔は、たとえば殿様や高貴な方のものに毒がもりこまれないように、

普通にはほどけないような方法があったらしい。戦場に赴く武将たちの鎧の紐の結び方は、

死神を封じるような呪文のようなものが織り込まれていたらしい。

いろいろと便利な時代になり、大量生産や海外に工場や人間を持っていったあげくのはてが、

今のような「閉塞感」はなはだしい時代にいきついてきた。これからは、先人たちが残してくれた

「この国にふさわしい生き方」みたいなものがもう一度見直される時代がきっとくると思う。

今日は「卒啄珈琲塾」と「無茶しぃの会」

珈琲もお茶にかわってもてなしの中心におかれるようになった。でもお茶とおんなじように、

コンビニや自販やどこでも手に入るくらい、ありがたい、の反対の位地にある。

そこに「手」をひと手間使い、魂を込めて入れる。それをいっしょに味わう。

今ここに居る「居」という小宇宙を共有している刹那を感謝しあう心を学びたい、とつくづく思う。感謝。


筑前のおいしいもの  今日はお仕覆の会

2013-10-08 08:09:17 | Weblog

お酒もごはんも蕎麦もお茶もおいしい季節になった。

うちのメニューでは、玉露を頼むと、「すすり茶」で出すことにしている。

久保さんに作っていただいた蓋付きの茶碗に福岡の星野村の玉露を入れ、温度を下げたお湯を

ひたひたにして、出す。それを中国茶よろしく、ずらして一煎。瞬間に毛細血管まで

玉露が浸透する感じ。お菓子は、同じく福岡の秋月の筑前葛でつくった蕎麦豆腐に餡をのせ、

久保さんの志野の茶碗で供する。玉露は三煎くらいを飲んだ後、茶葉をポン酢で食す、のがならわし。

一物一体の法則で、そのものをぜんぶ食べつくす、茶味禅味を彷彿させるようなメニュー。

この「すすり茶椀」をかぶせるような布を編んでいくのが、お仕覆。ふろしきと同じく、日本人は

古来より大切なものは、やさしい布や和紙で、包んで保管したり、持ち歩いたりしていた。

風光明媚な旅先で、旅茶碗にお茶を入れ一服、というのは旅愁と人生の機微を両方味わえてこの上もなく至福の時だ。

明日は「卒啄珈琲塾」と「無茶しぃの会」  珈琲の味も春夏秋冬があってしかるべき。人生の春夏秋冬によって味わい

も変わってくる。お茶もしかり。蕎麦や酒もしかり。新そばの風薫る里にぶらり旅

 

 


新そばはいいね~

2013-10-07 07:27:09 | Weblog

昨日は「蕎麦打ち教室」&「なんとなく蕎麦を喰う会」だった。

もうすぐ一歳になるたっくんが、蕎麦打ちに興味を持ち始めた。彼は

半年前くらいから、カウンターのはじに鎮座する石臼(珈琲専用)がお気にいりで、どんなに不機嫌

なときも、そこに座って棒を握ると上機嫌になる。将来は石臼を手挽きでやる蕎麦屋の主人に

なるかも知れない?

昨日の蕎麦打ちは、女性ふたりだったので、たっくんも意識して少し表情が硬かった。男

という動物は、生まれつき、美人と対峙すると弱いもんだ。

昨日は北海道産の「新そば」を打った。ふたりとも、ひとかわ向けたように、新しい境地の蕎麦を打った。

「なんとなく蕎麦を喰う会」は、蕎麦打ちに参加しなくても、蕎麦好きであればだれでも参加できる。

昨日は無類の蕎麦好きで、若いころ蕎麦屋でアルバイトしていたこともあるTくんが参加。

そのおかげで蕎麦の洗い方も美味いし、なんといってもさんまを炭火で焼かされると彼の右にでる人がいない。

彼は独身でハンサム(半分寒い?いや、最近はゼンサム)だけど、やはりいつもより緊張していたらしい。

今朝お店にいって、表においてある灰皿に残っているショートホープの本数が証明している。

さて、これから10時まで「卵かけごはん」だ。

今日の夕方は「易の勉強会」だったけど、先生の都合により11日(金)に変更。

 


秋はやっぱりカボス

2013-10-06 08:22:43 | Weblog

大分からカボスが届いた。竹の清水先生からだ。

さっそくナスと庭でとれたみょうがを、刻んでビニール袋に入れ、甘醤油に

搾ってまぜいれ、柚子胡椒を入れて、くしゃくしゃとまぜると、おいしい秋の酒肴

ができあがった。夜の「小町さんたち」のライブで酒のおかわりの人の酒肴にした。

日本酒でも焼酎にもあう。焼酎のロックにカボスを搾っていれても美味い。

昨日の「小町ズ」たちのライブは、お客さんもすばらしくて、共に共鳴しあって

とても秋らしく素敵な夜を醸し出した。9日は新宿ピットインの夜の部でもやる

時間がある人は応援にいってやってください。

小町といえば悲しい性のうた。花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに。

命短し恋せよ乙女だ!

今日は日曜日なので16時に閉店。

「蕎麦打ち教室」&「なんとなく蕎麦を食う会」 新蕎麦・・・かぼすを浮かべて、熱燗で・・・いいね。たまらん。


ベトナムからお客さま

2013-10-05 08:02:28 | Weblog

今朝はあいにくの雨。ユズの通う小学校は、運動会。

今日はベトナムからお客さまがくる。ある街に「ひとり」のよき知人ができると、不思議と

縁がいろいろできてくる。そんな「ひとり」にみんながなろうとすると、もっと

いい世界が広がってくると思う。これからは「いい友達」を持つことが大事だ。

いい友達を持つには、まず「自分がいい友達」になることだと思う。

今日は「ライブ」があるので16時に閉店。素敵な秋の夜になりそうだ。

5日(土) les・KOMATIS ライブ

演奏:Nobie (ヴォーカル)・片倉真由子(ピアノ)・太田朱美(フルート)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

明日は日曜日なので16時に閉店。「新蕎麦打ちの会」と「新蕎麦をなんとなく喰う会」

いよいよ実りの秋。幸せな日々是好日。


新そばの季節

2013-10-04 08:15:49 | Weblog

表のプランターに先週そばの種をまいたら、かいらしい芽がでてきた。

いつも頼んでいる千葉の蕎麦屋から、「北海道産の新そばプラス千葉産ミックス」という表示

の蕎麦粉がおくられてきた。そんな季節が到来。新米の蕎麦打ちさんたちも、日曜日は

「新そばを打つ」ことになる。なんとなく、季節感を感じる。

珈琲豆も新しいものを「ニュークロップ」なんていいかたをする。特別においしいものでは

ないと自分的には、思っているけど、「スペシャルコーヒー」とかいう言い方をする人たちも

いる。昔、テレビ局の友達に聞いた話だが、村田秀雄さんが豪邸をたてて、テレビがインタビューにいった時、「先生が

いまのっている車は?」と聞かれ、「デラックス」と答えた。そのころは、車の名前の語尾に、デラックスとかスーパーデラックス

とかいう言葉が流行っていた。今もあまり変わりない。枝派がついて、「先生、隣の部屋は?」という問いに、「チキンルーム」

と答えたらしい。生放送の時、「つなぎ」にそんな小話みたいなことを入れるのが、流行っていたらしい。

さて、今日の夜は「ねんどの会」  土をこねるのコネルのまいかさんがやってきて、楽しい楽しいねんど教室。

明日は天才ノビがやってきてライブなので16時閉店。

明後日は「蕎麦打ち教室」&「なんとなく蕎麦を食う会」

 


英語で蕎麦会

2013-10-03 07:19:38 | Weblog

池袋時代に、大塚のある有名な日本料理屋でときどき「小さなお茶会」

をやっていた。その茶会の主人は、フランス人の美人で日本のお茶やお花

音楽など芸術一般に造詣が深い女性だった。表千家なのか裏なのか忘れたが、

あまりそんなことには頓着せず、お客さまに楽しんでもらうことを旨とした自然なお茶だった。

ただ、お茶会の間は、彼女がわかりやすい英語と日本語をおりまぜて、「もてなし」のお茶をふるまってくれた。

ここ3カ月、天真庵の「英語で蕎麦会」に、スカイプで世界中の人に英語とフランス語を教えているR師を

特別ゲストに迎えてやっている。彼の意図もあるのだろうが、日本で生活しているわりには、日本語

がほとんどダメで、そのために、勉強が終わった後の「そば会」も、英語で蕎麦や料理や酒の話をするハメ

になった。最初はみんながあまりにマジメすぎて窮屈?と心配していたが、同じ皿に盛った料理を

じか箸でとり、杯で酒を酌み交わし、蕎麦をずるっと手繰りごっこしていると、不思議とこころが通じてきた、

そして生徒さんの英会話もより自然に上達してきたように思う。反対にあと半年くらいすると、「秋は蕎麦

と酒が美味いね。白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけりだね」というような日本語

がでてくるようになるのではなかろうかしらん?

今日は姪っ子のゆずの誕生日。12歳になる。一歳の時母親とお別れしたけど、すくすくと成長している。

昨日はゆずをとてもかわいがってくれた「たかさかのおじさん」の葬儀が高坂であったので、お祝いに

「銀の匙」をあげた。匙ではなく本。

明日は「ねんどの会」  コネルのまいかさんがやってくる。まいかさんもゆずをとてもかわいがって

くれている。コネルのイメージグッズもプレゼントしたら、とても喜んでいた。


豚味噌で蕎麦焼酎

2013-10-01 08:07:02 | Weblog

昨日は「順受の会」 松田先生はかごんまのよかにせどん。

「よかにせどん」は、いい男。女の場合は「よかおごじょ」という。

この会は約20年、焼酎を飲みながらやってきた。池袋時代はときどき

「ワイン」とか「日本酒」を出したりすることがあったけど、DNAの中に「そげな飲み物はなか」

という因子が入っているのが、悪酔いすることしばし、で、やはり焼酎が中心になった。

昔から焼酎の酒肴には「角煮」が最高だとされた。栄養学的にいってもビタミン類の吸収

が促進されるらしい。角煮は全国区になったけど、「豚味噌」というのも焼酎の酒肴の最高部

に鎮座している。そばやのそば味噌よろしく、手前味噌を酒やみりんでのばしなながら火にかけ、そこに

豚のバラ肉をいれてつくる。天真庵では「とんさま」をつくった時に、少しはじっこの部分などでつくる。

チビチビやりながら、焼酎がグビグビいける。白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに

飲むべかりけりの秋にいい。

5日(土) les・KOMATIS ライブ

演奏:Nobie (ヴォーカル)・片倉真由子(ピアノ)・太田朱美(フルート)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

31日(木) 天真庵ネット31ライブ“ 「国貞雅子 Solo」

演奏:国貞雅子(ヴォーカル&ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)