今、高校2年生の孫が我が家に来ている。
私と比べると随分しっかりした子供だと思っていたのに学校へ行けなくなってしまった。
娘が行くようにと言うと出かけるが又舞い戻る日が続き自宅に見に行くといつも娘のベッドに寝ている。
いよいよ出席日数が足らなくなりそうで我が家に下宿することに。
ジージが毎朝送っていく日が続き、土日は自力で超早起きをして夜は遅く帰るパターンがあり、これなら一人で行けるんじゃないかと「2月から一人で行けるかな?」と持ち掛けたら「うん」と言ったそうで2月3日に一人でいつもの時間に出た。
やっと自力で行けるようになったと二人でお茶を飲んでいると高校から電話があり「来ていない」と。
我が家に来て1か月、一日も休まず頑張ったのにと二人で大慌て。
夫は娘の家に急ぎ私は娘に電話をかけた。
娘は「今朝、行きたくないと電話があったので学校に電話したけど?もう、学校には連れて行ってもらえないの?」と言うので「長くなるから」と、切った。
夫は暫くして戻り「ママのベッドで寝ていてどうしても行きたくないそうだ」と言う。
2月はじめ夫の誕生日を口実に我が家でパーティをした時娘が「もう少ししたら行けなくなるかも」と言っていたのを思い出し「この坂を超えたら行けるようになるかもね」と言ってた通り今回は乗り越えられなかったらしい。
夜、孫から謝罪のメールがあり夕食を食べたら戻ってきた。
次の日の朝、早く起きてお弁当も作った孫に夫が「今日だけは送らせて」と言って送って行った。
一旦学校へ行くとうまくいくらしくそこが我々には判らない。
その日から数日後、珍しく茶の間に長居して色んな事を話してくれた。
途中で医学系塾を辞めてしまい医学部は進学出来そうにないが前期はどうしても一度チャレンジしたいこと、後期は理学部で受験教員免許を取って塾の講師になりたいという。
理系のクラスに入ったので一浪しないと文系が受験できないことなども息子のアドバイスとして一度言ったような気がする。
数か月前まで「何も考えられない」とさめざめと泣く姿よりは少しいい方向に向き始めたのかな?と自己満足している。
私の息子と娘は自分で決め何もかも自分でしてきたので考えたこともなかったが親離れ、子離れで糸がもうれたのだろうか?
多少ライン依存もあるがそのおかげで親子はラインで繋がっているようだ。
昨日は久しぶりに家に帰って妹とチョコ作りに精を出し女三人で食事に行ったと帰ってきた。
我々からすると摩訶不思議で人さまが見たら「甘やかし」だとみる向きも多いだろう。
春に向けて自力通学ができるようになればよし、途中挫折しても学歴を取ろうと思えば方法はいくらでもある。
孫から聞いた話では「担任が理学部卒で理系の教師になったので相談に乗ってくれる」と言っていたことだ。
なにも考えられないと言っていたのに何だ少しは考えてるじゃないかと思った。
当分一喜一憂の日が続くことだろうが意外と心痛は無い。
摩訶不思議少女として結構面白がっている。
一つ判ったことは私のほうが余程どうしようもない摩訶不思議少女だったという事。