峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

10年目の『オズの魔法使い』

2017年07月22日 22時06分41秒 | 芝居の話
11年前の2006年6月に、息子の通う小学校で芝居の上演がありました。
その記事がこちら。→ 子象物語 ~ 劇団トマト座 ~

この時の記事で、私の初恋が『オズの魔法使い』のブリキさんだったことを書き、
「(次は)『オズの魔法使い』か『西遊記』見たいな(独り言)」と書いた翌年、
再び息子の通う小学校にトマト座さんが来て、『オズの魔法使い』を上演して下さいました。
なのに、なのに!
私はその日、観に行けなかったのです。
このことは思い出すたびに、残念で仕方ありませんでした。
もしかしたら私のリクエストに応えて『オズの魔法使い』をやって下さったのかもしれないのに~! (それはないか)

先日もそのことを思い出しながら、劇団トマト座さんのHPを見ていました。
すると、ふだん学校を回っているけれど、7/22に一般公演があるとのこと。
それも、『オズの魔法使い』

人気の劇団さんなのでしょう。既に席はありませんでしたが、午前中に追加公演があり、
ヒャッホー と、チケットを購入しました。

 (サイトから画像をお借りしました)

じつは昨夜はちょっといろいろあって眠れず、2時間半~3時間程度しか睡眠が取れませんでした。
芝居中に眠っちゃったら失礼だし、どうしようかとも思ったのですが、10年越しの念願の、奇跡的な(私にとっては)上演ですもの。
エイッと行ったら、これが全く眠くならず。
最初から最後まで、お芝居を満喫しました。

ちょっと恐い雰囲気の場面では、お子様が泣く。
子育てをとっくに終わった私は、それにもニコニコしちゃいました。
そういえば、最近小さい子の泣き声ってあまり聞いてないなあと思いつつ。

笑える場面もいくつもあったし、行って良かった。

10年前の時とは役者さんは違うのでしょうけれど、それでも念願の『オズの魔法使い』を観られて、現世の心残りがひとつ無くなりました。
劇団トマト座さん、ありがとうございました。 
と、広大なネット世界の片隅からこっそり感謝。


『葵上・卒塔婆小町』

2010年04月23日 16時18分50秒 | 芝居の話
一昨日、母と一緒にル・テアトル銀座 (この名前がなかなか覚えられない) に、
美輪明宏さんの芝居、『葵上・卒塔婆小町』を見に行きました。
幽玄な世界。
美輪さんの怪しい魅力爆発。

まだ公演中でもありますし、詳しくは書きませんがこれだけは。

公演は1時間の芝居が休憩はさんで2本。
休憩にはトイレ目指して女性が殺到します。
ル・テアトル銀座のトイレは舞台向かって右に比較的大きいのがあり、長蛇の列となりますが、結構回転は早かったです。


帰りに銀座のデパートによって、埼玉にもあるトップスのチョコレートケーキを母に買ってもらいました。
我家の分と妹夫婦及び母の分のふたつ。
トップスのおねいさんが、「こちら、冷蔵庫で2日持ちます」と言うと、
母は、「うちはそんなに持ちません! すぐ無くなります」 と、返しました。 そりゃそーだがね。

帰りの電車で快速に乗り換えたとき。
車内放送がありました。
「急病のお客様の救護の関係で、しばらく停車致します」
「お客様の中に、お医者様か看護婦さんはいらっしゃいませんか」
ドラマでは聞いたことあっても、ナマ「お客様の中に…」を聞いたの初めて。
電車は2分くらいで「救護活動終了しましたので」と、発車しました。


さて、妹は美輪さんの音楽会や芝居に行くと、それまで体調が悪くても、ものすごく元気になります。
ところが私は、帰宅してから頭痛に襲われました。
以前、音楽会で購入したポスターを寝床の横に貼ったとき、夜中にものすごい唸り声をあげていたという三男の証言もあるので、
私は妹とは違う体質なのかもしれません。
でも美輪さん大好き。






近況です

2008年05月15日 21時06分44秒 | 芝居の話
忙しいです。
なぜか忙しいです。
もっともっと忙しい人が聞いたら笑うかもしれないけど、私としては忙しいです。
ですからブログの更新もママなりませんが、アップしようしようと思いつつ出来なかった写真とか近況報告など。

まず、昨日は母とル・テアトル銀座に行って美輪さんの芝居、『黒蜥蜴』 を観てきました。
美輪さんが美しい女賊。 怪しい魅力でした。
明智小五郎役は高島政宏さん。 
今までの明智小五郎に対するイメージが、少し変わりました。
明智サンて、マニアックな女性にモテるタイプなのだ。 たぶん。

さて、載せたかった画像はいろいろありますが、まず、房州やさんに送っていただいた画像。
これは房州やさんのブログにもアップされていたので、御覧になった方もいらっしゃるでしょう。

 

 

トトもこんな格好で寝てます。
房州やさん、ありがとうございました。

そして金魚が、でっかくなりました。
窮屈そうだったので、水槽も一回り大きいのに換えました。



2006年9月3日の記事や、2006年12月28日の記事では、こんなだったのに。 (同じ金魚)
                  



水槽を大きくしたのに、前の水槽の方が広く見えます。


モンテ・クリスト伯も元気です。一番上の金魚写真の、橋のところを良く御覧あれ。




トトも元気ですが、2ヵ月以上前に撮ったと思われる写真を載せます。



CDケースのカドに頭を押し付けて寝てました。
ブサイクこの上ない。


最後に袋とじ風、オマケ画像。 
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子象物語 ~ 劇団トマト座 ~

2006年06月22日 12時00分23秒 | 芝居の話
昨日書こうと思った「猫の話」は先送りにします。(そのまま忘れるかも

三男の通う小学校は創立百周年を迎えます。
その記念行事として、昨日は小学校の講堂で劇団トマト座による、『子象物語』の公演が行われました。


内容
太平洋戦争のとき、空襲になり猛獣が街へ逃げ出さないための処置として、
上野動物園に軍部からすべての猛獣を殺すようにとの命令が届きました。
猛獣や大型動物たちのほとんどが毒入りの餌で命を落とす中、子象のトンキーだけは毒の入った餌を食べず、注射針も皮膚を通さず、頑張り続けました。
しかし、飼育係がこっそり餌を運んでいるのを軍部にみつかり、仕方なく餓死させることになりました。
それでもトンキーは命の灯をともし続けるのですが、最後は絶命します。


登場人物
動物好きの二人の姉弟、ヨシコとタケシ。(名前違ってたらごめんなさい)
動物園の園長。
飼育係の三吉。
軍人。獣医。(二役?)
そして、象のトンキー。


感想
暗く、重い話を小学生の子供たちを飽きさせることなく、どこまで出来るのだろうと思いましたが、
子供たちはヨシコとタケシの場面で何度も笑っていました。
園長と三吉の見事な音痴ぶりにも、大きな笑いが起こっていました。

会場がものすごく蒸し暑かったので、条件は良いとは言えなかったと思いますが、
劇団トマト座の方たちの演技は良かったです。
みなさん声がよく通り、活舌も良く、後ろの方に座っていた保護者にもセリフがちゃんと届きました。
さすがはプロです。

また、暗転の時間が短く、出演者自らセットを動かす工夫がされていました。
これも子供たちを飽きさせないために考えられたのでしょう。

じつは、後半では子供たちの私語でざわついたときもありましたが、それほど長い時間ではなかったと思います。
ある程度は仕方ないでしょう。
私が見たのは高学年のときの回だったので、その前の低学年対象のときはどうだったのか、わかりません。
結構、低学年の方が純粋で、もっと食い入るように見ていたかもしれませんね。

息子は感想文に、
「可哀想なのはトンキーだけでなく、ライオンやゴリラや他の動物も可哀想だ。
 上からの命令で動物を殺させた兵隊も可哀想だ」
と、書いていました。
私がちょっと言ったことを自分なりに書いたのですが。

そう。
可哀想なのはトンキーだけではありません。
みんな可哀想。
トンキーは戦争の被害者全ての象徴であり、恐くて悪そうに演じられていた軍人は、戦争そのものの象徴だと思いました。

でも、トンキーに照準を合わせ、トンキーを通じて人としての心の痛みを共感することが
子供にとって大事なのだと思います。

これは「なぜ本を読むことが大事か」にも通じることですが、そのことはまたいずれ。

しかし閉め切った講堂は暑かったなあ。
トンキー役の方、よく頑張ってくださいました。
象の着ぐるみがすごく良く出来ていたけど、中はどうなっているんだろう


   余談  

私が小学6年生のとき、日生劇場で「劇団四季」の『オズの魔法使い』を見ました。
とても感動して、なんと私の初恋はそのときに観たブリキさん
もらった薄っぺらなパンフレットを大事に取ってありました。

20代になって、テレビ関係の仕事をしていた友達の‘ヨシコちゃん’に声をかけてもらい、
昼の某番組の片隅に出してもらうバイトをしたのですが、
司会をしていらした荻島真一さんは、そのときの『オズの魔法使い』でカカシ役でした。
番組打ち上げのとき、大事に取ってあったパンフレットをお見せしたら、懐かしがってくださいました。
私が「このときのブリキさんが初恋の人です」というと、ヨシコちゃんが、
「カカシさんも好きだったのよね」とフォローしてくれたにも拘わらず、オバカな私は
「いえ、ブリキさんが好きだった」と連発してしまいました。
荻島さんは、「ブリキは役柄がカッコ良かったからな」と少ーし、憮然となさったような…。

その節は失礼しました。 (インターネットは誰が見てるかわからない。)
素顔は荻島さんの方がカッコ良いです。たぶん。(ブリキさんの素顔知らない)
今更すっかりオバちゃんの私に言われても嬉しくないでしょうけど


きっと昨日の芝居も、子供たちの一生の思い出になるでしょうね。

でも、トマト座のHP見て思ったけど、『オズの魔法使い』か『西遊記』見たかったな~。(独り言)



~~追記~~

この翌年、「オズの魔法使い」を上演してくださったのです。
でも、その日、観に行くことができませんでした。
とっても残念だったのですが。

観たかったなァ……と、なぜか最近思い出したので、追記します。

2013年9月27日


【2019/12/16追記】
ふと訪問歴を見たところ、この記事にアクセスしてくださった方がいらしたので、
追記します。
一昨年、やっと見に行きました! 
            
2017年7月22日『10年目のオズの魔法使い』 (クリックするとリンク先の記事に行きます)