峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

山東亜無 詩集 ・ 『確執の街』

2007年03月31日 16時50分52秒 | 人のフンドシでブログを書く
ブックマークさせて戴いている亜無さんのホームページ上に作られた詩集です。
元は、こちら。

最近は詩をあまり読んでいないのでよくわかりませんが、学生時代は高村光太郎、立原道造、他 「現代名詩選」にて昭和初期~中期頃の作品をよく読んだものでした。
亜無さんの詩からは、その頃の文学者の、内なる情熱を文章にせずにいられない純粋な情熱を感じます。

いくつかの詩の中から、今回3編を紹介させていただきます。

          

 
     【 運 命 】

 なんでもない瞬間が
 ふと目にとまる時がある
 見知らぬ人の片足が
 バスの乗り口にかかっている時
 あるいは
 土曜の昼下がり
 路上に舞い降りた一羽の雀の
 小さな目がチラッと私を見る時
 そしてまた 真夜中に
 隣家の灯りが ふと消える時
 そのような時
 遠く風の渡る音が聞こえてくる


          


     【 山の寺にて 】

 歩き疲れて
 山の寺の庭で休んでいると、
 羽虫が一匹、地表近く、
 長い航跡を描きながら
 飛んでいくのが見えた
 あの虫でも、
 いつか空高く舞い上がって
 その果てまでも飛んでいきたい、
 行けるかもしれない、
 (空を飛ぶことにはかわりなかろう)

 そう思うことがあるだろうか?
 ふと そんなことを思ってみる

 友よ
 あの、韃靼海峡を越えて行った
 一匹の蝶のことを思ってみるのだ
 そうすれば、きっと…

     (神戸新聞『読者文芸』)
          
          


     【 遠い歌 =中途失聴者の随想= 】

   わくらばを
   きょうも うかべて
   まちの たに
   かわは ながれる

 ふと甦ってくる
 むかし聞き覚えたきりの歌
  一時よく流行した
 あれは幾年前のことだったろう
 女性歌手の声は耳の底に残っているし
 歌詞もメロディもよく憶えている
 リズムは たしか ブルース
 もう二度と聞くことのない
 むかし聞き覚えたきりの歌

 この歌が私の耳の奥深く
 大脳皮質の迷路の中で
 これほど強く刻みこまれた
 それは いつのことだったのだろうか
 この歌の記憶と繋がる
 真空管式の古いラジオの記憶
 ネジを巻くのを忘れて
 止まったままの置時計
 机の上に何冊も積み重ねている
 書きかけのノート

 その後 私のその記憶回路は
 激しい耳鳴りのうねりと共に
 「むかし聞き覚えたきり」の
 そのメロディを吐き出すばかり
 私の聴覚は破壊されたのだ
 病院の重症のベッドの上で
 あやうい『時』を過ごしていた夢の間に

    まちの たに
    かわは ながれる

 私の聴覚は もはや聞くことはない
 なつかしい人々の声は勿論のこと
 川の流れの水音も 街のざわめきも
 また 風のささやきも
 そして激しい耳鳴りの轟音と共に
 私の時間は押し流されていった
 この一年も
 風の声に気づかぬうちに
 太陽は日ごと輝きを増して
 いつの間にか 外の季節は夏

 行楽だよりは 山の蝉しぐれ
 ふと記憶がかすめる
 山の林間学校

 真夏の太陽よ 光る風よ
 歌っているのか?
 ささやいているのか?
 それとも、叫んでいるか
 ああ、私の心は
 いつしか硬直し始めたろうか
 心よ 永遠なるまことを持つ心よ
 もう再び あの鳥のように
 あの 空を飛ぶ鳥のように
 はばたけはせぬというのか?

    わくらばを……

 古いメロディは
 ときおり甦り
 耳鳴りの奥にかき消されていく
 そして、そんな耳鳴りさえも
 不思議な瞬間に ふと静かになるように
 ある一日 街から程遠くない山の林で
 ふと 蝉しぐれの止むことがあるだろうか
 やがて
 それも すっかりとだえてしまうと
 私の子供の頃からある
 大きな木にあいている洞が
 急に何事か うめき始めるのだ

 きのうの夜
 部屋の灯りに迷いこんできたオニヤンマ
 あれは、何を告げに来たのか
 今ごろ 山の斜面の草の上では
 蝉のぬけがらが
 うつろな『時』を想いながら
 無窮を流れる青い風を
 ひとり じっと見つめているに違いない

 敗残の秋 耳鳴りは
 今日も 私を責めたてる
 狭い庭には ケイトウの赤が
 夏の残り火を燃やしているが
 私は古くさい思い出の辺り
 覚束ない歌をくちずさみながら
 徘徊するばかり
 そして 幻惑の耳鳴りは
 しなびた記憶を反芻する
 果てのない呪文をつぶやいて
 記憶中枢の遠い端末から
 私の もはや知らない歌を
 歌い続ける

     (1979年 神戸市民文芸集『ともづな』)


          

亜無さんの詩では、HPの 「文が空ギャラリー2」 に掲載された 『野の猪』 という詩も好きなのですが、
こちらはまだご本人から了承を得ていませんので、ここには転載しません。
でも、その詩に関連して 過去記事、2006年7月12日 『奇蹟の人』 コメント欄での亜無さんの投稿を御覧戴きたいと思います。
私自身、手話に対する認識が変わりましたので、ちょっと頭の隅にでも置いていただければ…と思います。
( 全部読むと大変だから、その件に関しては8月4日のコメントあたりから読んで戴ければ良いかと思います。)

なお、 「文が空ギャラリー2」 には、一休さんも ‘たそがれ清兵衛’ の名前で真面目に 「詩人・伊東静雄 論」 「ゲーテ論」 を展開しています。
一休さんの別の一面(?)も見ることができます。

運がいいのか悪いのか my birthday

2007年03月28日 18時55分26秒 | 最近の出来事

今日は私の誕生日です。
貴重な誕生日をどう過ごそうかと、半月以上前から考えた挙句、毎月28日に行われる川越成田山別院の骨董市、「成田不動蚤の市」 に行こうと思いました。
父が生前に私といっしょに行きたがっていましたが、子どもが小さかったためにその思いは叶わぬままに時が過ぎました。
それで、今年こそ誕生日にガキめらを置いて母を誘って行く事にしました。

川越には3つの駅が微妙に離れて存在しています。



母は本川越が都合が良く、私は川越か川越市が便利です。
私が歩けばいいやと思って、本川越駅で10時半に待ち合わせしました。
しかし、川越に着いた時点で10時半だったため、母の携帯に電話しました。

私 「お母さん、もう本川越に着いてるの? ごめん。遅れちゃう」

母 「今ね、天皇皇后両陛下が電車で来るらしいから、それ見てるからいいわよ」
私 「………はい!? ( やばい。ボケたか? )」


とにかく急いで本川越に行ってみて、びっくり。
ホントでした。



母とは会えたものの、駅前は人人人。 道は通れなくなり、御一行の出発までは動けませんでした。

川越市の職員らしき人がいたので、成田山別院までの道を聞くと、
今日は特別警戒のために蚤の市は12時までとのこと。
ま~、とにかくそっちへ行ってみようと、歩き出した時はもう11時を過ぎていました。

地図を見ながら行ったけど、たどり着いたのは喜多院でした。
でも、ここも見たかったから、まずは参拝。
トップ画像は喜多院の塔と桜です。
桜の下には警備もいっぱい。
午後、両陛下とスウェーデンの皇室(?)御一行がここにおいでになるとか。



五百羅漢も見たかったけど、それは後にしてお昼を食べに行きました。
食べ終わって喜多院に戻ったら、もう一般人は入れなくなってました。

蚤の市も終わってる時間だったので、母と私は大正浪漫通りを通って蔵の街の中心部へ行くことにしました。

途中で見かけた看板。
            



蔵作りの街並み
       


なんと、こんな床屋さんもありました。
              




今回は残念ながら蚤の市に行けなかったけど、誕生日に天皇皇后両陛下に出会うとは、きっと幸先き良いに違いない。 

母は駅で直接拝見することが出来たようで喜んでたから、それだけでも いい誕生日でした。




チロリン村とクルミの木

2007年03月23日 14時54分54秒 | Weblog

『来週は卒業式』の記事で表紙だけ画像アップした 『チロリン村とクルミの木』 のレコード絵本ですが、素敵な絵なので全ページアップすることにしました。
元は人形劇ですから ちょっと違いますが、懐かしく御覧ください。

まゆまゆさんのブログの ‘暇なおじさん’ さんの作った地図にある 『ひろりん村』 も、こんなふうに子どもたちの笑い声が響くような村でしょうね。




















日本シャンソン館

2007年03月20日 09時11分47秒 | 最近の出来事

赤城高原牧場 クローネンベルク ドイツ村 に行ったあと、同じ群馬県の渋川市にある、日本シャンソン館にも寄りました。
ここは、シャンソン歌手の芦野宏さんが館長をなさっています。

以前、東京MXテレビで、『シャンソンをあなたに』 という番組を日本シャンソン館提供でやっていました。
その番組プレゼントに応募して 朝倉まみさんの C Dが当たったことがあったので一度行ってみたいと思ってました。
朝倉まみさん、とても優しい良い声で、歌だけじゃなくてセリフも素敵です。

シャンソンコンサートのあるときだったら、多くの人が訪れていたのでしょうが、ちょうど何もない時間だったので、客は私たちだけでした。


館内には、海外・国内の古いシャンソンのレコードや、シャンソン歌手の衣装、装飾品が多数展示されていました。



一通り見たあと、ショップで芦野宏さんの C Dを購入しました。
レジでサイン入りのハガキも付けてくれて、
「本人がいたら気さくにサインするのですが、残念ながら今日は帰ってしまいました」
とのことで、うーん、残念。

日本シャンソン館、私は満足したけど三男はつまんなくて涙目になってました。

しかし息子よ。 なにごとも経験なのだ。
将来君も、何がどうなってシャンソン歌手にならないとも限らないのだ。
母の妄想だけど。




赤城高原牧場 クローネンベルク ドイツ村

2007年03月19日 14時45分46秒 | 最近の出来事
中学の卒業式を終えた次男に、卒業祝いにどこかへ行きたいかと聞いたら、
群馬のドイツ村に行きたいと言いました。
なぜなら、2~3度行ったらしいのですが、私だけは行った記憶がありません。
ところが夫も子どもたちも、私が一緒に居たと言います。

私  「そのときロケがあって女優さんがいて、それを私だと思ったんじゃないの?」

次男・三男 「そんなはずないだろ! 図々しい! (即答) 」

私  「じゃあ、そのときたまたま藤原紀香が遊びに来てて、それをお母さんだと思ったってことは…」

次男・三男 「ありえない!! (間髪いれず、怒りを込めて) 」


ということで、もう一度行けば私が思い出すんじゃないかってことで、次男は行きたがったのでした。


                


さて、入り口を入ると立派な塔が。



奥にはアーチェリーやボート、遊技場がありますが…



寒くて人の姿はあまりありませんでした。

トイレ行くと…



11もあった個室がガラ空き。  貸切だーい 
1つしか使いませんでしたけど。 

そこからしばらく歩くと、立派なゲート? がありました。



なにかと思ったら、これもトイレでした。 ただし個室は5~6コかな。
なんのレポートだ? ?(゜_。)


               


良い天気ではありましたが、途中 風花というのでしょうか、青空から雪がチラチラ舞ってきました。
写真にはうまく雪は写らなかったけど、このへんでのこと。↓



               


牧羊犬による羊の追い込みショーもありましたが、走る羊の姿は、トトに似てました。
犬よりも羊に似た走り方をする犬って、情けなくない? 

ところで前から思っていたのですが、羊の あの目は何なのでしょう。




横長で四角い瞳をした生物とは、意思の疎通なぞ とうてい出来そうもありません。
地球の生物とは思えない。 ヘンなやつら。


               


ドイツにラマってのもよくわかりませんが、ラマもいたので写真に撮りました。



もし、自分の胸に 
「私はこうふんすると つばをかけたり かむ事があります。 十分ご注意ください。」
て札を掛けて歩いたら、周りの人はヤだろうなあ。 (━_━)ゝウーム


               


最後は出口でお約束の顔出しパネル。



花粉症用のマスクしてるから、そのままアップしようかと思いましたが、目もブサイクなのでモザイクかけました。 


               


ところで私の記憶は蘇ったでしょうか。

いーえ  絶対に行ったことないってば



           

下まで長々とスクロールさせてのお付き合い、誠にありがとうございました。


2007年 章魚庵さん作品展 『墨で遊ぶ、印で遊ぶ』

2007年03月13日 19時37分01秒 | ○○展の話
 は~るばる行ったぜ千葉成田~ 
     さ~かまく東京乗り越えて~ 

日暮里からスカイライナー乗ったら、海外旅行用スーツケース持った人が大勢いました。
乗る前にトイレ行ったら、スッチャーデスさんみたいな人もいました。
私はどこへ行くんだろう…と思いながらの旅気分。
 

京成成田駅から成田山新勝寺方面への道は、観光に来たと思われる欧米人が大勢いました。
そして、その欧米人を捕まえては英語で話し掛けるという課題を遂行中の小学生のグループがいっぱいいました。
そんなことはどうでもよいのです。


さて、参道の途中にある 「なごみの米屋」 の2階ギャラリーが、章魚庵さんの作品展の会場です。
「コメヤ」 ではなく 「ヨネヤ」 と読めば羊羹屋さんであることがわかります。
ほら、「ヨネヤの水羊羹」 ってたら、有名でしょうが。





階段を上がると、そこには章魚庵さんの背中がありました。
あっち向いて座ってました。
声を掛けて、自己紹介しましたが照れ臭いやら恥ずかしいやら。 こんなんで、すみません。

章魚庵さんのブログやコメントでのイメージは少年風おとっつぁんだったのですが、 ( 書きたい放題だなー )
実際は 『通販生活』 あたりのCMに起用されそうな芸術家的雰囲気の方でした。カッコエエやん。
( あれ、通販生活のCMって、どんなんだったかな。 ?(゜_。)?(。_゜)? )

さて、作品展ですが、今までブログで発表されたものが大半ではありましたが、ナマで見るとさらに迫力がありました。
宮沢賢治を題材にした絵などは、ネットではわからない和紙の質感がなんともいえずにイイ感じ。
百均ショップの商品を利用しての作品とは、とうてい思えません。

本物の光岩島諸島の図にも会えて、感激。
切り字の般若心経も、全体像を目の当たりにすると圧巻でした。

『墨で遊ぶ、印で遊ぶ』 のタイトル通り、高尚な和漢の彩りのなかに大人の遊び心が散りばめられた、とても味わい深い作品展でした。

行ってよかったー。




章魚庵さんの作品展、『墨で遊ぶ、印で遊ぶ』 は、

成田山新勝寺の表参道 「なごみの米屋聰本店」の2階
「成田生涯学習市民ギャラリー(ギャラリーなごみ)」 にて、

3月13日(火)~18日(日)午前10時~午後4時


となっています。


口から足が出てますぞ

2007年03月10日 22時18分46秒 | 動物や昆虫など生き物の話

 この画像でわかるでしょうか。
トトの鼻の先に出てるのは、鼻毛ではありません。
足です。

その正体はサイヤ人。 



トトは、このように 「フィギア質」 をとって おやつを要求することもあります。
うちのコ、なんて賢いざましょ。
( 飼い主がバカなだけ  )

やっぱりインフルエンザ?

2007年03月07日 16時14分25秒 | 最近の出来事
とうとう…というか、やっぱり私も熱が出ました。
月曜の夜から38℃を越す熱が出て、昨日は39.3℃くらいまで。
39℃を越す熱が出たのは久しぶりです。
昨日の朝は、ゴミ出し・犬の散歩・洗濯を終えた後、食事もせずに ひたすら寝ました。
辛くて起きてられなかったし、トロトロと いくらでも眠れました。

9年半前に髄膜炎で1ヶ月入院したので、(※)
また髄膜炎になったらどうしよう…という思いがあったため、抗生剤だけ飲んだけど解熱剤は飲みませんでした。
解熱剤で下げずに熱を出した方が、咳がひどくならないように感じます。

昨日は幸い夫が休みだったので、夕方の犬の散歩と、子どもたちの夕食にお弁当を買ってきてもらえました。

で、今朝になったら36℃代に下がって、食欲も多少出てきました。
鏡を見たら、あら、いやだ。
ちょっと頬と顎のラインがスッキリしたんじゃありません?
(´0ノ`*)オーホッホッホ!!
まあ、この手のダイエットは、すぐに大きくリバウンドすることは経験済みですが。

3月は何かと忙しいので、入院したら周りにものすごい迷惑を掛けるところでした。
今日一日おとなしくしてれば、明日からはまたいつも通りでしょう。


(※) 髄膜炎は普通は2週間程度の入院らしいけど、どうやら髄液検査で髄液抜く時に雑菌が入ったらしくて、足が麻痺しました。 それで倍の入院になってしまったんだけど、医療ミスだということは隠されて、そのことに気付いたのはずっと後になってからでした。


 
                 


うちの犬は、おやつが欲しいと、「噛んではいけないもの」 を噛みます。
私が昔、慌てておやつで気を逸らそうとしたのが原因なんですけど。

さっきは、夫が百円ショップで買ってきた安全カミソリを噛んでたので、
「トト、口の中が血だらけになるよ!」 と怒って、でも、おやつはあげませんでした。
その後、トトは三男のお尻のあたりを噛みました。
(それも昔、三男を噛んだときに おやつで気を逸らそうとしたせいだと思う)
すると三男は、
「トトー! やめろー!! 別の意味で口の中が血だらけになるぞー
と、叫んでました。



小鹿のバンビ? 

2007年03月05日 11時38分17秒 | 最近の出来事
 これは、昨夜のトトの寝姿です。
小鹿のパンビみたいで可愛いでしょ。 


           


ここ数日、三男は高熱と咳が続き、私も咳が出て絶不調。
こんなときは、「美人薄命」 という4文字が目の前にチラつきます。
ああ。 気をつけなければ。(* ̄▽ ̄*)ノ"

とはいえ、先週の金曜には初めて押絵教室に行ってきました。
今はまだ先生のデザインと教材を そのまま使って作っているのでお見せしませんが、
そのうちオリジナルを作ったら見てくださいね。
作品、いつ出来るかしらん。


              


さて、可愛いトトの寝顔ですが、上の写真の少し前には、仰向けでこんな顔で寝てました。
        
 


我が娘ながら、なんてブサイク。 プププッ (*^m^)o==3

あぢさいの径

2007年03月01日 12時36分13秒 | 人のフンドシでブログを書く

大切な人に逢うため六月は
   くもりのち晴れあぢさいの径  未来


2/20 『水木しげる著・猫楠(南方熊楠の生涯)』 記事のコメントに、成沢未来さんが即興で寄せてくださった短歌を元に、昨夜絵を描きました。

花水木さんのイメージを考えていたら女優の中野良子さんが思い浮かび、
ネット検索で中野さんの画像をプリントして参考にしました。
(似てないから絵を見ただけでは わからない
なぜ中野良子さんなのか、私にもわかりません。

未来さんは本当は顔を描かない絵の方が好みかな~とは思ったんですけど、
今回はこんな感じで。
人( ̄ω ̄;) スマヌ


同じコメント欄に発表して戴いた一休さんとmiraiさんの詩も掲載します。
( 人のフンドシでブログを書く )


          


     未来を生きる詩人に捧ぐ  (一休)

  ある柔らかいものが
  形を求めてもがく
  それはサナギが蝶になるために
  優しい陽光を欲しているようだ

  臆してはならない 若い友よ
  君の優しさには 十分な理由があるのだ

  たとえ無縁の人が 君に唾しようとも
  優しさには 戦う理由があるのだと
  君は 自分に言い聞かせねばならない

  ああ あの孤独と朝の陽光は
  ただ君の為に輝いていたのだと
  いずれ君は 知ることになるだろう

  きっと億千の命がそうであったように…。




          



       一休さん返礼   (未来)

   詩人らは今日のひと日を
    
   生なむと

   戦ふ術を身にまとひつつ