峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

フジTV 『Dのゲキジョー』 米良美一

2007年02月17日 10時09分26秒 | 映画・テレビの話
米良さんのコンサートに行き、その場でファンクラブの 「ビーチクラブ」 に入ったのは、5年くらい前だったでしょうか。
まえに、 『携帯ショップの米良美一』 の記事でも書いたけど、美輪さんのあとを継ぐのはこの人だろうと思いました。
でも、正直言ってそのときのコンサートは、少し物足りなく感じました。
まだ若いから、あと10年もすればもっと面白くて感動させられるステージが出来る人じゃないかな~と思ったものでした。
そして昨日、フジテレビ 『Dのゲキジョー』 を見て感激しました。

書棚から米良さんの 米良美一の美神讃歌―エッセイand CD  という本を引っ張りだしたけど、
あんなにも辛い過去があったこと、書いてありませんでした。
それどころか生年月日も書いてなかった。 (これについては後述)

本当に辛いことは、かえってなかなか言えるもんじゃない…というか、
実際に辛い間は自分がすごく辛いことに気付かないのかも…?
そういう防衛本能が働くんじゃないかな~って気もします。
後で振り返ると、「あのとき、自分はすごく辛かったよね…」 と思い出す。

劣等感って人に言えるようになったとき初めて楽になれるんだってこと、若いときはわかりませんでした。
そんなこと言ったら益々そこを攻撃されると思うから、気にしてないフリしちゃうのよね。
そうすると、周りは笑いのネタにして良いと思ってエスカレートしちゃう。
もっと人の気持ちになれる、想像力のある教育が必要だな~とつくづく思います。
私自身ジコチューになることは度々だし、嫌いな人間には冷たいとこがあるから言えないけど。

さて、昨日のテレビで聴いた米良さんのヨイトマケの唄は、美輪さんとは一味違う良さがありました。
地声の中に時々裏声が混じり、そのちょっと狂気のような…言葉が悪いかな。なんだろう。魂を揺さぶるような不思議な声の彩り。
そして、米良さんの顔がすごく綺麗でした。神々しいほどに。
『新キャラお銀とにゃ吉』 記事のコメントで聖フランチェスコを描いた映画、『ブラザーサン・シスタームーン』 のことを書いたので思い出したのかもしれませんが、あの純粋な信仰の姿を見るようでした。

米良さんもそのうち 『オーラの泉』 に出てくれるかな。 ((o(^-^)o))わくわく

ところで、昨日、米良さんのエッセイ本を引っ張り出したのは、生年月日が気になったから。
なんとなく、この人も亥年でないかい? と思ったからでした。
(ファンクラブに入ってたときは、何年かなんて気にしてなかった
さっき、ウィキペディアで米良美一を検索してみたら、ビンゴでした。

ところで、なぜ米良さんのファンクラブを1年で止めたかというと、そのあと小田和正のファンクラブに入ったから。
現在は小田さんのところも抜けました。
美輪さんの 「友の会」 みたいに無料じゃないんだもん。
(その代わり会報が届く。「美輪明宏友の会」は一部の公演の先行予約案内だけ。)


      2007. 2/18 20:15追記 

美輪さんの「ヨイトマケの唄」は、昔の友達などを思って作ったものでした。
だから、美輪さんの歌には慈悲を感じます。
米良さんの歌う「ヨイトマケの唄」は、米良さん自身の過去と現在に重なります。
だから、米良さんの歌には葛藤と昇華を感じました。

今日は何の日

2007年02月14日 10時13分13秒 | 実家の話

世間では、バレンタイン・デー としてワクワクドキドキしてることでしょうが、
私にとっては父の命日です。
まったくもー、狙ったようにバレンタイン・デーに亡くなるんだもん。
9年経った今なお、父にはチョコを贈り続けています。

本当は今日は母と墓参りに行く予定でしたが、三男が頭痛で欠席。
「行ってもいいよ」 とは言ってくれたけど、やっぱ長くは留守にできない。
天気も悪いことだし、母も後日にするというので自宅にて父を思い出すことにします。

トップ画像は、このまえ岡本太郎のことを書いたとき、
「そういえば太郎の父の岡本一平の絵がうちにあったような…」 と思って探したのでした。
でも、勘違い。 岡本天明 でした。



母の話によると、父がどこかで見つけてきたらしいです。
ホンモノかなあ?





シャルル・アズナブール

2007年02月13日 10時59分55秒 | 音楽の話
一昨日、シャルル・アズナブールコンサートに行ってきました。
母と途中で待ち合わせして、有楽町の東京国際フォーラムへ。
銀座生まれで女学校時代に疎開するまで銀座に育った母は、
「あの辺は任せて」 と言っていたのに、いざ行ってみたら
「人に断りなく、こんなに変わるなんて」 と、怒ってました。
有楽町駅前に江戸時代の地図が貼ってあって、現地で合流した妹が帰りに、 
「これ見ればお母さん、わかるんじゃないの?」 と言ったら、さらに
「ここまで古くなーい」 と怒ってました。
女心は複雑ね。 ヽ( ´ー`)ノ フッ


さて、アズナブールコンサートですが、S席なのにかなり後ろの方で、豆のようにしか見えませんでした。
1時間半歌い続け。  休憩なし。 

3000円のプログラムを買うと、「この中のどれかを歌います」 と、曲目がずらりと並んでいました。
知ってる曲もあったけれど、知らない曲も。

ロビーでは、「C Dお買い上げの方は、楽屋でアズナブールがサインします」 と貼紙が。
えっ、そんなこと出来るの と、よくよく見れば、
C D44枚組み20万円のセットをお買い上げの方に。
そりゃ、そーでしょうね。

さてコンサートでは、82歳という年齢を出す必要もないくらい、立派な現役。
声がちっとも衰えてません。
さすが大御所だな~と思ったのは、C Dで聴いてる音程と、ちょっと違うところがいくつもありました。
でも、それがピッタリとマッチしてました。

アズナブールは、若い頃から自らの信念を貫く曲を作ってきました。
同性愛者の曲、教え子との恋を世間に非難され、自殺してしまった教師(実話)の曲、男女のベッドの中を詞にした曲 (当時はそんなのを歌うのは、許されないことだったらしい) などなど。
世間に迎合することなく、己の信条を貫いた人はカッコイイです。
貫けたことは、その人にとって幸運であった…とも言えますが。

さて、シャンソンの大御所の歌声を堪能して帰り、夜遅くに寝室に行くと、
いつもは掛け布団上、足下の方に寝るトトが、さっさと布団の中に入り込みました。
お母さんが夜までいなかったからかな? 




「トトね、寂しかったの…」

一休さん・作 花水木様に捧げる詩  『優しい旅人に』 

2007年02月08日 09時39分54秒 | 人のフンドシでブログを書く


      『 優しい旅人に 』    一休

   さあ 荷を負って
   病む母のもとへ 
   再びの故郷へと 道を急ぐ人よ
   (わたしは放浪してるの? それともしがらみの内に?)

   私にはとても云えない
   「誰もが、その願う所に、住むことが許されてはいない」などと

   流れる小川には 小魚がきらめき
   樹々は 葉をふるわし
   そして あなたは 小さな肩を励まし 
   荷を負い直し また道を急ぐ…

   ああ 私には 言い当てることができる
   あなたが そこで 懸命に信じまいとしていることが 何であるかを…

   優しい人よ
   緑の時も 枯れた冬も 
   ひたすら 道を急ぐ あなたよ

   そして私は 言い当てることが出来る

   はるかな 野の彼方で
   またも荷を負い 道を下る あなたよ

   ああ 風も共に 鳴いていたのだと
   鳥も泣き 花も涙して いたのだと 
   私は 言い当てることが出来る



                           


 これは、前回の記事のコメント欄で 一休さんが花水木さんに贈られた詩です。
花水木さんのご主人は5年前に脳卒中となり、現在も左半身が不自由とのことです。
そして今またお母様も脳梗塞となり、高速バス5時間の実家へ見舞う日々です。

ガラスの心臓

2007年02月01日 17時02分39秒 | 最近の出来事
突然ですが、私は人見知りで繊細で、ガラスのような心臓の持ち主です。 ( ̄‥ ̄)=3 フン
面識のない方に電話するだけでも、ドッキドキ。

その私が、先週の金曜に押絵教室を開いているというお店に電話しました。
ネットで検索してみたら、そんなに遠くない。
しかし、そこでは 「今は先生の都合で、押絵教室はやってません」 とのこと。
がっかりしてたら、「教えてる先生に電話して聞いてみましょうか?」 と言ってくれました。

場所を聞いたら、我家から通えない距離じゃない。
その後、直接電話してみたら、
「12月で生徒さんが3人卒業したので、今なら入れますけど、ちょうど2月1日から作品展やりますから、それを見てから決めてはいかがですか?」
と言ってくださいました。

どんな先生か、どんな作品を創る方なのかもわからないまま、
今日、母と都会の真ん中まで作品展を見に行ってみました。

作品は色使いといい、雰囲気といい、私の好みでした。
先生も感じのよい女性。

去年の暮、たまたま電車の待ち時間に寄った本屋さんで出合った、押絵の世界。
しかし、押絵だけじゃなくて立体的な人形も創る方が多い中、
平面の押絵作品を中心に創っている先生はそう多くないらしいと、今日行ったギャラリーの店員さんが言っていました。

私が作りたいのは平面作品。
なにしろ、家が狭い上に男の子3人にデブ犬がいるから、立体作品など置く場所がない。
(簡単な理由)

有難いことに、今回かなりラッキーな御縁を戴いたのではないかと思います。

たぶん、この先、月1程度に通って教えてもらうことになると思いますが、
出来れば人に教えられるくらいに上手くなりたいです。


そして……さらに膨らむ夢は………


① 上品で清楚な先生として、生徒さんに憧れられるようになる。
          
          ↓

② しかし、裏ではこっそり  作品を創って、越後屋さんからお代官様へ高く売りつけてもらう。

          ↓

③ 儲けた金で秘宝館を作って、窓口で怪しい微笑みを浮かべながらチケットを売る。


ああ、ステキ…。




で、トップ画像の心臓ですが、以前にアップした  と  の仲間です。
アップする機会を伺っていたのでした。

開くとこうなる。
     





ガラスの心臓の持ち主の私としては、このくらい丈夫そうな心臓に憧れます。