この日は様々な実験に取り組みました。
まずは描画製版。
前回、取り組んだ写真製版とは異なり
即興的に製版をおこなえます。
最初に
描画ペンや描画インクを用いて
スクリーンに描きます。
そのあと
描画乳剤でスクリーンをコーティング。
そして
洗い油で描画部分のインクを溶かします。
この工程を経て完成した版を刷ると・・・
描いたような画面が刷り上がります。
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講座後半は前回に引き続き
インクの種類を変えて刷りました。
今回は発泡インクを用いての実験。
発泡インクで刷ったのち
アイロンで熱をかけると・・・
名前の通り、インクが発砲します。
発泡具合を目視で確認するだけでなく・・・
手で触って凹凸の具合や
質感の変化も観察しました。
インクジェット出力や
オフセット印刷にはない触感の魅力を
脳裏に焼き付けて実習を終えました。
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放課後は
フォトショップを使用する
製版原稿作成方法の復習や・・・
次の作品制作のプランに対する相談タイム。
体験に留まらないレベルを目指すには
反復練習が重要です。
意欲に満ちた受講生の姿にうれしく思いました。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。