今回のお題は
光と影で描くフォトグラム。
ただし
通常のフォトグラム実習ではなく
陽画と陰画の両方を体験する事がポイントです。
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陽画法としてのフォトグラム実習では
熱で現像する感光紙を用いました。
アイロンの熱で現像できます。
この感光紙は未露光時は薄い黄色。
光があたると白に。
光があたらない部分は現像後
青に発色します。
作業は公園にて。
露光は太陽光でおこないました。
光があたり過ぎると
真っ白の画面となるため
程よい光の加減を会得するまでは
なかなか思うような仕上がりにはなりません。
上手くできた例を紹介します。
蝶をモチーフとして露光した結果
蝶の痕跡を捉える事ができ
儚い印象の画像となりました。
コチラは
木漏れ日が射す中で
感光紙にロザリオを置き露光しています。
ロザリオは
神々しい光に包まれているように見えます。
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太陽光での
陽画法を体験した後は
暗室にて
陰画法に取り組みました。
モノクロ印画紙を用いるフォトグラムは
光があたると黒に
あたらない部分は白に発色します。
先ほどの作業とは逆の階調となります。
同じモチーフでの露光結果を紹介します。
機械的に階調が反転するだけでなく
露光環境によって
描写の様子が異なる事に気付きます。
この光の作用こそ
写真の本質です。
photo (光の) - graph (図)
記:徳永好恵
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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