週末、みかんの丘に行ってみると竹取庵の周りに足場が組んであった。掘立て作りの建物を支える6本の柱には、すべてチャンネルベースと呼ばれるコの字型の鉄骨がボルトで縫い付けられている。屋根を支える腕木はこのチャンネルベースに溶接するのだと親父が言う。チャンネルベースはびっくりするほど大きくて頑丈だった。これ程のものが要るのかと聞くと、屋根の重量がどれくらいになるのか計算できない。屋根もちゃんと動くかどうか自信が無いと笑う。風の強さも建物の強度も分からない為だ。僕も笑うしかなかった。
竹取庵の建設自体が全て未知への挑戦。と言えば格好はいいが、要するに行き当たりばったりということだ。僕の天文台らしいと思った。
竹取庵の建設自体が全て未知への挑戦。と言えば格好はいいが、要するに行き当たりばったりということだ。僕の天文台らしいと思った。