翌々日の日曜日、どこまで出来ただろうと思いながらみかんの丘にあがってみた。親父が材料が足らないと言っていたのは屋根の野地板の事だった。確かに頂上付近が両側とも40センチ近く足りない。二階に上がってみると真ん中が細長く開いていて、そこから明かりが漏れている。万一の雨のために床にはブルーシートが敷いてあった。
薄暗いこのフロアーに今は眠っている望遠鏡たちが並ぶんだ。そう思うと胸が躍った。それは、初めてこの丘でおじさん達に会ったときから描いていた光景だった。
後少し。あと少しできっとそこにたどり着ける。そう思いながら丘を下りた。
薄暗いこのフロアーに今は眠っている望遠鏡たちが並ぶんだ。そう思うと胸が躍った。それは、初めてこの丘でおじさん達に会ったときから描いていた光景だった。
後少し。あと少しできっとそこにたどり着ける。そう思いながら丘を下りた。