田切通信

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2025初詣 カメラの話

2025-01-01 13:33:57 | その他

 新しい年が明けて、初詣に行って来ました。川越の総鎮守は、最近若い女性に縁結びの御利益があるとして大人気の「川越氷川神社」さんですが、先ずは自宅近くの土地神様(氏神様)にお参りするのが良いので、同じ氷川神社さんですが、小さな分社の小室氷川神社さんにお参りしました。

 例によってカメラを持って行き、写真を撮ってきました。

 

 携行したのはこのカメラ。物凄く古いキャノンのデジタルカメラ「PowerShot Pro1」です。まだ民生用のデジタル一眼レフが出る前で、もちろんスマートフォンもない時代の代物です。画素数は800万画素で、今となってはかなり荒い印象ですが、当時はこれが最高クラスでした。レンズは焦点距離28mm~200mm、明るさF2.4 ~F3.5のLレンズがついています。Lレンズとは、キャノンのカメラ用高級レンズで、セットレンズ等とは格が違う描写力を誇ります。

 

 小室氷川神社さんの本殿です。普段は神職不在で正面の扉は閉ざされたままです。夏祭りや初詣の時だけ、神職さんが出張してきて扉が開きます。街灯が周りに無いのでかなり暗いですが、ガイドナンバーが小さい(光量が少ない)カメラのストロボだけで、これだけ写っています。

 

 提灯の文字などのエッジ部にも滲みもなく、大変良い解像度です。これもストロボ発光していますが、被写体だけが明るくなって背景に光が回らないような破綻もなく、よい写りかただと思います。

 

 扁額の金文字のエッジにも滲みはなく、Lレンズの描写力の高さを物語っています。

 

 掲載した3枚の写真は、トリミングとネットに上げるためにサイズを60%ほどに縮小した他は手を加えていません。縮小した分だけ、画質は少し悪くなっていますが、それでもエッジのにじみが見られない大変良い画質です。もっと新しい1400万画素クラスのコンデジも持っていますが、全然写りが違います。やはり写真はカメラの画素数ではなくレンズなのだと思いました。

 さて、日本の神様は専門性が極めて高く、専門外のお願いをしてもご利益はないのですが、それはそれとして自分自身の願い事以外に、ささやかに世界平和もお願いしました。今年は少しくらい良い年になりますように。


川島町白鳥飛来地

2024-12-31 10:54:04 | その他

 2024年も今日12月31日が最後になりました。 

 僕が住んでいる埼玉県川越市のお隣が川島町です。田園が広がる自然豊かな地域で、町内を流れている越辺川(おっぺがわ)の流れが少し淀んだところに「白鳥飛来地」があります。付近の道路に何カ所も看板が出ているので、飛来地があることは前々から知っていましたが、訪れたことはありませんでした。12月になって白鳥が来ていると言うので、27日金曜日の朝方、見に行ってきました。

 白鳥がいる時期だけ無料の臨時駐車場が開設され、白鳥目当ての野鳥愛好家やカメラマンが集まります。訪れた時も臨時駐車場はほぼ満車でした。駐車場の車を停めて、越辺川の高い土手を越えて、ゴザが敷かれた道を進むと川縁に至ります。白鳥がいるのは朝方と夕方以降で、昼間はどこかにえさを取りに出かけていなくなるそうです。

 

 川に着いてまず目にするのはカモさん。大量にいます。

 

 色と言うか模様が違うので、雄雌はすぐ区別がつきます。右側の少し派手目なのがオスです。こんな風にペアでいるのは恐らく夫婦。仲良さげに連れ添っています。

 

 カモに紛れて少しいるのが、体は真っ黒で嘴とおでこだけ白いオオバンくん。カモさんより少しだけ身体が小さい。カモさんとは特に喧嘩もせずに共存しています。

 

 メインの白鳥さんたちが居ました。多くのカメラマンが望遠レンズを向けています。ちょっとネットで「川島町白鳥飛来地の写真」と検索すると、かなりの数の写真がヒットします。皆さんコンテストに出品でもするかのような芸術的な写真を撮ろうと粘っています。

 

 えさを求めて出かける時間になったようで、少しずつ飛び立ち始めました。

 

 これくらいの数の編隊はなかなか迫力があります。棒の先にとまっているのは真っ黒なカワウ君です。

 

 3羽の編隊。だいたいこのような3羽で行動することが多いように感じました。

 

 3羽編隊の尻

 

 朝日が当たってオレンジ色が強くかぶりました。おもちゃの様と言うか、CGのような質感に写りました。

 

 すぐ頭上を飛ぶと、かなりアップで撮れました。例によって望遠ズームレンズのAFが壊れていて使えないので、ファインダーを覗いてズームを調節して、更にピント合わせをするので、大変忙しい作業でした。少しピントが外れてしまう写真もあり、最近のAFの正確さと速さは本当に便利だと思います。

 

 ほとんどのカメラマンが白鳥だけに集中していました。僕を含めてほんの何人かだけ、その他の鳥にもレンズを向けていました。

 対岸の木の枝に小さな野鳥さんが居ました。カワセミです。バードウオッチングでは大スターですが、ここでは白鳥が圧倒的人気でした。

 

 この向きでとまってくれないと、カワセミと気が付きにくいかも知れません。

 

 枝を飛び立って、川の上でホバリング飛行をしています。小魚を探しているか、見つけたのでしょう。

 

 次の瞬間に急降下しました。動きが早くてマニュアルピント合わせで追うのは大変です。

 

 カワセミ君は動きが凄く早くて、目で追うのも大変です。急降下の後で、別な木の枝の先にとまっているのを見つけました。カワセミ君に出会えたのはかなりラッキーでした。

 

 こちらも小型の野鳥さん。カワラヒワさんのようです。スズメくらいの大きさの鳥です。

 

 それでは皆様、良いお年を。来年もよろしくお願いいたします。


ねこ展を見てきました

2024-12-29 14:28:54 | その他

 12月27日、川越市立美術館にポスターを見て気になっていた「ねこ展」を見に行ってきました。展示は12月28日で終わっています。

 

 川越市立美術館です。すぐ隣に市立博物館があって、前の道を挟んで川越城の本丸御殿がある一大観光拠点です。今回のねこ展は美術館内1階にある市民ギャラリーで開催していて、何と入場無料でした。

 

 美術館のエントランスにもポスターがありました。と言うか、やっていることが分かるのがこのポスター看板だけです。気が付かない人が多いんじゃないかな。

 

 会場の入り口では招き猫君がお出迎えしてくれます。上げている手が右手か左手かで、招き入れる福の種類が違うそうです。

 

 オッドアイの猫は幸運の印だったかな。

 

 このネズミと向き合っている猫さんにはハートが4個隠されているとの事でした。探してみましょう。

 

 尻と顔にある大きなハートはすぐに見つかりましたが、耳にあった凄く小さなハートはなかなか見つからなくて苦労しました。

 

 何だか見覚えのある猫さん。そうか、ポスターの猫さんだ。

 

 首(頭)がゆらゆらと揺れるトラ猫さん。民芸品の赤べこのような仕組みです。

 

 ねこ展ですが、カエルさんもいました。

 

 黒猫とはちわれ猫さん。

 

 伸び猫は絵のモデルになっている。ここまではヤジマミキオさんの発泡スチロール製の比較的大きな作品でした。

 

 ここから先はフェルト作家の松原花歩さんの、フェルト製の猫たちです。

 発泡スチロールとは質感が違います。ただ大きな作品を作ることはできないようで、サイズ感は実物の猫さんかそれよりも小さいです。

 

 猫のお雛様。

 

 被り物ではなく、猫つぐらみたいです。

 

 お地蔵様と白猫さん。

 

 そして猫地蔵さん。

 

 最後に触ってもいいよコーナーがありました。発泡スチロールの表面に塗装がしてあるので、思いの外、堅い感触でした。でも猫ではなくカエル君でした。

 

 なかなか見ごたえのある楽しい展覧会でした

 


マニュアルフォーカス練習

2024-12-26 19:20:42 | その他

 例によってカメラを持っての健康維持散歩中に写真を撮りました。AFが壊れて動かない望遠ズームなのでマニュアルでピントを合わせました。

 

 12/22に惜しまれつつ閉店した「いも膳」の駐車場に植えられていたレモンです。つるっとした実にピントを合わせるのがちょっと大変でした。

 

 道路沿いの植え込みにあったキンカンです。何故か1本だけキンカンが植わっています。こういった手前に物がある被写体はAFの苦手とするところです。

 

 日当たりのいい花壇で咲いていた菊の花です。

 

 冬と言うのに菜の花が咲いていました。このところ関東平野は晴れが続いているので、花も季節を間違っちゃったようです。

 

 これは通称ペンペン草、冬の七草のひとつナズナです。

 

 地面にホトケノザの小さな花が咲いていました。これも冬の七草のひとつです。

 

 引っ付きムシです。気が付かないで迂闊に触れてしまうと、こいつが服にくっついて、取るのに一苦労します。正式名はアメリカセンダングサです。

 

 木の枝にモズが居ました。スズメよりも少し大型の鳥です。手前や横に枝があるこのような被写体はAFではピント合わせが合いにくく、マニュアルフォーカスが役立ちます。

 

 もう一つモズと言えば「はやにえ」が有名です。僕の家の庭にある「へべす」の棘にカエル君が刺してありました。これが「モズのはやにえ」です。知らない間にモズ君が来ていたようです。

 

 こいつらは柿の実に群がるムクドリさん。素早く動き回るのでピント合わせに苦労しました。

 

 上空に民間の旅客機が飛んでいました。手持ち望遠480mmではこれが限界です。尾翼のマークはANAでした。

 

 だいぶマニュアルでのピント合わせに慣れてきました。昔の写真を撮る楽しさを、今再び堪能しています。


川越水上公園散歩

2024-12-25 11:50:36 | その他

 健康維持のため毎日1~2時間程度、自宅の周辺を散歩しています。ただ歩くだけでは飽きてしまうので、カメラを持って目についたものを写真に撮っています。いきなりカメラの話になります。少しだけ専門的な用語も出ますが特に説明は加えないので、そのあたりに興味の無い方は読み飛ばしてください。

 

 最近持ち歩いているのはこのカメラです。デジタル一眼レフのEOS60DにSIGMAの望遠ズームレンズを付けています。焦点距離は70~300mmで、35ミリフィルムカメラに換算すると112~480mmになります。EOSの二桁ナンバーの最新機種は90Dなので、4代前の旧型という事です。近年はカメラメーカー各社はレフからミラーレスに移行していますので、その点でもかなりの旧型と言えるでしょう。で、レンズの方は動作未確認の品を、ネットオークションで格安で手に入れました。レンズは綺麗との事でしたが、オートフォーカスが動きませんでした。調べたらこのレンズはAF不良が持病のようなので、まあ、こんなもんでしょう。レンズは極めて綺麗だったから、マニュアルフォーカスで写真を撮ればいい。昔は全てマニュアルフォーカスだった訳だし。

 

 枯れちゃっているの判定しにくいですが、多分セイタカアワダチソウです。風に吹かれて揺れているのでピント合わせはちょっと大変でした。・・何でこんなに合わせにくいんだろう?ピント合わせの腕が落ちたか・・確かに老眼は進んでいますが。はっと、気が付きました、AF用のフォーカシングスクリーンの全面マットはピントの山がつかみ難いんだと。

 

 それと気が付けば、慎重に合わせれば何とかなる。しかし時間が掛かる。最近のカメラのピント合わせって、実はすごいんだと改めて思い知らされます。これは椿に似ていますが山茶花(サザンカ)です。椿の花は丸ごとポテっと落ちますが、サザンカは花弁が1枚ずつ散ります。

 

 紅葉が進み枯れ始めたメタセコイアの葉です。ピントは中央部の葉に合っています。被写界深度が浅いので、それ以外の部分はボケて写ってます。

 

 野良の黒猫さん。よく見ると耳が桜耳になっているので地域猫です。そこそこ人慣れしているのか、かなり近くまで寄れましたが、触らせてはくれませんでした。

 

 白猫さんも桜耳でした。この子は全く近寄らせてくれませんでした。「ニャーッ」と呼び掛けると「ニャ」と短く返事をしてくれます。返事はしてくれるけど近寄らせてはくれない不思議なネコさんです。

 

 赤く色づいた実だけがよく目立つカラスウリです。

 

 水上公園には大きなプールと、これも大きめの池があります。冬の時期プールはルアー釣り堀になっていて、釣りの客以外立ち入れませんが、池の方は周囲の散策が出来ます。多くの水鳥さんが居ます。

 見慣れない白い鳥さんがいました。2~3日前はいなかった。ユリカモメです。

 

 池のほとりの地面で数羽が休んでいました。ユリカモメって東京の臨海あたりにいつでもいるんだと思っていましたが、調べたら渡り鳥さんでした。

 

 飛んでいるユリカモメです。早く動き回る被写体にピントを合わせるのは、なかなか難しい作業でした。最近ピント合わせは全てカメラまかせで楽をしていたツケです。

 

 地面を歩いているカモさん。僕のすぐ近くをよちよち歩いています。

 

 鳩はやたらいます。こいつらもあまり人を怖がらなくて、じっとしているとかなり近くまで寄ってきます。

 

 この大きめの黒いやつはカワウです。一羽だけいました。ボート桟橋の縁でじっとしていました。

 

 飛んでいる鳥はピント合わせのいい練習になります。だんだん往年の感じが戻ってきました。

 

 これはバッテリーカーです。100円入れると何分か動きます。アンパンマン(カーではなく本人)とスペースシャトル(もう現物は退役しちゃってるけど)と消防車の3種類です。時々このアンパンマンが大きな声を出すのでびっくりします。

 

 ハゼの実をついばんでいるのはヒヨドリさんです。ハゼの実は和蝋燭の原料になります。

 

 スズメさん。ごく当たり前見られる鳥だと思っていましたが、最近都市部では絶滅危惧種だそうです。

 

 そして、この時期にもう蝋梅が咲いていました。これはびっくりです。蝋梅は名前に梅と付きますが、梅の仲間ではありません。甘い香りがします。

 

 手動でピント合わせ、つまりマニュアルフォーカスで写真を撮っていると、微妙にピンボケの写真もたくさん撮れました。このピント合わせ作業が面倒くさいと感じるか、面白いと感じるかは人によるでしょう。僕は面白いです。しばらくはこのセットで写真を撮り歩くと思います。