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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

井上芳雄&坂本真綾 息の合ったコンビで「ダディ・ロング・レッグズ」 

2017-11-22 11:20:58 | 日記
シアタークリエで上演中の「ダディ・ロング・レッグズ」です。開場10周年の記念公演とのこと。もう3演 アンコール公演入れると4演目ということらしい。人気公演で、今回もチケットはソールドアウト。1万円のチケット売り切れるんだから、大したものです。
「ダディ・ロング・レッグズ」 早い話が「あしながおじさん」名作です。といっても、私、読んだことがないのですが。もちろん 大筋は知っています。孤児院育ちの少女が、篤志家から援助してもらい、大学に通って素敵な女性に成長していくお話。ただ、少女は、老人を想像していたのですが、実は援助していたのは、若い男性だった。そして・・・というお話で、合ってますよね?
小説は 主人公の少女ジルーシャの書簡形式で書かれているそうですが、ミュージカルは、男女2人だけの出演で進んでいき、ジルーシャが孤児院を出る所からスタートします。新たな人生を始める喜びで一杯の彼女。「どんな人が、援助してくれたのか?」想像を膨らませます。彼女の歌 セリフに合わせて 井上演じるジャービスが動くシーンが可笑しい。快調な滑り出しです。
ジルーシャに課せられた条件は「月に一度手紙を書くこと」だけ。彼女は 「あしながおじさん」に宛てて書きます。そうしたやり取りが続くなか、ジャービスはジルーシャに好意を抱くようになります。彼は20代中盤 彼女は10代後半 お似合いのカップルですよね。
大学に入ったジルーシャ。彼女の友達の1人がジャービスの姪。叔父として、ジルーシャに会ったジャービス。ニューヨークに招待したり、2人の仲は急接近。「招待」はしたが、「正体」は明かせない(ウマイ!)そうこうしているうちに、ジャービスに暗雲が。ジルーシャに恋のお相手が? やはり、大学の友達サリーの兄ジミー。「あしながおじさん」に「サリーの家族とでかけていいか?」尋ねるジルーシャ。心穏やかではないジャービスは「おじさん」の秘書になりすまし、妨害します。そして、彼女が大学を卒業する時がきて・・・
いいお話でした。特にラストはグッときた。すべてを知ったジルーシャ。しどろもどろになって、彼女への想いを告白するジャービス。
ジャービス「じつは、君のことをほんとに好きになって・・・」
「続けて・・・」と、なんともいえぬ声音で言うジルーシャが素敵。
再演を繰り返しているだけに、息もピッタリのお二人。何と言っても同い年ですもんね。また再演されたら、観てみたい作品です。