1929年に目黒区自由が丘にアトリエを築いた岡田謙三は、当館のコレクションの中でも目黒を代表する重要な作家であり、作品9点と、制作に関する資料を蒐集しています。
本展では、岡田謙三と、岡田と親交のあった自由が丘界隈に居を構えていた作家や、広く目黒界隈に住む作家たちの作品について、収蔵品を中心に構成し、「目黒」という地域と作家達を巡る「文化縁」をさぐっていくものです。
というのが同館HPの語るところ。
とはいえ、岡田さんの作品そのものを存じ上げないtokyoboy、先ずは自由が丘の香りなるものを感じようと権ノ助坂を下りました。
さて、冒頭岡田さんの油絵が幾つか続くのですが、
*******************************************
次第に抽象的になっていく、その前、冒頭にあった「5人」という作品に大きく惹かれました
これが1949年!
次第に70年代に向かっていって、個人的には??となりましたが、
彼を巡って、目黒区で活動をしていた方々の作品、なかなかでした
中でも、のお1人はこの目黒区美術館で前に企画展を行った古茂田守介さんのタッチと色調
そして、ビッグネームになりますが、荻須高徳さんの絵も素敵でしたよ
酒呑みに面白かったのは…
自由が丘で前衛創作ダンスを戦前から主宰していた石井漠さんという方と、
その活動などを絵画その他に残した須山計一さんらの展示の中に
「金田酒学校五十周年」という書籍があり、その中で彼らが(何時の頃なのか?)あの名居酒屋「金田」さんのカウンターに屯っている写真があったこと
改めて調べると、同店は昭和11年、1936年開店とのこと
上述の本は昭和61年、山口瞳さんや伊丹十三さんたちの肝入りで作られたそうです
もう1つの特集は以前こちらの企画展で扱われた工業デザイナー秋岡さんの童画に着目したもので、ちょっと前に工業デザイナーとしての秋岡さんの業績を扱った企画展に続くものです。
驚いたのは…
1950年前後に秋岡さんが童画家として表彰を受けた事実よりも、戦後間もない、まだ占領下の日本にあってこんな自由な発想の童画を数多く出されていた、という事実
変に洋を向いている訳でなく、かといって日本の伝統的なそれからは大きくかけ離れて
この分野でも優れた方だったんですね
さて、今回の入場料は500円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計15,690円となりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます