田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

お酌の作法②

2020-06-22 17:49:22 | よもやま話・酒編
さてさて、前のブログでの話を思い出しましょう。
岡江久美子さん扮する奥さんがお銚子を持った瞬間、旦那が酒杯を持つ!
日本人には、なんて事ないように見えるシーンですが ・・・ 。
            
90年前後の田園。
外国人の接待も増えてきていた時代です。
又、日本酒での交流を求める地元客も、それはそれは多かった頃です。
燗つけたてのお銚子を、ママさんが急ぎ運びます。
              
熱さ加減のちょうどエエとこを、外人さんに飲んで貰おうとのおもてなしです。
ママがニッコリ微笑みながら、お銚子を持ち挙げて見せるのですが、
くだんのゲストはニヤけるばかり。
まぁ、相手がお酒を注ごうとする瞬間、自らの盃を持ち上げる間を、
外人が理解するハズもありません。
しょうがなく、ママはテーブル置かれたままのお猪口に注ぐしかありません。
              
その頃の飲食店では、“ 一合用のお銚子 ” の場合、首より少し上まで
酒を入れるのが約束事!
見える所まで注いでないと、日本の酒飲みは納得しないからです。
「 お前ら、酒をケチったなぁ? 」 と痛くもない腹を探られます。
当然な事ですが、ギリギリ満タンのお銚子から、テーブルに置かれたままの
盃に注ぐのは容易ではありません。
だから、受け手の側が、得たりとばかり盃を持ち上げて応えるのが作法。

まぁ、外人さんが、この間を知らないのはしょうがありませんが、
最近では日本人にも、この不作法者が増えてきました。
世代間ギャップで、会社での飲みニュケーションが減り、作法を覚える機会がない。
それに、そんな大昔の礼儀を諭す先輩達は、きっと煙たがられるに違いない。
我が家は、盃を持つのもままならない頃から教えます。 (笑)
しょうがない!    
そんな先輩達に代わり、ヒゲが嫌われ役を買おう。
聞く耳も持ち合わせていないかもしれないが? (笑)
消滅の危機にある日本酒作法のリアルを書きたいと思います。
           

                    つづく 

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お酌の作法

2020-05-07 17:42:23 | よもやま話・酒編
TVドラマ人気シリーズ 『 相棒 』 の最終回。
チェス関連でFB友になって頂いた小笠さんの監修を観たくて、スイッチをオンに。
以前 “ 監修 ” とあったので、 “ チェスの演技指導! ” の文字が欲しいなぁと。
ところが、期待に添ってか “ チェス指導者 ” となっていた。
    
        

ストリーが進行していく中、当然ながら(笑)、小料理屋のシーンにも目が行く。
今まで使われていた酒燗器が、替わっていたからです。
それまで小料理屋に置いてあったのは、田園の店で使っていた物とほぼ同じ。
ステンレスの丸型で、ガスを熱源にする物でした。
     
            
              ≪ 初代と次の女将では同じ物 ≫

ところが、今回のは、四方を木目調で囲まれた酒燗器。
ほら、2000年代に開店してるオシャレなデザインの居酒屋さんで見かけるもの。
日本酒にこだわる店には、必ずこのタイプの酒燗器が備え付けてある。
なるほど、木枠の方が金属製のよりは雰囲気がある。
        

更に、相棒の画面には、その店の新・女将さんが登場する。
わあ~! 
前の女優さんに比べると、もう小料理屋の女将の雰囲気が馴染んでいる。
この女将さんのお酌なら、さぞかし日本酒が進むだろうなぁ! 
            

馴染んでいる女優と云えば、 『 終着駅シリーズ 』 の岡江久美子さん。
牛尾刑事が帰宅して、難しい顔でちゃぶ台前に座りこみます。
捜査に行き詰まり、旦那さんが考え込んでいるんです。
と ・・・ 燗のついた二合徳利が運ばれ、お酌をしてくれる場面。
     
             

岡江久美子さんが徳利を両手(!)で持ち上げると、旦那がほぼ同時に盃を持つ。
      
何気ない “  ”  ですが、最近の日本人が忘れかけた所作ですね。
“ この間合い! ” を理解しないと、日本酒の燗つけ文化は成り立たない。
しかも、これほどの日本文化を、役人どもは風営法違反だとして、失くそうとしている。

さて、女房役・岡江久美子さんが持ってきた “ つまみ ” は、オックス・テールの
煮込みじゃなくて、漬け物!
極めて昭和デカ的なモウさんに、お似合いな一品でしょうかねぇ。

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酒飲みの愉しみ〜お喋り

2020-04-09 18:08:52 | よもやま話・酒編
リタイア親父のヒゲは、日々の晩酌が唯一の愉しみ。 (笑)
   “ どうやって、夜の酒を美味しく飲むか? ”    
1日のスケジュールは、これに左右されて決まるのです。
その為には、昼食を抜いたり、減らしたりの工夫もあります。

さぁて、酒を美味しく飲むには、 “ アテ ” が大切なポイントです。
カァちゃんの買い物にかかってますが、なーに心配はいりません。
だって、下手に外食するよりも、我が家の方がよっぽど肴が揃うからです。
これぞ、カァちゃんの努力の結晶!
まぁ、飲食に関しての趣向は、調査済み・教育済みで、嫁に選びましたから。
ヒゲの努力の結晶と言っても、良いかもしれませんね!? 
ある日の食卓です。
         
          ≪ 毛ガニ一杯で、二人分には充分な量 ≫

            
       ≪ トラフグの白子 ~ 鮮度が良いので生をポン酢で。
                       血管の血抜きが少々面倒 ≫
         
           
   ≪ 天然石鯛の刺し身 ~ 最近は石垣鯛が多かったので、久し振り ≫

デパ地下買い物ですが、こんな具合に揃う事もあります。
合わせるのは、立山の本醸造。
徳利の代わりに、ヒゲ重宝のソースデスペンサーで、レンチン熱燗。 (笑)
我が家なら、コロナ感染の心配もしないで済む。
                     

所で、ヒゲにとっての外飲みは、美味い料理や酒を求めてだけではありません。
練兵町のいつもの店でのこと。
揚げ出し豆腐に、おろし生姜が使ってあったことから、オシャベリが始まった。
ヒゲ 「 熊本では、紅葉おろしを使う処が多いもんね。 」
 ・・・・ お客さんも落ち着き、店主も一段落したので、話は弾む。
その後、店主が、北九州から熊本に来た経緯を語ってくれた。
当時、熊本市で一番(?)大きな飲食店だった 『 寿司豊 』 さんの
“ 後始末メンバー ” で、来たのがきっかけと。
これを聞いて、ヒゲの冗舌がゾーンに入った!
ヒゲ 「 わぁあ~ そうね? 
     俺たちは、その斜め前の店で仕事してたんだよ。
     寿司豊の地下に、 ミナヨシ 言うスナックがあったの知ってる?
     元カノ(?)も居てさぁ ~ (笑)
     その寿司豊さんの客が、俺の店にやって来て、不満をぶち上げたんだ。
     『 寿司豊の料理は、いつ行っても変わらんとタイ。 』
     この話が、後の田園の献立に大きな影響を及ぼしたんだよ。 」
             
そんな昔話を、ひとしきりマシンガンみたいに披露してご機嫌なヒゲ。
久しぶり腹にたまったモノを吐き出し、スッキリ顔で車椅子に乗り、
帰路についたのでした。

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肩身がせまい熱燗

2020-02-16 18:18:47 | よもやま話・酒編
酒好きオヤジが居酒屋を訪ねるテレビ番組があります。
ヒゲみたいな酔っ払いには、思わずのぞき込みたいシチュエーションですネ。
           
それでも、TBSで放送の吉田 類さんの酒場放浪紀の方はあまり見ません。
飲み物が、酎ハイや生ビールのシーンが多いからです。
肴がハムカツとか焼き鳥では、当然ながらヒゲの触手は伸び悩みます。 (笑)

もうひとりの、太田 和彦さんのBS11・ふらり旅居酒屋百選。
こちらは、良く観ます。 太田さんが日本酒を飲むからです。
しかも、ガチガチの燗付け派。 ヒゲと同類なのが嬉しい!
当然、肴は魚!
田園の店みたいに、魚を愛する店主がレアな肴を作ってくれる。
           
ところが、先日あった東京圏の店の番組には驚きました。
燗付け派の太田さんが、例によってお燗を頼むのですが ・・・ 。
燗がついた酒をぐい呑に注いで、太田さんが嬉しそうに呑んでいるシーン。
その時、なんと! 画面にテロップが登場し、こう書いてあります。
    「 通常、このお酒は燗をつけません! 」
そして、違う銘柄の燗付けの時も、再びこのテロップが流れた!
なるほど純米吟醸だから、普通は燗をつけないと言うのが店の矜持なんでしょう。
で、取材だから、渋々燗をつけましたとのアピールでしょうかね。
           
しかし、太田さんも、限られた酒の銘柄からやっと見つけて、注文してるハズ。
それにしても、ここまで純米吟醸神話が広がると、太田さんやヒゲみたいな
燗付け派は肩身が狭~い。
                             
又、別の店でのシーンです。
例によって、太田さんが燗付けを頼んだ時でした。
女将が、 「 ヌル燗ですか? 熱燗ですか? 」 と、二択の問い掛け。
太田さんは苦笑いしながら、 「 普通に 」 と。
             
ヒゲも同じような体験を、以前のブログで書きました。
やはり女将から 「 ヌル燗にします? それとも熱燗にします? 」 と質問。
二択の問い掛けにムッとしながら 「 中燗(中間 )で、お願いします。 」 と。
オヤジギャグで返すのが精一杯で御座いました。 (笑)
専門店でさえ、このありさまです。
燗をつける温度は、熱いかぬるいかの、ふた通りしかない。
これじゃあ、昔の一升ビンを逆さまにした自動酒燗機の方がマシじゃあねえか?
今や、燗酒文化は、絶滅寸前。
古き良き昭和の酔いどれ二人は、今日も嘆きの燗酒を頂くのでし
              

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サイドカーのお次は?

2020-02-05 17:47:36 | よもやま話・酒編
羊の網焼き屋を出たヒゲ夫婦。 (2019.12.13の続編)
やっと轟音から解放されて、耳鳴りが収まり始めると、酔いが覚めた。
すると?、このまま帰るのはもったいないモードに! (笑)
ヒゲは、帰り道にある “ バー ” を、指差しました。
代継橋の手前にあるその店は、車椅子でもスムーズに入れるのがイイ。
         
顔を見知ってる店主が迎えてくれます。
いつもは、成り行きで注文するヒゲですが、今日の最初のオーダーは決まってます。
  「 マスター、 俺は “ サイドカー ”  を 」
                  
カァちゃんは、すぐにピンときました。 
前日に、新天皇陛下の即位祝賀パレードがあったからです。
パレードに並走していたのが “ サイドカー ” 。
       
戦争オタクのヒゲには、ナチス・ドイツ軍のイメージがあります。
           
最初の記憶は、映画 『 大脱走 』 からでしょう。
逃走するステーブ・マックイーンを追跡する車輌。
            
久しぶりのサイドカーを愉しんで、さてもう一杯。
ヒゲは、「 ねえ、 ここに、熊本ジンは在る? 」 と尋ねる。
     ≪球磨焼酎の蔵元製・クラフトジン≫

まだないと言うから、じゃあ何にしよう ・・・ ?
耳切りゴッホの時代の “ アブサン ”  は、製造中止になっている。
で、危険(?)成分を調整した現在のアブサンを頂くことに。
               
氷に注いだアブサンが、次第に白濁していくのを見ていると、
全日本学生チェス選手権の第4ラウンドの記憶がよみがえります。
前夜の歓迎会で、しこたまアブサンを頂いたヒゲ。
翌朝の対局では、ゴッホ&モディリアーニ状態。
つまり、やや錯乱気味(?)でボードに臨むことになってしまった。 (笑)
          
当然の惨敗!
しかし、6-0で勝つよりも、5-1の逆転優勝の方が味があるじゃん?
なるほど、敗局は汚点に違いないが、考えようでは最高の勲章だったかもしれない。
古い映画で例えると、早乙女主水之介の天下御免の向こう傷か? 「ワッハハハー」
その後のヒゲに降りかかる、波乱万丈の山あり谷ありの人生。
そんな先行きを暗示する様な、トーナメントの展開でした。
振り返れば、苦しかったけど逆転の人生の方がヒゲらしいかも!? (苦笑)
アブサンの香りを嗅ぎながら、そんな事を思うのでした。

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羊とコップ酒②

2019-12-13 16:34:07 | よもやま話・酒編
お経を聞くみたいな説明が終わり、やれやれとヒゲ夫婦はメニューに手を伸ばした。
ふーむ、羊肉も飲み物も程いい “ 値ごろ感 ” である。
         
先ずは、飲み物。
カァちゃんはサッポロ生ビールの限定物、ヒゲは “ 澤乃井 ” の燗つけ。
生ビールのジョッキが、おしゃれ!
昔のコカコーラの瓶を初めて見た時みたい。
ちょっぴりセクシーなデザインで、ビールも美味い。
                                              
そして、ヒゲ注文の酒が届いて驚いた。
クラシックなコップが置かれ、なんとチロリに入った酒がそれに注がれた。
「 わあ~ん 懐かしーい! 」
ヒゲのコップ酒の経験は、片手あれば足りるぐらい。
それ程に、レアな習慣です。

焼肉は、ラムチョップ ・ マトン ・ 味付きマトン等々。
塊の肉が焼けたら、店員がハサミでカットしてくれる。 なるほど~!
生の羊肉は、なかなかの味わいです。


そうして、三番目のバイトの子が去った後です。
ヒゲ夫婦 「 わあ~っ、あの子欲しいネェ! カズやん処に欲しいネ。
        あんな子が居たら、カズやんも、鬼に金棒だろうね〜 」
気の利いた女性を見ると、リタイアした今でも、なんかゾクゾクとした高揚感
あふれる気持ちが湧き上がり、無用な妄想に取り憑かれることがあるのです。 (笑)
   
             
頼んだ野菜のピーマンを見て、驚きです。
中皿に山盛りで、ありがたいやら!?
                
追加の羊肉にタンとハツを頼み、酒も追加。
それにしても、周りの客の回転の早いこと。
ヒゲ達は、もう少しゆっくり味わいたかったが、なにしろうるさくて。
とても、羊を肴に日本酒をじんわり味わう雰囲気ではない。
店を出る時は、何故か(?)昔食べたクセのあるジンギスカン肉が懐かしくなった。

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日本酒が世界酒!?

2019-12-09 14:50:44 | よもやま話・酒編
つい最近のクロ現のテーマが、 『 世界酒 』 だった。
今や日本酒は、 「 世界酒 」 と云うのがブランドとか。
すごい、ありがたい事ですネ。
    

もうすぐ(?)、米・仏で、自家栽培米で日本酒を醸造するかもと。
信じられません。
           
元気な内に、フランス産の日本酒を飲んでみたいモンです。 (笑)
なんと、仏のワインの “ 大家の方 ” が醸造に関わるようで。
その方が、日本の酒メーカー数社に日本酒を造らせた後、
その数種の日本酒をビーカーに混ぜているシーンが登場します。
          
まるで、スコッチウイスキーをブレンドするみたいに。
司会者が問います。
  「 こんな “ ブレンド ” の方法は、今までありましたか? 」
田崎真也がうそぶきながら ~~~
  「 見たこともない画期的なやり方ですネ。 」
ヒゲの陰口
  「 ふーん!? そこまで、仏人を持ち上げるのかい?  」
      

さて、大東亜戦争中の日本酒。
戦時中でも、兵隊の戦意高揚の為に、酒は必需品でした。
しかし、戦時下では、原料の米の確保がままなりません。
困った酒造メーカーが、 『 三倍増造酒 』 と云う、禁じ手を思いついた。
出来上がった酒に、水・アルコール・砂糖・その他を入れて、日本酒風味のモノを
編み出したのでした。
一本の酒を伸ばして、三本の酒が出来ると云うマジック!
まぁ、戦時中なら止むを得ない工夫でしょうか。

そして戦後、酒の原材料の米も豊富に穫れる時代が来ました。
もう気兼ねなく、純米酒も造れます。
ところが、大手メーカーは、戦時中の成功体験が忘れられません。
で、自らの手で酒を造る事を止め、その手はタンク車のハンドルを握った。
そして、九州あたりの酒蔵を回り、酒を買い叩いた。
あちこちで “ 桶買い ” した酒を、自社桶に集めたのです。
いろんな酒を “ ブレンド ” しているから、当然(!)雑味もスゴい。

しかし、大手の酒造メーカーは智恵者です。
そのブレンド酒を、スミ(活性炭)に通します。
すると、アラっ不思議!? 雑味が、消えているではありませんか。
その酒に、戦時中のサンゾウ酒の技術を応用します。
化学調味料と保存料を加えて、ハイ出来上がり。
自ら、酒を醸造する手間も要らず、丸儲けの酒が生まれました。
当時のほとんどの日本人は、このナショナル・ブランド酒を呑まされたのです。
その内、 「 こんな酒は、造りたくない。 」 と云う良心的なメーカーが
醸したのが、 『 生一本 』 のネーミングが付いた酒です。
自家醸造の酒だけで造った製品でした。
更に、地方の酒蔵の中にも、桶買いに反発する蔵が現れ、地酒ブームの先駆けに!
         
               

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風物詩

2019-12-01 20:53:51 | よもやま話・酒編
熊本のボシタ祭り(ついこの言葉が出ます)が終わると、田園のカウンターでは
次のような光景が見られました。
 「 ガラーッ 」 と階段側のドアが開いて、客が入って来ます。
 「 うーん、大将~ 冷えてきたばい。 一本ツケて貰おう! 」
つい最近まで、冷酒を愉しんでいた客も、急な気温変化に熱燗を求めるのです。
熊本では、 『 藤崎宮の随兵行列 』 が終わると、秋風が吹くとの言い伝えがあります。
「 随兵寒合 (ずいびょうがんや) 」 て、よう言うたもんです。
事実、祭りの最終日まで、とても暑い日が続いていたのに、翌日から
うって変わったように涼しくなるのを経験で知っているのです。
              
注文を聞いて、カウンターの酒かん器(電子レンジではありません)の蓋が取られると
白い蒸気が立ち昇る。 「 イイねぇ~ 」
酒呑みってえ奴は、季節の変化に敏感です。
寒くなったから熱燗を飲もうとか、暑くなったから生ビールを飲みに行こう等々。
いろんな “ 口実 ” を捜しては、酒を呑みたがる。 

県庁の銀杏が黄ばんで来た!
それだけで、新物の焼き銀杏が思い浮かぶ。
       
焦げた殻を剥いて、渋皮を丁寧に外す。
ツヤツヤの実の翡翠色が現れると、酒飲みの眼福。
前歯で噛むと、ほろ苦さがたまらない。
そこに、辛口の熱燗をクイっと。   
             
 「 大将! 今度来る時には、ナマコん出とるどね~? 」
 「 そうですネ! もう出る頃でしょう。 」
季節のナマコ酢や出来たてのこのわたを肴に、日本酒を頂く。
最近、日本人が忘れがちな季節感を、酒飲みは愉しむのです。
              
それにしても、今年の祭りの後。
なるほど、夏の暑さは消え去り、ひんやり感を味わう日もあった。
だが、夏の暑さに負けない日に逆戻りした。
一進一退している様な気温の変化に、着るものに悩むほど。
そうこうしている間に、秋を素通りしてしまった感で、一気に冬の気配が。
錦秋をしみじみと味わうヒマがなかった。
年々、秋の期間を短かく感じるのは、気のせいなのか?
このままでは、秋の季節は無くなり、酒飲みの口実が減ってしまいはしないか!?
心配していまう、酔いどれヒゲでした。

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そんなバカら!

2019-09-07 21:07:54 | よもやま話・酒編
前の店で、タブレット相手の注文で飲んだヒゲ。
気分は、まるで蛇の生殺し状態です。
機械(?)注文の店だから、まるで酔えない。
おしゃべりロボットなら、少しはマシだったか? (笑)
注文のたびに、シラフに戻るような気分。 何を飲んだのか?
いつもとは勝手の違う飲み会で、盛り上がらないまま店を出たヒゲ夫婦。

“ オロチ ” のヒゲが、このままおとなしく帰るハズがありません。
ビルの看板を確認しながら、隣のビルに移動します。
エレベーターのスペースは、ぎりぎりで車椅子を受け付けます。
「 やった~! 」

先客はひとりだけの、静かなショットバー。
バカラのグラスが、壁面にずらりと並んでいます。
   
ヒゲは、シングルモルトのロックを注文。
 「 何が良いか? 」 と問われ、 「 メニューはあるネ? 」 と問う。
マスター 「 あるには在るが、字が小さいので ・・・ 」  

なるほど、店が薄暗い上に、印字が細い。
ヒゲは、カァちゃんに言った。 
 「 字が小さくて読めない! ハズキルーペを貸してくれ~ 」
これがウケて、硬かった店の雰囲気が和らいだ。

バカラのタンブラーが用意され、大きなアイスボールが!
ヒゲは、削り跡が残るアイスボールを実際に見るのは初めてです。
さすがに、この氷で飲むシングルモルトは、美味く感じる。
カァちゃんは、クラフトビールからワインへ。
             
やがて、話しは当然の成り行きで熊本大地震に。
地震の時、ヒゲ家のサイドボードの中がシェーク状態になり、粉砕。
ヒゲは思わず叫んだ。 「 そんな バカな! 」 と。
その悲劇を思い出したヒゲは、店のマスターに尋ねます。
 「 ここは、あの地震の時はどうでした? 」
 「 はぁい、ここの全グラスの半分が落下でした。 」
「 そんなバカな! 」 と言ったか? 
話しが盛り上がり過ぎて、とうとう聞きそびれてしまった。 (笑)

写真は、長い一枚板を三分割してあるテーブルです。
カウンターの背側にある、素晴らしくどっしりしたものです。
               


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酒飲みの憂愁~コスパ

2019-08-20 16:51:22 | よもやま話・酒編
酔いどれヒゲの悩みの種のひとつは、外飲み時の店選びです。
掘りごたつ席では長時間座れないから、まず8割の店が吹き飛びます。
次に、車椅子で行ける条件を付けると、更に1割飛びます。
カァちゃんと2人で行く時に、ゆっくりしたスペースのあるカウンターを
チョイスしょうとすると、選択支は少な~くなってしまします。

さぁ、やっとこさ店を選び、カウンターに座ります。
酒メニューを開くのですが、値段が高い! 💦
“ 立派な(?)日本酒 ” ばかり揃えてあるから、仕方ないのか?
気分良く飲める値段が付いているのは、熊本の霊山ぐらいです。 (笑)

最早、先が見えてるんだから(笑)、酒代ぐらい辛抱しなくてもと思わなくもない。
しかし、酒飲みは、そうそう単純なもんでもありません。
例えば、一合のお銚子一本が1200円を超えると、何故か酒がマズくなる! (笑)
何かジャリジャリとした、銭(ゼン)の味がするから不思議です。
「 この酒が、1200円~1500円だとお!? (怒) 」
酒飲みにしか理解出来ない気持ちかも。
                
ヒゲ達昭和世代は、一合徳利(トックリ)一本を350円で愉しんでいた。
ええか~、350円で飲めるから、『 徳利 』 言うんや。 呑み助が得した利益や!
こんな千円超える徳利は、トックリとは言わない。
利益がボツになるから、『 没利 』 や。
今風には、ボックリ!  つまり、ボッタクリや。
まるで、ベネズエラ並みに値段が騰がる、令和の日本酒。
更に、定番のカラスミ大根(1000円)を頼むと、もうそれだけで2200円やで。
                   
バブル景気の、東京じゃあアルまいに。
地方の酒飲みは、もっとリーゾナブルな酒が欲しいのだぞ~! (怒)
昔みたいに、二級酒の辛口を気軽に熱燗トックリで楽しめる処はないのか。
俺たち “ イージー・ドランカー ”  には 
                “ ワイルドに飲ろうぜ ”  が お似合いだから!
           

  

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