田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

朋有り~四畳半の光景

2019-02-28 20:33:58 | ヒゲの盤上の世界
熊本郷土料理を楽しんで帰宅したヒゲ夫婦とダチ公。
ゆっくり昔話しに花を咲かせると思いきや、性(サガ)と言いますか?
やはり、将棋の対局になるのです。
やれやれ、熊本くんだりまで来て、将棋でっせ! (呆れ笑)
50年間のブランクを埋めるべく、近況の報告とか積もる話になるんじゃないの?
まぁ、孫の自慢話・親の介護話し等々、似合わない面々ではありますが ・・・
盃片手に、盤を囲みます。
         

ヒゲ家は、たちまち半世紀前の京都・名アパート弥生荘の景色に。
しかも、50年前と同じ将棋盤セットと西ドイツ製チェス・クロックを使って。
今の若い人達には、「 西ドイツなんて何の事ヤ? 」 でしょうね。
その昔、ドイツが東西に分けられてた頃。
東ドイツのワル・ホーネッカーが、西ドイツにスパイを送り込むなーんて、
小説のネタみたいな事があった時代。
写真は、まさに弥生荘の一室の光景を彷彿とさせます。
               

Y和君とM吉君は、ビールを飲みながらの対局。
ヒゲもソファーで、文蔵・原酒を飲みながらの観戦。
       

手合いは 『 一番手直り 指し込み 』 と云う厳しいモノ。
この『一番 ・・・』は、平手から始まり、勝った方が次の局で香を落として闘う。
更に勝ったら、角落ちに。
更に次は、飛車落ちに。
その次は、飛車・香落ちに。
負けると、次々にハンディが大きくなるのです。
手合いの説明すると、角落ちと飛車落ちの間には大きな差が存在するのですが。

このシステムは、お互い名誉をかけての対局でしょう。
どんどんハンディを附けて、相手をおとしめる!
そんな意味合いが、指し込みと云う語意に感じられるのですが。
イイおじさん達が久しぶりに会って、そんな悪意に満ちた闘いを繰り広げる。
勝負師の本領発揮でしょうか!? (笑)
       

             

不思議だったのは、我が家の猫達でした。
二人が玄関入った時から、逃げ隠れすることなく、廻りをウロウロと。
足元まで寄って行き、撫でて貰うのを喜んでいるんです。
初めての光景に、ヒゲもカァちゃんも唖然としていました。
対局を、じーっと眺めているでしょう!!

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幻の対局④

2019-02-26 17:21:45 | ヒゲの盤上の世界
さて、ここからは、盤上のアルファ新聞社・文化部将棋担当・玉木宏記者の
初観戦記をお読みください。
              
対局場は、異常な雰囲気に包まれている。
会場の日航ホテルには、大勢のマスメディアの記者が集まっているのだ。
更に、両対局者の応援団が、遠くは関西からも駆けつけて、一層の賑わいに。
ローカルのタイトル戦が、かくも注目を集めた事があったでしょうか。
                  
両対局者が現れると、その注目の訳が理解出来ます。
森崎鳳王は、酸素ボンベ付きの車椅子に看護婦さんが付き添っています。
ヒゲ冗段の車椅子は、背にざぶとんの奇妙なスタイルで、奥様が押しての登場。
両対局者が車椅子というタイトル戦は、おそらく、日本初の事でしょう。
二人とも、想像以上の早い時間に到着しました。
これには、訳があります。
移動するだけでも疲れが出る程の二人ですから、休養時間をたっぷり取って
体調を整える必要があるのです。

両者、暫くの後、呼吸が整い、対局開始に同意。
振り駒が始められた。 先手に決まった森崎鳳王の、2六歩。
指し手と同時に、カメラのフラッシュとスマホのシャッター音が響く。
後手のヒゲ冗段は、ややあって、8四歩。
戦型は、相居飛車に決まる。
                   
やがて、昼食の時間に。
現在は、勝負メシと関心度が高い分野。
森崎鳳王は、日航ホテル・御食事処“牛若”に、特注の 『 福勝カレー 』
                
九州では、魚の河豚の事を、フクと云う習慣があるらしい。
即ち、河豚(フク)を、『 福 』 と書いて、演技を担ぐのです。
一方、ヒゲ冗段は、やはり特注の 『 鴨ネギ南蛮ソバ(小) 』
鴨(カモ)がネギを背負って、やって来た。
両者とも、験を担いだ献立なのが面白い。
                      
どちらが気分よく食事が出来たかは、盤上の形勢しだいですが ・・・ さて?

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囲碁定石の勉強

2019-02-23 20:10:30 | ヒゲの盤上の世界
仲邑 菫 (ナカムラ スミレ)ちゃんの、最年少囲碁プロ入りのニュース。
世間では、9歳という年齢を話題にしてますが、ヒゲは少し違います。
ヒゲが感心したのは、こんな小さい時期から、韓国で修業したことです。
両親の意向が大きかった事は言うまでもないでしょうが、反日の国・コリアですよ。
派手な表現で言うと、まさに四面楚歌的な雰囲気の中に女の子が挑んだ!
スゴいことです。
                 
先日は、台湾の黒七段との対局もあった。
             
ヒゲ的には、藤沢女流本因坊とのタイトル戦を早く観たいものだ。
                 

ヒゲも昔(?)、ちょっと碁を勉強した時期がありました。
70年代に、関西棋院の京都支部の囲碁教室に、一ヶ月ほど通いました。
           
ヒゲが入ったのは、10〜15級クラスでした。
基本は、定石の “ 丸暗記 ” です。
特に、三々入りの定石は、念入りでした。

教室だけではなく、碁の上達書ものぞきました。
すると、面白い格言に出くわしたのです。

  ≪  定石は いったん覚えたら 忘れるがイイ  ≫
     ≪  定石を覚えて 二目弱くなり  ≫

「 何だ! コレは? (怒) 」
ヒゲ達初心者が、一生懸命に定石手順を覚える努力をしていると云うのに。
「 忘れろ! 」 だと~ (激怒)
腑に落ちず怒ったものの、やがて、ヒゲも理解します。
先ずは、定石とばかりに、三々打ち込みます。
が、その代わりは、相手に確定大場を取られてのトホホのありさま。
或いは、何気に打ってある石がシチョウ当たりになっていて、定石通りにはいかない事が。

人生と同じで、どこに落とし穴が潜んでいるか、わからないもんなんですね。
つまり、格言は、定石を 『 盲信 』 することを戒めているのです。
油断すること無く、自分の頭で考える必要性を説いています。

この格言は、囲碁だけでなく、飲食業にも大いに当てはまります。
レシピやマニュアルを盲信する危険性が、いかに多いことか。
そんな実例を、次の回に書いてみたいと思います。

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幻の対局③

2019-01-12 15:14:01 | ヒゲの盤上の世界
      ~~~ ヒゲ妄想のつづきでございます ~~~

ここで、熊日新聞の担当記者の取材ノートの一部を、抜粋します。

〔 森崎五段の相手探し 〕 伝説の棋士と云うが、探し出しは困難を極める。
熊大将棋部での取材は、簡単なものではなかった。
クラブ在籍者から聴き取るのに、さかのぼる事50年程にもなっているのだから。
昭和は40年代!? 担当記者の俺は、まだは生まれてない時代。(笑)
やっと、当時の理学部数学科に在籍の将棋部・部長を探し出した。
インタビューを申し込むと、元部長は快く応じてくれ、丁寧に話してくれた。
               

 「 あー、そんな奴、居た。 居たナ~(昔を思い出すように、見上げながら)
   当時のネ、将棋界は大山名人の全盛期でしたヨ。
   だから、当然熊本では、みんな殆ど四間飛車を指していました。
   大山先生のお家芸で、しかも高い勝率ですから。
   アマは、皆さん演りたがりましたねぇ~。
            

   しかし、我々大学将棋部では、そんな指し易い戦法ばかり演る訳にはいかんでしょ。
   当時の最先端で、レアで、緻密な、横歩取り戦法を研究テーマにしたのですよ。
   むつかしい定跡に挑戦するのは、その頃の大学生の矜恃ですヨ!

   そんな時、隣の高校から、ひょいとやって来るのが居たんです。二人組で!
   その内の一人の対局の戦型が、横歩取りなんです。
   ハンパな知識では絶対無理な戦法で、実戦で使うには綿密に変化手順まで習得する
   必要があるンですがね。
   そんな我々の研究テーマを、当たり前の様に、高校生が指しこなすのには驚きました。
   しばらく経って、熊本から居なくなったようでしたが。
   名前ですか? うーん、僕は聞いてないけど、その時の相棒の名は知ってますヨ。
   K田君なんです。彼に訊けば、直ぐに分かると思います。 」
                 

また偶然に、別の人からも取材することが出来そうな様子。
NHK杯将棋の優勝した経歴もある、熊本のM八段だ。
その当時の話を尋ねる機会も得た。

 「 あー、いましたね。 あの頃、ワシが奨励会に入る前でした。
   南熊本の道場で、ひょいとやってきた無名の高校生と初対局しました。
   まあ~ こてんこてん(!)に、3タテにやられましたよ。 (笑)
   ほら、最近の民放の番組『消えた天才』で、ゴジラ松井が高校生の時に、
   全く打てなかったピッチャーがいたと云う話が。
   人生で唯一、一度も勝てなかったヤツ。
   そんな感じでしたネ。
   世の中には、強い奴が居るんだなあと。
   それから、定跡の勉強をやり直したんです。 」

こうして、目的のレジェンドの名前が判明した。
その後、紆余曲折を経て、明日の対局日を迎える事になった。

                     ~~~~   つづく   ~~~~

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指しぞめ

2019-01-08 18:46:05 | ヒゲの盤上の世界
12/31 (大晦日)
銀ぶら(!)帰りのFメイウェザーが、やっと埼玉アリーナの会場入りした。
RIZIN戦のゴングが鳴るや、瞬く間に天心選手を残酷KOショー。
ショータイム男が、軽く10億円の小遣いを稼いだ余韻の中、
“ゆく年くる年” の番組では、「ゴーン~ゴーン」と金の音が鳴り始めた。
その時、長男からのラインコールが届いた。 新年のご挨拶かな?
なんとなんと、ガメラ(シンガポールに居る孫・5歳)からの対局願いです。
「 おじい様とチェスをしたい! 」 と。
わぁ~い! これって、『チェスの指し初め(ぞめ)』 じゃん!
新年早々、なんて縁起が良い。
しかし、チェスしたことないのでは? いつ覚えたんだろう?
       〔 注 : ガメラ孫は、おじい様・おばあ様と言います。 〕

昭和の頃の慣習を思い出した。 書き初め(かきぞめ)です。
正月(普通は2日)、初めての墨を使っての習字。
字が上手になります様にと、願いを込めながら書くのです。 (ヒゲは?)
               
さて、長男が指定してきたチェスのハンディキャップ。
先ずは、クイーン。そして、左ルークに左ビショップ。更に、右ナイトを落とす。
これだけ落とすと、頭の中のチェス・ボードを再構築しなければ? (笑)
画面では、孫が意気揚々と NC3 と指し始めた。
ヒゲが、PーD6 と応じた所、長男から注文が入った。
「 チェスに慣れてないから、将棋式の表示で言ってくれ 」 と。
ゲーッ、大きなハンディで大変なのに、慣れないシステムでヒゲはパニクる?(笑)
「 ポーン 4-6 」 と言い直す。
動画の画面では、駒位置が見えにくく、読み上げて貰う必要があったのです。

そして、ハードな闘いの中、ヒゲのビショップが孫のルークとクイーンをピンした。
こうしてルークを拘束しておけば、局面をゆっくり持っていけるハズだ。
すると、ガメラ孫は堂々と、ルークを動かした!
これには、ヒゲじいは参った。
クイーンを取るしかないのだが、交換になり、ヒゲの貴重な駒が減ることに。
こんなに局面が単純化すると、勝つチャンスが減少するのです。
これで、ヒゲ側は、キング以外は駒がふたつに。 相手には、四個残り。
それでも、ガメラ孫は少しづつミスを重ね、次の盤面に。
              

ガメラは、 Kーe3 と、「捕るぞ!」 と脅してくる。
ヒゲの Nーf5ch に、お得意の頭突き戦法 Kーf4 と
今度はルークを捕るぞと脅してきた。
すかさずヒゲは、 Rーg4ch と。
   

長男のアドバイスを受けながら、孫は動ける箇所を一個づつ確認して、リザインに。
まるで、プロブレムみたいな “ 完全なるチェック・メイト ” でした。
ガメラ孫には、記念碑みたいな投了図になることでしょう。

     ≪ 三歳の時のガメラ孫 ≫

      
                  ヒゲは、B・フィッシャーを探せるのか!?

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幻の対局②

2018-12-15 17:21:39 | ヒゲの盤上の世界
コレは、ヒゲの妄想から生まれた架空のストーリー第二幕です。

ロッキーファン担当者の最初の仕事は、そのプレーヤーを探し出すことです。
やがて、熊本大学将棋部OBからの聴き込みで、ひとりの男の名前が浮上してきた。
ネット情報から、その男が判明して、コンタクトを取ることに成功する。

熊日新聞担当者の次の仕事は、対局条件です。
何しろ、両対局者とも、体調が危ういコンディションですから。
双方が納得して、しかも安全な環境下で対局してもらえるのが大事。
如何に折り合いをつけて、着地点を模索するのか?
担当者の腕の見せ所です。
お互いの同意を得て決まった条件は、異例なものになった。

先ずは、対局は1局だけ。
アマの対局では、滅多にない持ち時間、それぞれ4時間。
プロ並みの長い持ち時間になるのには、訳があります。
障がい者ハンディのトイレやら、食事や服薬の時間が充分に必要です。
余裕を持たせる為には、しょうがないところ。
更に、体調管理の為に、それぞれが付き添い人を必要とします。
森崎五段には、専属の看護婦さん。
ヒゲ冗段(?)には、カァちゃんを。

ヒゲは、腕を伸ばすと指先が麻痺して、駒を掴めません。
だから、腕を伸ばさなくても指せるように、カァちゃんに盤を引き寄せて貰います。
更に当然、両対局者とも対局時計を押すのは大変な作業。
だから特別に、記録係兼時計係が置かれる事に。

この極めて稀でローカルな対局を、SNSで配信したところ、メディアや全国の地方紙から
大きな反響があった。
取材の依頼です。
更に、昔のヒゲの仲間が、冷やかし半分の応援団まで作った。
ついでに、熊本に遊びに行こうと云う腹積もりの企画です。 (笑)
そんな訳で、従来の熊日新聞社の対局場では取材陣が入りきれなくなり、急遽
日航ホテルに対局場を変更する事に。
此処なら、関係者たちの宿泊先にもなって、便利だろうと。
まるで、最近あったプロ将棋の藤井フィーバーを彷彿させるような現象です。
どうなることでしょうか?

           ~~~~  ヒゲの妄想は続きます  ~~~~

                

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幻の対局

2018-11-15 15:58:13 | ヒゲの盤上の世界
10月の熊本日日新聞のニュース。
将棋の熊本アマ棋王戦で、車椅子の棋士が優勝した記事がありました。
マイナーな記事ですが、ひょっとしたらネットで拡散したかもしれませんね?
このブログの読者さんなら、こう思われた方もいらっしゃるかも?
 「 ハハァー、車椅子のヒゲも苦節19年で、表舞台に登場したんだナ!
           いやあ~ めでたい、めでたい!?   」
残念ながら、これはヒゲの事ではありません。
            
その棋士の方が、車椅子生活に至った記事がありました。
新棋王の名は、森崎盛一郎五段。
小さい時、難病ウルリッヒ病を患い、車椅子生活に。
この指定難病、ヒゲのごく親しい知人が罹った筋萎縮症系の病いです。
大変苦しい病気のうえ、完治は出来ないらしい。
最近亡くなられたホーキング博士も、同系の病気でしたね。
                    

10/16のネットのニュースでも、面白い話が伝えたれた。
チェコ・プラハであった今度のオセロ大会。
日本の小学五年生が最年少記録で優勝したのだ。
        
その彼の帰国便の機長(日本人)が、36年前の最年少記録王者だったのです。
まさに新・旧チャンピオンが、同じ便に居合わせるストーリーに、乗客は大盛り上がり。
            

このふたつのニュースから、ヒゲは或る空想に取り憑かれてしまった。(笑)
これは、その妄想から生じた物語です。

棋王戦タイトル保持者の森崎五段は、熊本日日新聞社に“ある!”提案を持ちかけた。
来年のタイトル戦は、指名挑戦者制にしましょうと。
ほら、モハメド・アリが、フォアマン戦の次のタイトル戦で、
世界ランク外の無名の挑戦者を指名した時みたいに。

昭和の時代に、或るレジェンドが居たと云う話しを、森崎五段は聞いたことがあった。
今は、車椅子生活を強いられているプレーヤーが、熊本に居るらしい。
「 その人を探しだして、対局をしたい! 」 と。
                           
お堅い地方新聞では、とても受け入れられないキテレツな企画です。
普通、こんな奇想天外とも云うべき提案が通るハズはありません。
しかし、映画 『ロッキー』 大ファンの担当者が居たから、山が動いた。
「 こんな面白い企画、逃す手は無いよ! 」 と。
熊日は、動き出したので御座います。

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フセインの影武者?

2018-11-04 19:47:40 | ヒゲの盤上の世界
先日のブログ 〔2018.8.18付〕 の 『 タイブレーク 』 に、
何の脈絡も無く(!)、ヒゲとフセインの写真が登場しております。
内の校閲ガールが、貼り付けた物です。
遅ればせながら、取って付けたような写真の説明をさせて頂こうと思います。(笑)

90年代、西銀座通りの田園。
夕刻、入り口のレジ台で釣銭等のセットをするあけみママ。
          
        ≪ 別の時の写真。ソロバン使う程の古い人間です。(笑) ≫

そこに、求人誌の営業マンがやって来ました。
ママ  「 おや? 今のところ、手は足りてるようヨ 」
         ( 暗に、募集広告は不要ですヨと、お断りしています。 )
営業マン 「 イエ、今日は、ちょっとママさんに協力して頂けたらと ・・・ 」
      「 実は今、内の会社の〇〇周年記念企画として、出版物を創ろうとしてまして。
        経営者の方々で、何か珍しい趣味をお持ちの方を探しています。 」
ママ  「 それなら、内のマスターは如何が!? チェスの全日本学生チャンピオンよ。 」
営業マン 「 えぇーっ! 凄いじゃないですか!! 熊本では珍しいですよね。 」

ヤッター顏に変わります。
話しはトントン拍子に進み、取材の日を迎えました。
その日の昼過ぎ、ヒゲはいつもの理髪店に向かいます。
古典的な理髪師が、いつもの様に仕立てる、昭和なヘアースタイル。

整髪を終えたヒゲは、真ちゅうのチェスセットを抱えて店に向かいます。
田園2Fの吉兆の間で、ひとしきり美人インタビューアが質問してきます。
その後、時間をかけた撮影が行なわれました。
京都の新京極の質店で手に入れた真鍮のチェスで、プレイのエキシビション。
何度もフラッシュの中で、カメラマンお気に入りの数枚が出来上がりました。

    

その日の夜、昭和コテコテなヒゲのヘアスタイルを見て、常連客が笑います。
「 なーんね? マスターはフセインのごたったい! ははははは~ 」
なるほど、フセインのコテコテヘアーは記憶にあります。 髭の感じも。
こうしてヒゲは、フセインの影武者役に仕立てられたのであります。(笑)

その後、米国・子ブッシュが正義を気取って、悪の枢軸国に侵攻して、
フセインを倒して一件落着のハズでした。
しかし、圧政者が居なくなり、重しが外れたイラクでは、百鬼夜行の徘徊する
カオスな世界に陥ちていってしまうのでした。
国でも人体でも、多少の悪役・毒素が必要なのを理解した事件です。
ところで、その毒気説が正しいなら、今の日本国は安泰ですワ。
なんたって、アベ自民党には、しこたま毒素を持ったヤカラが、うじゃうじゃ居ますので。(笑)

  
           
                

こうして、やっと出来上がった熊本紳士録的な一冊。
今度は、カァちゃんが大笑い。
ヒゲが載ったページの写真を見ながら、「 コレは、“遺影”候補にちょうどイイね! 」 と。
「 チクショー、見てやがれ~長生きしてやるぞー 」 (笑)
ところが、この遺影のジョーク!
数年後には、9割がた実現しそうになったからシャバは怖いものです。
  🎶  届いたー 報せは〜 黒い縁どりがありました~ ♫ あれは 三年前〜  🎶

こうして、主役・フセインは “ 黒い縁どり ” に収まり、
影武者・ヒゲは、ぎりぎり生き延びたので御座います。

   
    ≪ 88名の方々の趣味が掲載されました。チェスボードは挿絵としても ≫

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知らない文化

2018-10-11 18:16:41 | ヒゲの盤上の世界
今夏のリハビリは、例年よりシンドかった。
度が過ぎた暑さのせいなんでしょうかね!?
ヒゲは、リハビリに行く前の喉飴が欠かせない。
外気と病院の冷房との“寒暖差”で、痰が滲み出て来るんです。
これを、少しでも和らげようという、ヒゲ流対策です。

或る日のリハビリ担当者が、ヒゲの脚をほぐしながら質問をしてきた。
「 チェスは、いつから演り始めたのですか? 」
「 ウン、予備校の時からヨ 」
「 上手になる秘けつは、何かありますか? 」
「 うーん、・・・ 」
「 チェスをしようと云うきっかけは、何でしたか? 」
「 うーん、知らない文化と出会いたかったからタイ。 」
                   
ヒゲのあまりに真面目(?)な返答で、会話の流れは止まった。 (笑)
きっと、彼は、「 チェス駒のフォルムがセクシーだから 」 とかの返答を
イメージしていたのかも?
               
将棋なんかとは違う文化と、接触したかったからと云うのは本音。
高校生時代に将棋を演っていたヒゲは、散々なあざけりに会いました。(前ブログ在り)
予備校入学を機会に、ヒゲが選んだのがチェスでした。
先ずは、坂口允彦氏の入門書で。

    

そして京都に上り、関西チェス協会に入会。
最初の驚きは、棋譜録り(自どり)とチェス・クロックでした。
                 
なんて素敵なシステムだろう。
熊本で将棋してた時には、全く縁がない文化です。
その後、クロックでの早指しチェス・ブリッツも魅力的。

更に、京都の丸善で手に入れたチェスの原書。
“原書”という響きが、とてもハイグレードなイメージだった大阪万博時代。
ゲンショ(!)を開いてみると、まさに世界が広がります。
異文化に触れた瞬間です。
熊本という偏狭な風習の邦から来たヒゲには、驚き!!
  

原書を読み進めると、色んなチェス・プレーヤーが登場する。
すると、何て言うか、世界の視野が広がったのです。
プレーヤーの名前で、この人は東欧系とかソ連系とかオランダ系とか分かり始めるのも嬉しい。

そして、とうとう外国人とのチェス対局。
東京の東 公平さん運営のチェス・クラブへ行ってみると、アメリカ人を紹介されて対局に。
進むにつれ、形勢が悪くなった米国人の表情が、変化します。
「 こんなイエローモンキー(ヒゲ)に、チェスで負けるハズがない。 」 みたいに、
闘志をみなぎらせてきます。
ヒゲだって、全日本プレーヤーの誇りがあります。
「 こんな一般人に負けるハズがない。 」 と。
相手が、マスター級ならしょうがないですが。

盤を挟んで、感じた事があります。
なんてアメリカ人は、勝ち負けにこだわるンだ。
負けず嫌いの国民性を、ヒシヒシと感じるのです。
まるで、アポロ・クリードに挑む、ロッキーの闘志を見るみたい!
レーティング格上のヒゲに勝てるハズは無いのに、バーニング・ハアートがハンパない!
ボードゲームを通して、外国人とのエンカウンターと云う、
学生ヒゲにはとても貴重な経験になったのでした。

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波乱盤上~サドンデス

2018-08-07 14:03:17 | ヒゲの盤上の世界
前譜最終の5二金。 これで何とかなりそうに思えた局面。
    
しかし、7一銀と絡む手が。 少し厄介です。
何しろ、女王の玉は、居玉の位置ですから。
止むを得ない、取り合いの局面。
盤面の右側は、危険な雰囲気が漂っています。
先手後手共に、歩が効く。
オープンスペースで、角が手持ち。
後手の三枚の金が上ずっていて、守備力が悪い。 むしろ、狙われ役です。

女王は、「 エイッ、ままよ! 」 とばかり5六桂。
7一飛車には、橋頭堡の6一歩。 これに、期待するしかありません。
お互いにデフェンスに苦慮しながら、女王が指した! 3五角
如何にもウマそうに見えます。
    
決まったか?

先手の4六歩に、5五金! 絵に描いたような強手。
飛車角、両当たり! 昔なら、タバコに火を点けるところ。 (笑)
しかし、先手は、ふわりと7五角。
    
なんと、これが詰めろ。

はめたつもりが、ハメられたとは、この事です。
女王の5三角から闇試合?
受け補強の5九歩に、4一玉は情けないが仕方ない。
とりあえず、時限爆弾の6九角と、おまじないをするだけ。
    
6五桂打つの継ぎ桂に、4三金とよろめきながら耐えますが、
6二成り銀で追い詰められた。

そして女王、形ばかりの5九龍です。 7九金からの最小限度の詰めろ。
なるほど、立派に形づくりが出来たネ。
しかし、王の前の桂か歩を進めるぐらいで、詰めろは消えます。
受けるのは、苦にならない局面です。
ひとつだけ(!?)気をつければ済む事です。
しかし男子プロは、魅入られた様に、その唯一トラップ穴に落ちて行った ・・・
7九銀の受け。
    
なんと、コレは受けになっていません。 これだけは指していけない手。
女王の5ハ金で、トン死。
NHK杯トーナメント史上に遺る、逆転の一手になりました。

先手6四角の王手から、5五の金を王手で抜かれた後で、
8六歩又は8五桂ぐらいで窮していたでしょう。
NHK杯テレビは、特別なトーナメントです。
ファンや知人が見守る中で、歴史的なチョンボ。
しかも、相手が悪い? (笑)
女性に敗けたと云う不名誉な話が一生つきまとうのは、避けられない。
田舎に帰郷して通りを歩くのに、ちょっと辛くてためらう男性棋士。
そんな時は、浴びるように酒を呑んで、グデングデンになって忘れてしまいましょう。
                             
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