田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

料理屋の正月

2010-01-07 16:27:31 | 田園ものがたり
和食屋にとって、正月は、最も晴れがましい日になります。
客は少ない正月ですが、田園でも、それはそれで飾りつけには気を使いました。
  柳の細い枝を手に入れて来ます。
         餅 ( パック物でも可) を電子レンジにかけて、二つに分けます。
         一つを、食紅でピンクに染めます。
         白と紅の餅を花に見立てて、枝に交互にくっつけます。
時間が掛かり過ぎて、餅が固くなったら、なーに、もう一度 「 チーン 」 しましょう。
出来上がった “ モチ花 ” を、ディスプレイに飾ればOK!
どこぞのパチンコ屋にある、まん丸紅白の造花みたいなのとは大違い。
品格ある、正月らしい雰囲気が辺りに漂います。

倉庫からは、年に一度だけの 「 出番ですよ~ 」 の呼びかけ物を。
羽子板と羽根が、ヤジロベエみたいに吊り下げられた物を、ディスプレイに。
玄関の出入りの風にあおられて、中空で羽根が踊り、お正月をいただきましょう!
             
さて、調理場にさせる仕事は?
細い牛蒡が手に入った時だけですが ・・・
タワシを掛けたゴボウを30cm程にカットし、固茹でにして、水に落とします。
焼魚用の細い金串を、ゴボウの外側と芯の境に差込み、少しずつ廻しながら奥に進めます。
15cm程まで来たら、反対から進めましょう。
すると、アラ不思議、ゴボウの芯がスルーッと抜けるのです。
                                    
そして、その外側 (注:芯ではない) の方を、吸地ででも炊いて下さい。
冷えてから、3本ずつ束ねて、10cmにカットします。
その両端を、戻したカンピョウで結びます。
結ばれた3本のゴボウを、ハス (斜め) に切ると、おっと驚き ・・・
『 カド松牛蒡 』 の出来上がり。
                           
藤崎宮とかの有名神社から、 “ 松の枝 ” をお預かり (?笑) しておいて下さい。
その先端をカットした松葉を、前菜のカド松ゴボウの横に少し飾れば ・・・
ちゃんと、正月ムードが増してくるので御座います。
 
コメント
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