芸能人も楽じゃない？

聞く所に寄ると、　“　スギちゃん　”　とか云う芸人が、プールで１０ｍの高さから
飛び込んだ。
足からだそうだが、その衝撃で胸椎を骨折し、三ヶ月の入院が必要らしい。



小学生時代のヒゲ、運動モノはまったくダメでした。
唯一の例外は、泳ぐ事！
その頃の熊本市、気楽に海水浴に行ける程、たくさんの交通手段はありませんでした。
市民の数少ない避暑は、市のプールに行く事。
城内プールと云う名のソレは、熊本城の横に在りました。
今は、城彩園とか云う名の、観光客相手の土産物屋が並んで居る処。

　　　　　　　

海泳ぎが専門の小学生ヒゲでしたが、暑くなると水恋しくなって、城内プールに行きました。
「　こんな人造プールなんぞで、オレが泳げるか？　」　とぶつくさ言いながら。
大型の５０ｍプールの方も、芋の子を洗う様な賑わいぶりでした。
従って、泳ぐどころではありません。　水に浸かるだけで、ヤット！
げんなりです。
今思うと、よくこんな環境で、プール事故が起きなかった（？）な～と。
昔の子供達の方が、強健だったのか？

さて、まっとうに泳げ無いと理解したヒゲは、良い手を思いつきました！
人間芋の子が多いと云っても、芋の子はプールの表面に浮いて居ます。
つまり、プールの底部には誰も居ないのです。
ヒゲ河童は、プールの２５ｍ（横幅）の底部を、潜水で泳ぐ楽しみを発見したのです。
人の足が水面下でブラブラしてるのを見るのも、愉快なモノでした。
やがて、サブマリン遊びにも飽きたヒゲ　・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
上を望むと、飛び込みプールが在りました。
海での飛び込み台をやっているから、簡単サ！　とばかりに、３ｍの高さに挑みます。
自分の身長分も加わって、けっこうな高さに。
「　フン！　此れぐらい何とも無いヨ　」　と、頭から飛び込みました。
泳ぐのは簡単でも、水の抵抗は大きく、身体への衝撃はそこそこ有りました。
ついでにと、更に上階に挑んだヒゲ。
８ｍぐらいの高さの所でしたか、飛び込みプレートの先端に立って下を見ると　・・・
「　ヒエーッ！　何だ、これは？　」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
水を貯めたプールが、切手みたいに小さく見えるのです。
アノ小さな空間に飛び込めるのか？
嘘だろう？！　
プールサイドのコンクリーにぶつかるんじゃないだろうか？
恐怖が襲い、すごすごと階段を降りたのでした。
さて、３ｍの高さですら、それなりの衝撃。
芸人スギちゃんが、足からとは云え、１０ｍの高さにチャレンジしたとは大したモノ。
代償は大きいが　・・・　（笑）
「　水って、けっこう固いんダゼ～　」

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