田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

原木生椎茸

2015-11-27 13:25:33 | よもやま話・料理編
ヒゲ現役時代の話 ~~~
11月に入ると、特に日曜日の夕刻、五郎丸ポーズで空を見上げる事がありました。
一体、何を祈っているのでしょうか? (笑)

翌日は月曜日ですから、いつも通りの仕入れに出かけます。
桜木のマルセイ水産(現・魚勢)に向かうのですが、その日はちょっと違います。
先に、途中にある八百屋さんに寄り道します。
すると、目的のモノが在りました!
原木椎茸の箱物です。
                 
そう、ヒゲが空を見上げて読んでいたのは、明日の湿度の具合でした。
湿気のある日には、ボロボロっと色々なサイズの椎茸が格安で出てきます。
ヒゲのお目当ては、りっぱな椎茸では無く小ぶり(!)な、そう、Sサイズ的な椎茸なのです。
このヒゲ好みのひと口サイズが欲しくて、先に八百屋さんに来たのです。
もちろん、傘が開き過ぎて無く、しかも箱全体がそのサイズで揃ってないといけません。
気に入ったら、とりあえず二箱を押さえてから、魚屋に向かうのです。

その月曜当日は、主にカウンターで、椎茸の壷焼き(!)と称して、お出しします。
魚焼きグリラー(市販品)で、くぼみを上にして焼けば簡単に焼けます。
くぼみに適量の日本酒・濃口醤油を2.3滴落として。
熱々が一番!!
あるいは、カウンターの天ぷらフライヤーでは、椎茸のレア揚げを楽しんで頂きました。
きのこの肉汁が、口の中に飛び散ります。

次の火曜日、ヒゲは店に行く途中、下通アーケード街の入り口近くのかまぼこ屋さんに寄ります。
其所で、ハモのすり身を手に入れるのです。
袋にすり身が詰められる間、ショーウインドーに置かれた盆栽が、忙しいヒゲの目を休ませてくれます。
その日、すり身は直ぐにS椎茸に詰められます。
コース料理に使う為です。
魚焼きグリラーに、すり身側を上にして並べて、想定の時間焼けばOK。
これも、熱々を急いで出しましょう。
ひとり二個、笠側と裏白側と白黒に見せます。
仕切り皿にポン酢。 好みで柚子胡椒ですネ。
もちろん、コレは揚げ物ネタにも使えます。

更に次の水曜日、昼の仕込み。
前日残った椎茸とすり身。
椎茸のひだに、ハケで片栗粉をはたいて、すり身を詰めます。
バットに並べて、蒸し上げればOK。
“ 裏白椎茸 ” の出来上がり。
ここまで準備しておくと、後はどうにでも使えます。
茹で貝割れ菜と柚子皮で、椀ものに。
半分切りして、前菜もの。
季節の野菜とオリーブ油炒め。
こんな使い勝手が良いモノでしたが、やがて、竹下かまぼこさんはなくなり、原木椎茸も少なくなり、
ヒゲの貴重なレパートリーが使え無くなっていったのでした。
                       
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