田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

刺し身(13)〜救世主

2023-11-17 16:15:11 | 田園ものがたり
さて、熊本県民の刺し身の好みが、コリコリと理解した新米料理人ヒゲ。
そうは言っても、人気の天然鯛や天然ヒラメを用意して置く訳にはいかない。
なにしろ、来客数が数人というドベコス店の田園ですから。
いつ来るかわからない客の為に、そんな高額の魚を仕入れられない。

そんな苦境時に出会ったのが、活きた中型の真鯒(コチ)でした。
          
一本300円で手に入るのが、ヒゲには信じられない。 😲 
そのコチが居る水槽の片隅に固まっているニシ貝も少し買います。
ニシ貝は、赤貝より長く保つから、暇な店・田園には有難い!(笑)
          
さてさて・・・、コチが安いのには理由があった。
熊本の者には取り扱いが厄介だから、買い手が少ない。
と云うのも、鯒を上身にするには、“ 骨抜き等で若干の技術 ” が必要。
だが、京都で経験があるヒゲには、あまり苦にせずともこなせるんです。

但し、コチの肩口の上身は柔らかいから熊本県民の好みとズレる。
だから、その部位は刺し身で使わないで、揚げたり蒸したりに使う。
こうして、コリコリのコチ刺し(生肝付)の800円は、たちまち固定客を
掴んだのです!!
やがて、仕入れを増やして、沖鰡(ボラ)〜シクチを加えると、
コチ・ニシ貝・ボラの3種類の盛り合わせの型が出来上がります。
 
いずれもコリコリ歯応えで、誰が食べても活けモノを使っているのが判る
仕組みですね! 😋 😁 
コレで、ドベコス脱却の糸口を掴んだのが大きかった ・・・ 😉 
               
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コメント (4)
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