田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

昭和親父のジェラシー②〜トレーニング

2021-07-17 19:51:59 | ヒゲの盤上の世界
“男子!”高校生のヒゲでさえ、「 将棋を演っている 」 なんて言うのが、
はばかられた昭和の40年代。
当然ですが、“女性”が将棋をするなんて、とんでもハップンな雰囲気でした。
そんな時に、将棋を指す女性の登場は、まるで女相撲的なキワモノ扱いの雰囲気です。
それは、朝ドラの 『 ふたりっ子 』 の弟子入りシーンからでも伝わりました。
   
          
NHK杯将棋で、女流棋士の蛸島さんが秒読み係で登場した時は驚きました。
 「 将棋番組に、女性が出ている! 」 
        
タコさんが、ちょっと震えながらの秒読みが印象的でした。
今の将棋番組で人気の女流棋士が、ニコニコ顔で解説している事を考えれば、
信じられない光景でしょう。

では、将棋をするのも気が引けた昭和40年代。
ヒゲ高校生は、どう将棋の勉強をしたのか?
商売第一主義の父親に知られるのが一番マズい。
将棋盤が部屋で発見されれば、一目瞭然でバレる! 「 ヤバい! 」
当然ですが、盤がなければ証拠が無いから無罪。
じゃあ、盤が無くてどう将棋の勉強を?
昔の天草での隠れキリシタン風に、実物の十字架が無くても信仰は胸の中で ・・・ !
そう、将棋も頭の中だけでします。

将棋盤は、9×981の枡で区切られていて、
それぞれは2桁の数字で表示してあります。
各々の場所が、全て洋数字と漢数字の組み合わせで表記してあるのです。
これに慣れるのが、案外大変。
しかも、そのボードが頭の中でクリアに浮かばないといけません。
同じ様だが、チェス盤の表示は、数字とアルファベットで表すから、随分と解り易い。

で、ヒゲ流のメクラ将棋(座頭市的表現ですみません)の盤面練習を紹介します。
先ずは、手前が先手側。
つまり、左下隅が 「 9九 」 のエリアにします。 
新聞の将棋欄もコレです。
11から99までの任意の数字(0絡みの数字は除く)を、選びます。
同時に“頭の中”で、先程の将棋盤を思い浮かべて、その二つの数字に該当する箇所を
探しましょう。
コレに慣れたら、次は将棋盤を頭の中で “ 逆さま ” に置いて、手前が後手側に。
そして、左下隅を 「 1一 」 のエリアで見るトレーニングが大事です。

この頭の中で盤面を返す練習をしないと、ややこしく悲喜劇的なシュツエーションに
遭遇するかも? (笑)
加藤一二三九段のように、念のため「反対側から見て見よう」とばかり、
対戦相手の背中に貼り付きます。
そして、相手の背後から盤面を凝視するのは良いが、読みに集中するあまり、
相手の耳に息が掛かります。 「 ヒエエエ〜💦 」
これぞ、ヒフミンお得意の悶絶吐息? 
                     
後ろに立たれた相手は、息が止まる程の気持ちワルさ!?
まるで、ホラーな恐怖の盤外作戦としては、最高の秘術かも? (苦笑)

さて、このトレーニングに肝要なのが反射スピード!
数字を見た途端! 頭の中の盤に、モグラが顔を出すように浮かばないといけません。
ほら、ゲーセンのモグラ叩きみたいにポッとですよ!
日常でも、2桁数字を聞いた途端に、盤上に土竜が登場すればシメたもの。
              

                        ~~~  つづく  ~~~

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