水たまりの中の青空 ~第一部~ (三十二) 2020-11-12 08:00:23 | 物語り 駅を出たとたん、年の頃十才ほどの見すぼらしい恰好をした男の子が、正三のシャツを掴んできた。 「何だい、坊や。何か、用かい?」 「おいら、みなしごなんだ。めぐんでおくれよ。 . . . 本文を読む