水たまりの中の青空 ~第一部~ (三十) 2020-11-10 08:00:34 | 物語り 小夜子と正三が各駅停車の鈍行列車から降り立った時、十一時を少し回っていた。 プラットホームには大勢の人が立っており、人垣をかき分けて進まねばならなかった。 人混みを経験済みの小夜子に対して、正三は初体験だ。 . . . 本文を読む