その昔、おとこは 北の果てに生まれる
その昔、おんなは 南の果てに生まれる
その昔、おとこは
裸馬のたてがみを掴み 疾風の如くに走った
その昔、おんなは
慣れぬ自転車のハンドルを握りしめ 走った
その昔、沖に浮かぶ舟より
泳いで帰れ!と
海に投げ込まれた おんな
その昔、沖に流れた舟を
必死の思いで追いかけて
大波にもまれた おとこ
海の水の流れは いつか、溶け合う
前世よりの 縁は深く
太古よりの 流れは強し
=背景と解説=
友人の結婚式用に書き上げた作品です。
さすがに、読み上げることがためらわれました。
はい、やめました。
たしかですね。
ご両親に対する感謝のことばを羅列して、なんとかポエムらしく仕上げて読み上げた気がします。
実は司会を担当させられまして、もう冷や汗だらだらでしたよ。
スケジュール表を手渡されただけでした。
リハサールでもすれば良かったのですが、どういうわけか、ぶっつけ本番でやったわけです。
前にお話しましたが、高校時代に生徒会長をやりましたので「お手のもんだろう」と、友人に言われて。
思い出しました。
その後すぐに、北海道出身の女の子と知り合い、私自身が九州の出身ということもあり、「南と北だね」という彼女のことばで、この詩をプレゼントしました。
コロコロとよく笑う子で、喜んでくれました。
と思っていたのですが、わたしより五つか六つ下(未成年)の子でしたが――大人びた子でして、タジタジでしたよ――「お子ちゃまね」と感じていたんじゃないかな。
その子とのエピソードを物語りとして書き上げています。
これはどうだったかな、発表していないかな?
「恋愛武勇伝」もしくは「金魚の恋」というタイトルで……。
teikoちゃんなんですけどね。
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