イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ロッカ グイッチャルダ

2017-09-13 14:13:24 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはキャンティ クラッシコ リゼルヴァ “ロッカ グイッチャルダ”(Chianti Classico Riserva “Rocca Guicciarda)1999です。

3000円そこそこで買えるキャンティ クラッシコのリゼルヴァです。樽熟の期間が長くっ若いうちはタンニンや酸のアタックが強く、それを楽しむか。今回のように瓶熟を長くして柔らかさを楽しむ方法もあります。結果的には、無駄に瓶熟を長くしたかな、と感じました。しかし、タンニンは口蓋に不快にへばり付く事無く、酸は綺麗に角が取れえていました。その余韻は淡雪が溶けてゆくようにフェードアウトします。しかしながら、10年以上の時間の変化を見つけられなかったことが、残念でした。香も開けたては、アイリスを思わせる香りに森の黒い果実を感じながら、次を探していると。少し間を開けてからヨウド香を拾います。そのヨウド香が気になり始めると、いちいち邪魔をされているような状態になりました。過剰な反応と言われればそれまでですが。何か楽しみを意地悪されているようでした。

気に障る点はありましたが、瓶熟を長めにしなければ得られない香りと風味でした。