弓流し図鐔 後藤栄乗
弓流し図鐔 無銘 後藤栄乗
先に紹介した扇の的図鐔の反対面がこの図。源平屋島の合戦に取材し、弓に関わる出来事をテーマとしたのであろうか、表裏どちらを表にしても使えそうな作。桃山時代以前にはこのように裏面という意識の低い作が多い。
美保谷十郎と景清の一騎打ちの後、ついに乱戦に突入した。この戦いの中で、義経は自ら用いていた弓を落としてしまった。その弓を捨ててしまわずに拾い上げようとする義経。そして弓を奪おうとする平家勢の争う様子もまた画題に採られることが多い。
この鐔では平家勢の姿は描かれてはいないが、戦場の混乱振りが見事に表現されている。名鐔である。
弓流し図鐔 無銘 後藤栄乗
先に紹介した扇の的図鐔の反対面がこの図。源平屋島の合戦に取材し、弓に関わる出来事をテーマとしたのであろうか、表裏どちらを表にしても使えそうな作。桃山時代以前にはこのように裏面という意識の低い作が多い。
美保谷十郎と景清の一騎打ちの後、ついに乱戦に突入した。この戦いの中で、義経は自ら用いていた弓を落としてしまった。その弓を捨ててしまわずに拾い上げようとする義経。そして弓を奪おうとする平家勢の争う様子もまた画題に採られることが多い。
この鐔では平家勢の姿は描かれてはいないが、戦場の混乱振りが見事に表現されている。名鐔である。