山水図鐔 (鍔の歴史)
山水図鐔 則亮作
江戸時代後期の尾張鐔工である則亮は、桃山頃の信家や金家を手本とし、江戸時代に応じた洒落た風合いを創出した名工の一人。鉄地一色からなるこの木瓜形の鐔も、浅い鋤彫で遠い山並み、帰雁の群、近景には川辺の様子を描き、山水古画を想わせる画面を創出している。裏面は富岳に美保の松原。これも同じ手法だが、絵画の志向は富岳を題に得た様々な絵画が生み出された江戸時代の特質を垣間見せている。妙趣漂う作である。76ミリ。
山水図鐔 則亮作
江戸時代後期の尾張鐔工である則亮は、桃山頃の信家や金家を手本とし、江戸時代に応じた洒落た風合いを創出した名工の一人。鉄地一色からなるこの木瓜形の鐔も、浅い鋤彫で遠い山並み、帰雁の群、近景には川辺の様子を描き、山水古画を想わせる画面を創出している。裏面は富岳に美保の松原。これも同じ手法だが、絵画の志向は富岳を題に得た様々な絵画が生み出された江戸時代の特質を垣間見せている。妙趣漂う作である。76ミリ。